2014年9月21日日曜日

懐かしのLPレコード(続き)

先日,実家から持ち帰ったLPレコードの中に「ポピュラー世界めぐり(THE JOURNEY WITH POPULAR MUSIC)①ロシア〈Ⅰ〉―ヴォルガの詩―」がありました.これは私が中学卒業頃に買ったものですが,「二つのギター」や「黒い瞳」等,ロシア民謡の主なものが網羅されていて,頻繁に聴いていました.解説にも書かれているのですが,ロシア民謡はドン河流域に住むダッタン人を通じて,五音階の東洋音楽の影響を早くから受け,その後,国教になったギリシャ正教の音楽やヨーロッパ音楽の影響を受けたとあります.日本の音楽も五音階から始まっていますので大変似通ったムードを持っていて親しみやすいとありました. さて,演奏者を見てみると,弦楽合奏団に加えて,「久保田孝とバラライカ・アンサンブル」と記されていました.例のマンドリン奏法クボタメソッドの久保田孝さんです.久保田さんの略歴を調べてみますと,ロシア音楽との関わりが実に深いことが分かりました.私はてっきりドイツ音楽ばかりと思っておりましたので. このレコードから流れてくるバラライカの音色は実に物悲し気で,極寒の大地ロシアを連想させてくれます.今はレコードプレーヤーがありませんので聴くことができませんが,もう一度,このバラライカの音色を聴いてみたい気持ちに駆られました.
レコードジャケット
中を開くと曲名が ①二つのギター②ステンカラージン③ヴォルガの舟唄④カリンカ⑤トロイカ⑥黒い瞳⑦赤いサラファン⑧小さなぐみの木⑨アムール河の漣⑩バイカル湖のほとり
レコードは30cm盤より一回り小さい25cm盤
ここにも演奏者が書いてあります

2014年9月15日月曜日

懐かしのLPレコード

敬老の日ですので,実家のおふくろを訪ねました.菓子を持って行こうにも甘いものが苦手ですので煎餅くらいしかありません.元気に過ごしているようで安心しました.親父は来週 訪ねることにします. さて,実家には私が若かりし頃買い求めたLPレコード盤が何枚か置きっ放しでした.きょうはそのうち数枚持ち帰りました.いずれも懐かしい思い出がつまっています.
初めて買ったLP 森山良子/カレッジフォークアルバム 1,700円
中学時代に初めて買ったクラシックLP チャイコP協第1番 指揮:L・バーンスタイン,管弦楽:NYフィル,ピアノ:P・アントルモン 世界名曲名画シリーズとしてスーラーのラグランドジャットが付いていました.2,000円
高校時代はLed ZeppelinⅡ(1,800円)にはまり
大学時代はマリア・シヴィッターロ/珠玉のマンドリン名曲集(2,000円)にはまり
大学マンクラ役員時代の定演レコード盤

秋合宿での収穫

愛好会秋合宿が前回7月の夏合宿と同じ東海大学三保研修館にて行われました.本番3週間前だというのにⅢ部の2作品が大きな壁として立ちはだかっています.Ⅰ部の2作品も手を抜けません.今回はⅢ部の1曲目が編曲委嘱作品で本邦初演となりますが,これがまた難しい!特に3楽章は日本人(いや私)が苦手なワルツだし,ハイポジだらけ.初演であるからには編曲者に失礼があってはいけません.というより当日聴きに来られるという絶体絶命状況であります.これまでの練習ではリズムがつかめずどうしたもんかなどと考えていたのですが,この合宿でようやくリズムがつかみかけてきました.貴重な収穫です.これを忘れないうちにものにしなければなりませんが,演奏会実行委員なるものを引き受けたばかりに,そちらの雑用に忙殺されています.暇人のはずだったのですが・・・とにかくなんとか活路が見い出せたようです.
合宿場 東海大学三保研修館
朝の散歩に猫が寄ってきました.吾輩も猫の境地になりたい・・・

