2015年10月31日土曜日

10月も終わり

10月誕生月の私は,ここしばらくのところ蛇年,蠍座,B型人間として半ば自虐的な自己紹介をしてまいりましたが,この歳となりますともはやどうでもよく,自虐的な態度を貫くにはそれなりの体力と精神性がバックボーンとして欠かせないことが今更ながら感じてしまうのです.責任を負った業務に追われていた頃の自身を懐かしんでしまう己に反発を覚えながらも,同時に漂う空虚感を払拭しきれずにいます.秋の訪れとはこのようなものかもしれません.こんな夜は友人にもらったジャズ音楽CDに耳を傾けることにします.街では魔物に化けた若者がたむろしています.
灯を落として聴くジャズ

2015年10月30日金曜日

ヤマハ発動機ラグビー練習試合

日本ラグビーを一気にメジャースポーツに押し上げた立役者,五郎丸歩選手が所属チームであるヤマハ発動機ジュビロの練習試合に出るというので,こりゃ一見の価値ありと思い,浜松まで車を飛ばしました.練習会場は遠州灘海浜公園競技場です.当初は別会場だったのですが,観客数の大幅増加が予想されたため,急遽,充分な席数が確保できる当会場に変更されたようです. 開場は13:00,キックオフ(試合開始)は14:00ですが,駐車場を確保するため12:00には到着しました.競技場前にはすでに100人程の観客が集まっていましたが,驚いたのはTV報道関係者だけで数十人待機していたことです.五郎丸人気の程がうかがわれますね.平日にもかかわらず観客数は3,000人を数えたとのことです. さて,にわかファンもいいとこの私はラグビー試合観戦など初めてですし,ルールもほとんどてな具合なのですが,若かりし頃はよくラガーシャツを着ていたものです.というより今ほどシャツのバリエーションが無かった時代というか.当時の大学生は結構ラグビーファンが多かったですね.それにしても目前で体ごとぶつかり合う音と迫力はテレビ画像では到底味わえません.果敢に突っ込んでいけるだけの筋骨と勇気を垣間見させていただきました.まさに命がけの死闘です.練習試合ですらこれですから,世界を相手にした戦いとなりますと想像の域を超えてしまいます.今更ながら南アフリカ戦1勝の価値の重みが伝わってまいります. 注目の五郎丸選手は前半20分ほどで交代となりましたが,ジュビロが1トライをあげましたので,彼の生ルーティンを一度だけ拝むことができました.これで見に来た甲斐があったというものです.
公園内のモニュメント 石人の和泉の道
競技場
五郎丸選手に群がる報道スタッフ
パス練習
本日のメンバー表
いよいよ試合開始
敵をかわす
ルーティン
途中交代となる

2015年10月28日水曜日

外食

カミさんと二人での外食は久しぶり.しかも朝晩とも.朝食は車で数分の喫茶店「葉山珈琲」で初めてのモーニングサービスです.店内は天上が高く,インテリアがシックで落ち着いた雰囲気です.それと店員の女性がとてもきれいな方でびっくりです.モーニングタイムは高齢の客で混んでるのではと思っていましたが,意外にも空いていて,むしろこれで経営が成り立つのか心配になるほどです.ランチタイムや夕方以降の客の入りはわかりませんが.コーヒーの種類は豊富ですし,炒り方やブレンド等にこだわりを感じさせるおしゃれな店です.そのせいか,新聞,雑誌類は一切置いてありません.ひとりで来るには自分で読み物を用意しておく必要があります.私はスマホがありませんので. さて,夕方は静岡駅に出て,とろろ汁で有名な待月楼の支店「府中庵待月楼」で食事です.この店はとろろ汁が食べたくなると時々寄る食事処ですが,本日は「待月楼コース」をいただきました.たまにはカミさんとゆったりくつろいで外食するのもいいものです.
モーニングセット
食前酒と柿なます
お造り
磯自慢が美味
駿河牛ほう葉焼き
締めのとろろ汁
おかわりが進む
デザート
今宵は満月

2015年10月19日月曜日

プレミアムワールド・モーターフェア

二日酔いで頭と体が重い状態でしたが,カミさんに運転してもらい,会場に出かけました.イベント名の通り,世界の高級車が一堂に展示されており,車好きの私には眩しいばかりの憧れの名車が目の前に現れてきます.写真を撮りまくりましたが,フォーカスが合わずピンボケのも何枚かありました.迫力ある車体をそれらしく捉えるのは中々難しいですね.未だに写真の腕は上がってないようです.
メルセデスAMG GT
ポルシェ ボクスター
マクラーレン650S
アストンマーチン ラピード S
アストンマーチンDB9&ラピード S
フェラーリF12ベルリネッタ
フェラーリ カリフォルニアT
マセラティ グランツーリスモ
ランボルギーニ ウラカン&アヴェンタドール

