2014年6月29日日曜日

交響譚詩

3校合同演奏会練習に3ヶ月ぶりに参加しました.全体合奏3曲の内の1曲が「交響譚詩より“第一譚詩”」です.当曲は昨年BF22回定演にて演奏経験がありますが,今回2度目の挑戦となります.作曲者の伊福部昭氏は今年丁度,生誕百年に当たり,各地の演奏会で彼の作品が取り上げられているようです.伊福部昭といえば映画ゴジラのテーマ曲の作曲者としても有名です.そのゴジラも映画として誕生して丁度60年.ゴジラも数々の苦難を乗り越え,生き永らえてきました.近々ハリウッドから日本への再上陸を果たすようです. ゴジラの誕生とともに,日本の自衛隊も同年発足しています.こちらも60年の間にずいぶん強大になりました.ゴジラのような脅威からどこまで守ってくれるのでしょうか.専守防衛からその枠組みも大きく拡大することとなるかもしれない議論がかまびすしい今日この頃ではありますが. さて,交響譚詩は若くして亡くなった兄への追悼曲でもあります.編曲者の石村氏は作曲者独特のリズムや旋律を,マンドリンの特性を生かした編曲として生み出しています.私も60年の時の流れを思いつつ,当曲を演奏してみたいと感じています.

2014年6月27日金曜日

アナ雪

年甲斐もなく,わざわざ映画館へアニメを観にいってしまいました.これまでのアニメ興行記録を更新しつつある評判の作品とはいえ,アニメ映画など何十年ぶりになるでしょうか.ほとんど記憶がないのですが,小学校の授業で観に行ったW.ディズニー作品の「ファンタジア」以来だと思います.邦画では宮崎アニメが有名ですが,まったく興味が湧きませんで,ひとつも観たことがありません.挿入曲は実に佳曲が多いのですが... 本作のストーリーはディズニーらしい子供向けのファンタジー物語です.それにしても驚いたのは,昨年の「永遠の0」や,「ゼロ・グラビティ」同様,映像技術の進歩です.アニメの世界もここまで描写するようになったかと,まさに隔世の感がありますね.3D画像はアニメといえども実写に迫る迫力です. さて,本作はいかにも子供向けと述べましたが,その実は現代社会の一面を映し出しているようです.能力がありながら,それを活かせずに殻に閉じこもってしまう現代の女性(人達)が抱える苦悩.挿入歌「Let It Go」の弾けるような歌唱はまさにその代弁であり応援歌となり,観る人の共感を呼ぶのでしょう. こうしてみれば,本作品はそのストーリー性,映像美,参加型ミュージカルスタイル等々,実に話題性豊かな娯楽映画の一級品であることがわかります.オスカー受賞も頷けますね.

2014年6月17日火曜日

マンクラ7期再現

初夏を思わせる強い陽射しが照りつける日曜の午後,静岡市郊外にある池田の森アトリエに東高7期マンクラOBがひとり又ひとりと集まってまいりました.来月のマンクラ7期同期会を前にきょうは事前練習会です.こうして楽器を抱えるのは実に38年~42年ぶりといった面々ばかりです.マンドリン系は当時コンマスだったO君に,同じく1stのSさんと私,ギターは当会場オーナーのU君にS君,M君が加わり合計6名です.早速,各自に楽器と楽譜を手渡し練習開始.ドレミのドはどこを押さえるんだっけなどと心配していたSさんも次第に音取りができています.急遽参加いただいたO君もほぼ弾けているようです.しばらく個人練習した後,いよいよクラブソング「小雨降る径」の合奏です.私はマンドラを担当しました.そして合奏は見事完奏!懐かしさで胸が一杯になります.青春時代の真っただ中に偶然にもマンドリンやギターを弾こうと集まった連中が再び40年余の時を経て,こうして合奏に集まれるなんて本当に嬉しいことです.マンドリンとギターから紡ぎ出される音色はまさに青春のきらめきそのものでした.来月の本番ではもう少し人数も増え,より盛り上がることでしょう.それまで各自練習して再会しようとのことで練習会を終えました.帰りの車の中で,Sさんがもう一度あの頃に戻りたいと言いました.いろいろとご苦労があったのでしょう.指先の痛みをかばいつつ,想いにふける横顔が印象的でした.

マドンナとの再会

小中高を同じくした友人M君と小学校同級のマドンナMさんとの3人飲み会第二弾です.第一弾はM君の計らいで私の定年退職祝いを企画してくれたのですが,今回は彼の定年退職祝いです.丁度Mさんも超多忙な仕事が一段落したのでこれも兼ねて.小学校が同じってことはそれぞれ家が近いということです.したがって当時の思い出話は実に地元感覚が色濃いのです.私は転勤族で長いこと静岡を離れていたので,彼らから聞かされる地元情報は当時を思い起させるのと同時に,時の流れを感じさせます.Mさんは実家が酒屋さんだったことや,今も自宅で商売を営んでおられることから,実に人当たりの良い聡明な方です. 懐かしい思い出話につられて,ついついアルコール過剰摂取してしまう私は,いつの間にか酩酊気味となってしまいます.これには気をつけないといけませんね.M君,私にとりましての永遠のマドンナMさんはアルコールには強いのですから.