2014年9月8日月曜日

1stパート練習

今季初の愛好会1stパート練習日です.本番まで1ヶ月を切っていますので貴重な1日となります.会場は私の高校マンクラ同期生が経営する郊外にある事務所兼アトリエ.室内は10人丁度の広さで,響きが良いため上手くなったように聞こえてしまいます. 事前に私が段取りを伝えておいた通り,パートリーダーは演奏曲目の要所要所を時間配分を考慮しながら,とにかく音出しに重点を置きながら進めていきます.弾き方の説明等,言葉で言えることはあらかじめメール等で伝えておき,言葉では表現し難いニュアンス等を実際に弾くことでパートとしての音作りに専念できるわけです.パート練習によくありがちなのですが,すでに連絡済みの楽譜の見直しや弾き方の説明等に時間をくってしまうことは,無駄とは言わないまでも,退屈なことこのうえありません.パート練習にしろ,合奏にしろ音取りの時間ではなく,合わせることが目的ですので,その時間を活かすべく事前の個人練習が欠かせないのは自明の理です.本日のパート練習はそんな意味で,充実した良い時間を確保できたのではないかと思います. 練習後は街へ出て,前回の1st飲み会と同じ居酒屋にて決起会.この店は食べ物が美味しくて1stパート員に好評です.私もついつい酒が進んでしまいます. 現状,多くのパート員が仕事に従事しており,学生メンバーは就活や海外研修にと多忙な毎日に追われています.時間的に余裕があるのは私くらいのもので申し訳ない気持ちなのですが,だからこそ皆で集まる時間を有効に過ごせるようアドバイスしたり,お手伝いできたらと考えています.
リーダーの視線が
練習終了! 皆がんばりました
練習後の一杯たまりません

3校合同演奏会開催

午前中は雷鳴が轟き,時折強い雨に降られる天候で,きょうの演奏会はどうなるのかと心配でしたが,午後からは雲間から青空がのぞくようになりほっと一安心です.演奏会場は清水区のテルサホールで,初めて訪れる場所です. Ⅰ部は若手メンバーによるアンサンブル.アニソンや邦人オリジナル作品からギター独奏まで,それぞれが好みの曲を持ち寄り,若さを存分に発揮させます.恐れを知らない若さっていいものだななんて改めて感心してしまいました. Ⅱ部は全員合奏で①「交響譚詩より第一譚詩」(伊福部昭),②「バグダッドの太守」(ボアルデュー),③「ARSNOVA組曲」(末廣健児・丸本大悟)の3曲です.今回の3校合同演奏会開催の一番の目的は皆でもう一度③を弾きたい!といった趣旨ではなかったかと感じます.この曲への皆の入れ込みようがひしひしと伝わってまいりました.早いパッセージをバリバリ弾きこなすパワーに圧倒されながら,私もなんとか食いついていきたかったのですが,やはり息切れ気味となってしまいました.ほとんどが現役大学生の演奏者に混じり,私のごとく年配者が加わるには他の演奏者以上の練習量と若干の(いや大いなる)勇気が必要でしたが,こうして終えてみれば,参加してよかったというのが素直な感想です.静岡のマンドリン界における新しいムーブメントに私も一歩を記すことができました. 3校合同演奏会は高校時代に育んだマンドリン音楽への情熱と,大阪で毎年行われる全国高校マンドリンフェスティバルにて競い合った仲間意識,イベント企画・実行力の備わった人材の存在の三拍子がそろい,開催実現に至ったものと思われます.若手の皆さんはそれぞれが演奏会開催の役割を認識し,遠方からも駆けつけよく頑張っておりました.時間制限のある社会人参加者への配慮もしていただき有り難いことでした.ただ,老婆心ながら思うことは,こうした3校のマンドリン演奏レベルを全国有数にまで高めた技術指導者への敬意を何らかの形で示してもよかったのではということです.打上げでその方の姿があればいうことなしでした.
会場の清水テルサ
テルサホール507席
リハーサル中
本番前集合 現役大学生ばかり
今宵の1stメンバー

2014年9月7日日曜日

秋の虫

今朝はちょっと珍しい虫君が外通路にいました.図鑑で調べましたら「アオマツムシ(♂)」のようです.緑色の羽模様が実にきれいです.元は中国からの帰化昆虫で,フィリリリリと甲高い声で鳴くようです.普段は樹上にいて,姿を見かけることは少ないとのことです.珍しい緑の虫君が秋の訪れを知らせに来ました.

