2016年11月3日木曜日

文化の日

単なる国民の祝日として休暇を楽しむだけでなく,その制定の由来を理解することはより休日の過ごし方を意味あるものに変えるかもしれません.  「文化の日」は1946年11月3日が日本国憲法公布の日であり,憲法が唱える日本の平和と文化を愛し称える内容であることに因み,1948年に制定されました. この日は皇居にて文化勲章の授与式が行われます.同時に文化庁主催の芸術祭が開催されます.  文化の日に相応しいものを探したところ,TV録画「歴史の源流 出雲~目に見えない宝もの~」(2013年8月31日放送)を見ることにしました.出雲大社の平成大遷宮(60年毎)を記録したものです.  古来日本人が信じてきた神とは「見えない存在を信じる」人がいることに根づいているということです.平成20年4月の仮殿遷座祭での神の移動は絹布で覆い隠されていました.こうした日本人の思想は西洋のキリストを神と崇める思想とは異なるものであり,農耕民族らしい,自然を相手にした思想原点のような気がします.逆に言えばずいぶん曖昧な部分を含んでいるようにも感じられます. さて,きょうのこの日は明治天皇の誕生日(明治節)にあたり,「明治の日」と祝日名称を改めるべきだとの声が一部で上がっています.すなわち,当時制定された日本国憲法は押しつけられたものであり,憲法由来の「文化の日」ではなく,明治節を原点とする「明治の日」が相応しいというものです.現政権が実現に腐心する憲法改定につながるきな臭さを感じるのは思い過ごしでしょうか.  TV録画では出雲市出身の竹内マリアさんが今回の平成遷宮を記念し,出雲を称える歌を作り,地元の合唱団と共に歌う姿がありました.彼女の地元愛が強く感じられるものでした.日本各地にはそれぞれ素晴らしい伝統と文化を継承している歴史があります.東京一極集中が叫ばれる今日,うわべの文化に翻弄されることなく,地方に息づく伝統に根ざした文化を再認識することの大切さをあらためて感じさせられました.  日本は悠久の歴史を誇る中で,先の大戦では他国民,自国民に対して大きな過ちを犯しました.そうした中で編み出された日本国憲法は単に押し付けられたものではなく,日本の新たな一歩を踏み出す上で最低限,かつ世界一平和を愛する決意として表明されたものではないかとあらためて思う文化の日であります.

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