2020年3月31日火曜日

年度末


厳しい年度末を迎えました.新型コロナウイルス感染拡大はあらゆる企業,個人の経済活動を停滞させました.私など買い物くらいしか外出の用がない者にとってはせめて感染しない,感染させないため,不要不急の外出を避けることくらいしかできません.

静岡市では県内唯一の感染症指定病院に勤務する看護師およびその家族の感染が発表され市民に衝撃を与えました.院長会見では院内職員は発熱があった場合に24時間以内の勤務は控えるとの規定があったにもかかわらず発熱の翌日も勤務した職員がいたことを悔やんでいましたが,単純に当看護師を責めることはできません.新型コロナウイルス感染患者を受け入れている当病院の職員は連日緊張状態にあったでしょうし,そのストレスは計り知れません.むしろこうした緊急時の院内規定やマニュアルの徹底不足が問われます.院長はじめ施設の長たる者はそうした緊急時にこそリスクマネジメント能力が問われます.

昨年も多発した児童虐待への児童相談所の長たる方々の他人事のような対応に腹立たしい思いをした事例が多々ありました.

国家の長も含め,人の上にたつ者は誰に対して何をすべきかが重く問われる年度末となりました.

2020年3月25日水曜日

コロナ関連用語が次々


スーパースプレッダー(大量二次感染者),クラスター(小規模患者集団発生),オーバーシュート(爆発的感染拡大),ロックダウン(都市封鎖)・・・これら聴きなれない言葉が連日報道され,感染拡大が中国から欧州,米国へと移りつつあります.そして今日は東京で41名の新たな感染者が報告され,まさかの東京まで・・・と不安が一気に広がりました.東京五輪の延期が決定され,中止だけは逃れたと安堵された方々もおられるようですが,現状はそれどころではないようです.巨大都市東京の封鎖など想像の域を超えてしまいます.

「重大局面」をどう乗り切るのか.まさに正念場です.

2020年3月13日金曜日

金曜日


13日金曜日というと不吉な日として忌み嫌われるのですが,前日のNY株史上最大2,352ドルの下落を受け,日経平均が前日比1,128円58銭安の17,431円となりました.終値としては3年4ヶ月ぶりの安値となります.

WHOもついにCOVID19に対しパンデミックを宣言しました.

トランプ大統領も東京五輪の1年延期をほのめかしました.バッハ会長の発言も揺らぎ始めています.こうなるといよいよ開催が危ぶまれます.

新型コロナウイルス感染の脅威とともに世界経済の停滞が深刻さを増す金曜日.どうなってしまうのでしょうか.

2020年3月11日水曜日

災いの記憶


東日本大震災から9年になりますが,この日の政府主催の追悼式は中止となりました.新型コロナウイルス感染拡大によるイベント自粛は各被災自治体の追悼式も中止や縮小を迫られたようです.私自身は毎年この日の14時46分に東を向き黙とうをしています.福島の友人たちはどのような思いでこの日を迎えているのでしょうか.五輪招致のため世界に発した「Under Control」は現状どうなっているのか,汚染された街並みの一部開放は聖火リレーのための見せかけではないのか等々,課題山積のままです.

こうしてあらゆる手段を講じて手にした五輪開催は中国奥地から発生した新型ウイルスにより開催見直しを迫られています.

時間の経過は記憶を次第に遠ざけていきますが,災いは忘れたころに来るとはよく云ったものです.過去のウイルス禍であるSARS(2003年)への対策が今回の新型コロナウイルス感染に活かされているのか.厚生行政の対応を見る限り,ウイルス感染リスク管理の脆弱さ,対応の遅れ等,外国と比べ貧弱さが目につきました.

東日本大震災並みの自然脅威が明日にも起こるかもしれません.過去の教訓を忘れてはなりません.

2020年3月8日日曜日

ミモザの日なのに


国連が定めた「国際女性デー」の3月8日にイタリアでは「FESTA DELLA DONNA」(女性の日)として女性にミモザの花を贈るのが習わしです.ハグやキスが日常的なイタリアでは現在,新型コロナウイルス感染が猛威を振るい,感染者数では中国,韓国,イランに続く4番目(4636名),死亡数は2番目(197名)と深刻な状況となっています.そこでイタリア政府としてはハグやキスなどの接触を禁止するところまで追い込まれているようです.

国中が黄色の花一色で彩られる「ミモザの日」が色褪せてしまいました.ただでさえ彩り豊かな国イタリア.一日も早く感染の収束を願わずにはいられません.


2020年3月6日金曜日

53年後の男と女(続き)


本映画ではジャンがレーサーであったことから前回ではフォードGT40,フォード・ムスタングといった車が登場し,ジャンの心の揺らぎを表した象徴だったような気がします.今回ではジャンの息子がハンドルを握るのはフレンチブルーのアルピーヌA110です.確か一昨年日本でも輸入開始されましたが,あっという間に完売し,入手困難なモデルとして人気を博しています.その車を見たアンヌが発する「お父さんと同様センスがいい」との言葉が印象的でした.一方,アンヌが運転するのは前回と同じフランスの名車シトロエン2CV(ドゥシュヴォ).1948年発売の大衆車です.フランスを代表する新旧2台の対比が53年の月日を感じさせるのです.

ALPINE  A110

CITROËN  2CV

2020年3月5日木曜日

53年後の男と女


53年前といえば多少ませた中学生であった私でも,さすがに映画「男と女」は観ておりませんでした.一昨年の9月にTV録画を初めて観ましたが,映像,音楽ともに印象に残る作品でした.とりわけ女優のアヌーク・エーメには魅せられてしまいました.

その当時の監督,主演の男女が53年を経て,続編に取り組んだ話題の作品「男と女 人生最良の日々」が公開されましたので観てまいりました.

まず感じるのはお洒落なフランス映画らしさです.さすがにアヌーク・エーメも年をとりましたが魅力的です.53年前の映像が微妙に組み込まれ,53年という時の流れを感じさせてくれます.男優のジャン=ルイ・トランティニャンも相当に老けましたが,男の一途な性をうまく演じています.

観終えたあとは不思議な感覚に包まれていました.感涙にむせぶわけでもなく,ほっとした温かさが体の中から伝わってきたのです.認知症の進んだジャンのとぼけ具合が数年前の私の父親のそれと似ているように感じたのです.いずれ私自身もそんな状態になるのかもしれませんが,クロード・ルルーシュ監督のごとく「今」を大切に生きることを心に留めておきたいと思います.





2020年3月2日月曜日

長期休校前のあいさつ運動


今朝も7:30から伝馬町小学校正門前であいさつ運動に出かけました.あいにくの小雨でしたが,生徒たちは元気に登校します.先週の休校要請により本日が今年度の最終登校日となります.明日から長期の休校となるので4~5年生の生徒に「明日から長い休みに入るけどどう?」と尋ねたところ「勉強がおくれてしまう!」との返答でした.私が小学生の頃でしたら,休みが増えて単純に喜んでいるだろうと想像したのですが,さすがに今どきの子供たちは競争にさらされているのだという現実を語ってくれました.

きょうはクルーズ船の下船客が静岡市に戻った後に,市に嘘の報告をしていたことが明るみに出て暗い一日でした.

とにかく感染拡大の暗い雰囲気を払拭してもらいたいものです.