2013年12月31日火曜日

2013年の終わりに

平成25年巳年の最終日です.この一年は私にとりましては還暦を迎え,36年余勤めた会社を定年退職するという人生の大きな節目となる年でした.たしかに人生の1stステージと別れを告げることは,仕事の第一線から退くといったいわば世間から遅れをとるかのようなイメージもありますが,むしろ2ndステージの始まりと捉えたく思います.演奏会でも2ndステージから正指揮者の登場となり重みが増します.男の場合ですといよいよ第4コーナーに差し掛かったということになります.平均余命からすれば残すところ20年しかないので,思い切り突っ走るだけとも考えられますが,この際焦らずじっくりと自分のしたいことを実現していこうと思います.まずはこれまで共に歩んでくれ,家庭を支えてくれたカミさんや,私が望む進路を着実に歩んでくれている娘に感謝です.
※自宅からの日没風景

2013年12月27日金曜日

ゼロファイター

数日前,デパートのフロア一角にプラモデルのコーナーを見つけ,しばし童心にかえりあれこれ手に取ってみました.飛行機や自動車,艦船に戦車など,数えきれないほど作ったものです.とりわけ「タミヤの戦車」は箱の絵や部品の一つひとつに至るまで実に忠実に再現された模型で人気がありました.その田宮模型は静岡市に本社があります.子供の頃,あれほどプラモデルが流行し,数多く出回っていたのもそのせいかもしれません.飛行機も第二次大戦時の戦闘機が人気でした.メッサーシュミット(独)とスピットファイアー(英),グラマンにムスタング,コルセア(米),そして日本製はなんといってもゼロ戦です.正式には零式艦上戦闘機と呼ばれ,21型や52型等の改良型があります.開戦当時は優れた旋回性能や航続距離,強力な機銃装備等で無敵を誇り,欧米からは「ゼロファイター」と呼ばれ恐れられたようです.
先日はそのゼロ戦が活躍する映画「永遠の0」を観に行ってまいりました.邦画を観るのは何十年ぶりなのか,とにかく前回観た邦画が何だったのかも思い出せません.今回この映画に惹かれたのは,先ずはゼロ戦が重要なアイテムとなっていること,すなわち数日前に出会ったプラモデルのゼロ戦の雄姿につながります.それとカミさんが原作となる小説を読んでいる最中だったことです.本を読まない私は知らなかったのですが,人気小説家によるデビュー作品のようでした.映画を観て驚いたのは特撮技術VFXの効果です.邦画もここまで描写するようになったのかとの思いです.空母「赤城」からの発艦情景や敵機との空中戦等,臨場感に満ちた映像は実に感動的です.これはまさに子供の頃,こんな情景を頭に描きながら模型を組み立てていたワクワク感と同じです.一方,娯楽映画とはいえ,戦争をテーマとした作品は役者にとっても重いものでしょう.ベテラン俳優陣に囲まれ,主役級の若手タレント達が重みを感じさせる演技をしていました.終戦間近の神風特攻隊の悲劇は戦争のもつ悲惨さの象徴として,今を生きる現代人にも決して忘れてはならない出来事のひとつです.生きることの尊さ,数多の犠牲の上に現代の繁栄がもたらされていることをあらためて感じさせてくれた作品でした. 今年はゼロ戦に因んだヒット映画作品がもうひとつありました.こちらはアニメ作品ですが,その監督が後に封切となるゼロ戦関連映画について酷評を述べたとか述べないとか...名機ゼロ戦にまつわる史実について争う映画製作者同士もゼロファイターと言えるかもしれません.

2013年12月6日金曜日

クリスマス飾り

もうじきクリスマス.街の飾りが否応にも気分を掻き立てますね.こんな歳になっても気分は同調してしまいます.部屋には毎年同様のツリーを取り出したり,カミさん作製のクリスマスグッズを飾ってみたりしています.カミさんは東京の娘のところに入り浸りで,静岡では私はほとんど一人きりですが,のんびりくつろいでいます.近所の庭先にもクリスマスのイルミネーションが点灯し始めました.毎年の終わりを告げるきらめきです.

2013年12月5日木曜日

BF定演

今年7月開催のBF第22回定期演奏会のCD,DVDがようやく手元に届きました.今回のDVDは曲の演奏パートに合わせたカメラワークで,鑑賞用DVDとして大変見やすくなりました.入魂のボッタキアリも魅惑のミケーリも苦労した分,感慨深いものがあります.メンデルスゾーンもハイドンもそれなりの音楽性を表現できましたし,ラストのボルツォーニ,アンコールのマネンテもBFらしさを十分発揮した熱演でした.今回の定演にて私としては最後の参加となりますが,BFでの3年間の演奏体験は大変貴重で,充実したものでした.3回の定演それぞれに苦労した曲がありますが,苦労話は練習後の飲み会で消化しつつ,次の練習への糧としておりました.私にとってBFとは音楽性,技量,使用楽器,飲み仲間等々,理想的な団体でした.静岡の地からの参加もできないことではありませんが,やはり地元の愛好会での活動を第一としたいですし,BFは私の技量からすれば,かけもちで参加できるような団体ではありません.もう少し技量と若さがあれば違った選択だったかもしれません.