酒飲隊集合

定演が終わり,ARTEフェスツアーを存分に楽しんだ今が,愛好会メンバーとしては一番のんびりできる時期かもしれません.秋といえば旬の美味しい食材が出回りますし,まさに愛好会酒飲隊集合の絶好の時です.そういえば10月1日は日本酒の日とやらでしたので,今回は日本酒を大いに楽しむことにしました.とはいえ,まずは生ビール!乾いた喉を炭酸の刺激と麦芽の芳香で潤し,五臓六腑を「飲むぞっ」態勢にもっていきます.あとはただひたすら酒と肴を流し込むだけ,いや勿論味わいつつ.しかも飲む酒の順番も熟慮の上です.静岡の酒といえば「磯自慢」ですので,本日はこの吟醸からまいります.なんとも旨い!ほんのりとした甘みと爽やかな吟醸香が口一杯に広がります.これぞまさに至福の瞬間ですね.以降続く酒は産地や酒蔵,辛口度等を考えながら選んでまいります.この味わいの違いがまた楽しみとなります.旨い酒と肴と気の置けない仲間がいて,秋の夜長は更けて行きます.

2015年10月15日木曜日

Trekel公開レッスン

ARTEフェスでのこの2日間は,会場に居合わせた東日本のマンドリン好きにとりましては実に刺激的でコアな時を共有できたのではないかと思います. さて,東京3日目は高円寺の片岡マンドリン研究所で開催される「Steffen Trekelマスタークラス公開レッスン」に聴講者として参加してまいりました.講師TrekelさんはこのたびのARTEフェスに審査員,演奏者として招かれたドイツ人マンドリニストです.これまでイタリア人講師のレッスンは聴講したことがありますが,ドイツ流は初めてなので興味津々です. 受講者は独奏で6名と二重奏の1組でした.独奏の中で3名ほどがレオーネの作品「神の御光」を取り上げていて,それぞれが弾き方やテンポの取り方に違いがあり,トレッケルさんはその奏者の特性を踏まえつつ,適切な指導をされておりました.ただし,レオーネ(1725-1790スペイン出身?)の時代を振り返り,当時の楽器にはそれなりの弾き方があり,トレッケルさんが使用しているドイツマンドリンはその頃の音色を基本的に継承した造りになっているとのことです.トレッケルさん愛用のピックはべっ甲やプラスチック製ではなく,硬めのゴム製のような材質でできています.ピックは親指と人差し指でつまむように深めに持ちます.ですので指から出るピックの先の部分はかなり少ないようです.ダウンストロークはけっして跳ねず,下の弦まで深めに当てる感じです.多くの受講者が指摘されていましたが,右手の動きが力み過ぎで,それに連動して左手まで力んでしまっているとのことです.脱力が大切なんですね. この2日間のコンクールでの演奏もそうでした.力んだ演奏は音楽を楽しめませんし,聴衆は疲労感を味わうだけで終わってしまいます.脱力した演奏は楽器本来の機能を発揮させ,聴衆にも歪の無い音の波として伝わり,心の奥底を震わせるのだと思います. トレッケルさんのレッスンは受講生に穏やかに応じ,流儀を押し付けることなく,要点を押さえた有意義な内容でした.音色にも表れるそのお人柄が伺われます. レッスン終了後は打上げ会が予定されておりましたが,私は娘の誕生日祝いの食事会のため失礼しました.娘は仕事に遊びに頑張ってはいるようなのですが,そろそろいい歳なので相手はいないものかと気になる頃ではあります.カミさんと3人での食事は本当に久しぶりなので,ちょっと贅沢ですが神楽坂のふぐ料理屋に入ることにしました.ふぐを頂くのは何年ぶりにもなりますが,まことに美味でした!先進国日本にいながら明日の食事もままならない貧困の子供さんも数多くいると聞きますが,こうして家族そろって美味しい食事ができることにただただ感謝するのみです.
レオーネ時代のマンドリンを試奏
受講生の友人と合わせ
通訳の児嶋さんとの二重奏
右がトレッケルさん愛用のピック,左は私用のベッコウ製(従来),中はセルピック(現在)
「福佳三昧」と「てっさ」