2014年6月13日金曜日

月見で一杯

サッカーワールドカップブラジル大会が始まりました.開幕戦ではブラジルに因縁の日本人審判が主審を務めるなど話題の多い大会のようですが,ワールドカップというサッカー競技はその参加国数や賞金額等,オリンピックとは一味違う戦いのようです.明後日の日本対コートジボワール戦が大いに楽しみです.まず初戦を勝ち抜いて勝ち点を取れば,日本の景気の勢い同様,益々活気づいていくことでしょう. 景気といえば,先般オバマ大統領が国賓として日本に招かれた折,TPP協議のもたつきには大統領も若干の苛立ちを隠せないようでしたが,安倍首相は寿司と酒で和らげようと腐心されたとかしないとか. この時に振る舞われた酒が「特製ゴールド賀茂鶴」で,純金箔入りの大吟醸180ml角瓶なのですが,たまたま近くの店で売られていたので買ってまいりました.丁度今夜は満月がきれいでしたので,月見で一杯としゃれてみました.なるほどこれなら外国人にも飲みやすいすっきり味の酒でした.サッカー日本戦もそのたびに美味しい酒が飲めたら最高ですね. さて,安倍首相がオバマ大統領にプレゼントした品の中には首相出身地山口県の酒「獺祭(だっさい)」が含まれていたとのことです.獺祭には精米度の違いで「50」,「麿三割九分」,「麿二割三分」とありますが,その上の最上級品「磨きその先へ」が贈られたようです. 獺祭は一年程前,BFの練習後の飲み会で初めて口にして,そのフルーティーな味わいに感動したのを鮮明に覚えています.さきほどの賀茂鶴を買った店には獺祭も豊富に並んでおりましたので次は獺祭の三種飲み比べセットを買ってみようかと思います.
ベランダからの月
金箔入り!

2014年6月9日月曜日

男はつらいよ

本日は6月9日を文字って「ロックの日」らしいです.レス・ポールの誕生日でもありますし.午後はロックに浸ろうかなと思っていたのですが,ふとしたことから先日録画してあった映画「男はつらいよ/寅次郎真実一路」を見てしまいました.きっかけは今年の愛好会40周年記念定演Ⅱ部で,寅さんイメージのOB指揮者Sさんのために「男はつらいよ」テーマ曲を弾くことと,マドンナ役の大原麗子さんの当時の姿を思い出したかったからです.山田洋次監督1984年の作品で,当時のサラリーマン世相がよく表わされていました.大原麗子さんは小悪魔的雰囲気の漂う,文字通り麗しき女優さんで,少し鼻にかかった声も男心をくすぐる甘美さを含んでおりました.寅さんの一言一句には思わず爆笑してしまいますが,潜む男心が実に切ない!まさに「男はつらいよ」ですね. さて,ロックの日でした.寅さん失恋に同情しつつZEP「Heart Breaker」でも聴いて寝るとします.

2014年6月8日日曜日

静フィル演奏会

静岡フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に出かけてきました.当楽団は1977年創立の市民によるアマチュア団体です.会場の静岡市民文化会館は1978年11月3日(文化の日)に開館ですので,ちょうど当楽団発足直後にオープンしていた会場となります.大ホールは1968席を擁しますが,さすがにコンサートホールとしての老朽化が目につきます.まず,客席の前後左右の余裕がまったく無く,列の中ほどに一旦座ってしまうと席を離れにくくなってしまいます.音の響きはそれほどデッドとは感じませんが,ラフマニノフのP協2番ではピアノの音がオケに埋もれてしまっていました.確かに協奏曲にしてはオケの人数が多すぎるのではと思いましたが,アマチュア団体ですのでオケの音量がそれほど強いわけでもないでしょう.ピアニストは上手に弾いておられたのでちょっと残念でした.それにしてもラフマニノフの旋律のなんと美しいことか.曲の冒頭部では感激で震えがきました.ブルックナーは私も好きな作曲家の一人ですが,やはりアマチュア楽団にはちと無理がありましたか.まずスケール感が不足していることで,これらは管楽器にしろ,弦楽器にしろ全員が正確に演奏できていないと伝わってきません.どこの楽団でも感じられるのですが,ホルンの伸びやかで美しい音色はなかなか聴くことができません.難しい楽器なんでしょうね.弦ではビオラがちょっと弱い感じです.本日は4番シンフォニーでしたが,ブルックナー作品はいずれも長大で巨大な建造物のようなものですので,4つの楽章をつなぐメリハリがないと単調になりがちです.このメリハリは正確な音の積み重ねから出来上がりますので,ミストーンは建造物の強度を弱めてしまいます.さて,欠点ばかり指摘していては音楽鑑賞になりません.本日の演奏はブルックナーの巨大建造物に初めて挑んでいった楽団員の熱意が感じられました.たとえミスタッチがあろうと果敢に挑戦していく心意気に感動しました.これだからアマチュアであろうと音楽は止められないのです.