2015年10月14日水曜日

フェスティバル2日目

いよいよ独奏部門本選です.課題曲は「Deep Obsession」(石橋敬三)でやはり効果音を駆使した現代作品です.題名を直訳すると「深くとりつかれた妄想」となるのでしょうか,それらしく聴かせるのはとても難しそうです.予選で1位通過の間宮さんの演奏はなんとなく石橋さんの演奏スタイルを連想させ,作曲者の意図に近いのかなと感じました.さて,注目の自由曲では間宮さんの選んだ「協奏曲ニ長調第3楽章」(ラニエリ)が,予選2位のベロニカさんと重なり興味深い競い合いとなりました.当曲は今から5年前の第22回全日本独奏コンクールで和泉亨さんが選んだ自由曲で,素晴らしい演奏を披露し見事1位を獲得された当時の様子が思い浮かびました.その和泉さんが昨日の四重奏部門で1stMを弾き,1位を獲得されています.間宮さんのラニエリは,その流れるような弱音の速いパッセージと切れの良いフォルテでメリハリの効いた心地良い演奏を繰り広げました.大学5年生とのことですが,実に堂々と落ち着いた演奏で,観客を唸らせる技量,音楽性を持ち合わせているのではと感じさせます.一方,ベロニカさんのラニエリは楽器のチューニングが狂い,本来の演奏ではなかったのではと思われます.卓越した技量を持ち合わせているだけに実に惜しまれる演奏でした.もう一人のドイツ人ミリアムさんは1曲目でバロックマンドリンを手にして登場し,鳥の羽で弾かれていました.その音色といい楽器と奏者が醸す高貴な雰囲気は,あたかも宮廷での音楽を鑑賞するが如くです.まさに国際コンクールならではですね. コンクール終了後は昨夜同様,ゲストによるコンサートです.最初に登場された望月豪さんはマンドリンの為に作られた現代作品への取り組みに重点をおいた活動をされており,今夜のプログラムもそうした作品が数多く並びました.素人の私などには理解が及ばないのですが,最後のプログラム「タンゴの歴史」(ピアソラ)ではギター伴奏の山田岳さんとのデュオで,大変素晴らしい演奏を聴かせていただけました.続くコンサートは井上さん指揮,ARTE TOKYOオケによる「世界のプレクトラムアート」です.審査員の一人Steffen Trekelさんのマンドリン独奏による「マンドリン協奏曲ト長調第1楽章」(フンメル)はまさにドイツマンドリンの音色が生かされた心地良い演奏でした.コンサート最後に登場するのはRicardo Sandovalさん.南米ベネズエラの躍動感溢れるリズムが特徴で,世界をまたにかけ活躍されています.1曲目はマンドリン,2曲目はバンドーラでの演奏でしたが,その流れるような速弾きとエネルギッシュな音量は聴く者を圧倒します.まさにコンサートの最後を飾るに相応しいパフォーマンスを見せつけてくれました. 本イベントの最終は独奏部門の審査結果発表と両部門表彰式です.独奏1位から3位は予想通りの顔ぶれで,観客の多くも納得されていることでしょう.マンドリン界の明日を背負うであろう新しいプレーヤーの誕生を皆さんで祝福しましょう. それにしても観客数の少なさがちょっと気になります.これほどのゲストや審査員の顔ぶれ,企画内容からしてもっと来場者があっていいですよね.精力的活動を続ける井上さんがせっかく東京開催をプロデュースしたというのに.今後も東京開催が実現できますようマンドリンを愛する皆さんで盛り上げてまいりましょう! イベント終了後の懇親会では斯界における著名な方々とお話ができ,大変楽しい時間を過ごすことができました.
表彰式
左からマンドニコ,トレッケル,サンドバル
ドイツからの参加者

第10回ARTE国際マンドリンフェスティバル&コンクール

10月10日(土)~11日(日)の2日間にわたり標記のイベントが開催されました.従来は大阪での開催でしたので行ったことがなかったのですが,今回は初めての東京開催とのことですし,審査員やゲストも豪華な顔ぶれで,これは行かなくちゃ!と楽しみにしていた催しです.会場は代々木公園近くの白寿ホールです. 1日目はマンドリン四重奏部門本選からスタートです.5グループによる演奏でしたが,1位は断トツで「マンドリンカルテットフェリス」でした.これは素人でも分かりやすかったですね.どのグループも勿論上手いのですが,フェリスの演奏は音の出だしから高質な音楽の始まりを予見させました.4人の奏者により奏でられるマンドリンの音質,音量,テンポ,揺らぎ等が見事に融合し,一つの音楽の世界を創り上げていくのが明らかに観客に伝わりました.音楽の感動とはまさにこうしたことなんだなと感じ入りました.演奏後にチェロの小林さんからどうだったかと尋ねられましたので,他のグループと違い,チェロの音量が抑え気味にコントロールできていたのが良かったと感想を述べたところ,事前の練習でもっとも考慮したポイントだったとのことです. 四重奏本選が終了すると一旦,観客は会場から出されます.小1時間ほどの休憩後,5人がエントリーするマンドリン独奏部門の予選が始まります.課題曲の「In Sans-serif」(壺井一歩)は多種の奏法を組み込んだ現代風作品ですが,これをいかに音楽として聴かせるかが,奏者の技量とセンスの見せどころとなります.自由曲は各奏者がもっとも得意な曲を選んでおりますので上手いのは当たり前なのですが,やはり課題曲で差が出ます.音を鳴らすのに精一杯で音楽になっていない奏者も見られました.そうした中,印象に残るのは間宮さんとドイツ人のベロニカさんとミリアムさんのお二人でした.とりわけ,ドイツマンドリンの独特の音色はイタリア系,日本系の煌びやかさとは異なるもので,バロック風のまろやかな世界が広がります.この音色の違いは課題曲はともかく,自由曲の選曲には考慮が必要かもしれません. 独奏部門予選終了後は再び一旦,休憩となり夜の部は審査結果発表からです.四重奏本選,独奏予選とも予想通りの結果でした.翌日の独奏本選も大いに楽しみです. さて,コンクール終了後は審査員を含めた豪華ゲストによる演奏会です.1夜目は審査員として招かれているクラウディオ・マンドニコさんの作品を集めたコンサート「クラウディオ・マンドニコの世界」です.石村隆行さんのマンドリンと井上泰信さんのマンドラによるデュオから始まり,枡川千明さんのマンドリン無伴奏独奏,そしてその夜のコンサートのために結成された豪華メンバーによるマンドリンオケとマンドニコさんの指揮により4作品が演奏されました.中では「チェチリアーナ」が印象に残り,演奏してみたいと思った作品でした.マンドニコさんは交通事故により両足を骨折し,治ったばかりとのことで,杖をつきながら,指揮台に登場しましたが,最後まで無事振りきられました.マンドリン界の著名な作曲家による指揮と一流の奏者達による一夜限りのコンサートにより,まことに贅沢な秋の夜長を満喫することが出来ました. コンサート終了後は久々にビアンカの連中と居酒屋で酒を酌み交わしました.銘柄に魅かれついつい飲んでしまいましたが,明日に残らないか,ちょっとばかり心配です.

2015年10月9日金曜日

レノン生誕75周年

きょうはJohn Lennon75歳の誕生日です.凶弾に倒れ35年が過ぎようとしていますが.ひたすら自分なりの平和を追い求めた偉大なロッカーの曲を流しながら綴っています.さて明日から3日間は東京にて,マンドリンな時間にどっぷりつかってまいります.

2015年10月6日火曜日

ノーベル賞

昨日,北里大特別栄誉教授大村智氏(80歳)がノーベル医学生理学賞を受賞されたニュースが日本中に流れました.58年山梨大学学芸学部自然科学科を卒業されたとあって,私にとりましては同大の大先輩であり,喜びもひとしおです.テレビのインタビューを見ている限りではたいそう穏やかな表情をされていますが,若かりし頃は頑固一徹,後輩にはさぞかし厳しいご指導をされていたのではと想像致します.スウェーデンには20年ほど前,会社の研修で訪れたことがあり,ストックホルムの街並みや人々の穏やかな表情が想い出されます.ノーベル賞の授賞式会場も見学し,その厳かな佇まいに感動を覚えたものです.このところ日本人の受賞者が相つぎ話題となっておりますが,今回は特別の思いでテレビでの様子を拝見しています.

2015年10月3日土曜日

駿府踟(ねり)勢揃い

この週末も家康公四百年祭イベントの一つである「駿府踟(ねり)勢揃い」が開催されました. 駿府踟とは,家康公が駿府城在城の頃,稚児舞を静岡浅間神社の廿日会祭に招き,奉納することとしたのが始まりで,町民達は踟と呼ばれる山車屋台を造り,安西川原で稚児を慰める木遣りやお囃子,地踊りなどを披露し,一緒に行列をつくって静岡浅間神社へ繰り出したと云われています.これらの山車,屋台,仮装した踊りを含めて「お踟」といい,お踟は駿府の町を挙げての祭礼行事であるとされています.毎年,4月1日~5日に開催される廿日会祭でお踟の曳き回しを行っています. 子供の頃聞いた,山車を曳くときの木遣り歌が懐かしく耳に届きます.
セノバ前の山車
県庁前
青葉通りの山車
ひょっとこ踊り
山車
呉服町すみや横にも山車
呉服町通りを練り歩く
呉服町と七間町の交差する札ノ辻をいく行列
子供達の太鼓の音が響く
通りの店先にはハロウィーングッズが並ぶ
昼食は「戸隠しそば」で「天磯おろし」を