2014年9月2日火曜日

マンドリンサマーセミナー2014(3日目)

最終日は聴講生も加わり,全員が「海の組曲」を題材に合奏レッスンを受けます.4名の講師が1楽章毎に分かれて順に指導していきます.1楽章を竹間,2楽章は中野,3楽章は柴田,4楽章は石村の各講師が担当します.今回私は演奏経験の無いセカンドパートだったこともあり,幾度となく弾いたこの超有名なオリジナル曲を改めて見直すきっかけとなりました.講師の皆さんの印象を誤解を恐れずに,極々大雑把にいってしまいますと,関西姉御肌の竹間,親しみの中野,クール理論派の柴田,情熱魂の石村ってとこでしょうか.あくまで私の勝手な私見です.いずれの講師の方々もその音楽的バックボーンが充分なのは当然のことですが,ごく限られた少ない時間の中で,そのエッセンスを受講生に伝えようとしますし,受ける側もこの時とばかり,目一杯吸収しようとします.そうした一期一会的な時間経過の中で,各講師の個性をふと垣間見るような気がいたします.そういった意味でも本セミナーは貴重な企画でありますし,今回初参加して良かったと思える所以でもあります. さて今回のセミナーでは,先日の豪雨災害に見舞われた広島から3名の女性の参加がありました.勿論いずれの方も直接の被害は無いので,こうして来ておられるのですが,マンドリン音楽に実に前向きで真剣そのものでした.まさに広島人のマンドリンに対する取り組みや愛情といったものを感じさせます.その中でとりわけ,社会人マンドリン団体のコンミスをしている女性は,たまたま私と同じマンドリンを愛用していたためか,色々とお話をしてくれて,その真摯で誠実な姿勢に打たれるものがありました.一見,淑やかなお嬢様風であり,少し近寄りがたい雰囲気も感じさせるのですが,いざ話してみれば,広島弁の「・・・けん」が盛んに出てきて,そのローカル的ニュアンスとのアンマッチが実に面白いのです.コンミスをしている関係で,どうしても合奏曲に重点を置きがちなところを,独奏曲を勉強することにより演奏の幅を広げたいことでこのセミナーに参加したとのことです.なんとも素敵な女性でした. こうしてマンドリン三昧の3日間,雨にたたられはしましたが,実に有意義でコアな時間を過ごした清里と別れを告げ帰路につきました.
1stマンドリン
2ndマンドリン
マンドラ
マンドロンチェロ&ギター 講師も参加
講評
受講修了証授与

マンドリンサマーセミナー2014(2日目)

昨日は時折雨が降ったりで曇りがちのすっきりしない天気だったのですが,本日は朝から多少の晴れ間が覗くようになりました.これなら外へ出ての集合写真も撮れそうです.名物のソフトクリームも美味しくいただいてまいりました. さて,外の天候に関係なく,二日目も昨日同様の個人レッスンが朝からびっしり組まれておりますので,できる限り多くのレッスンを見て回ります.4名の講師の方々の指導方法の違いや,曲目,楽器,弾き方等の様々の異なる要素が絡み合い,見ていて飽きません. 夕食後は,今度は受講生によるミニコンサートです.レッスンの成果がどう表れるのか,講師側も気にかかるところでしょう.概して,受講生の皆さんはご自身の演奏を楽しんでおられたように見受けられました.一部の受講生は曲目の関係で,二人,三人の講師とのアンサンブル演奏となり,通常では得難い,贅沢で貴重な体験になったものと思われます. コンサート終了後の懇親会では講師も受講者も安堵感に包まれ,実にくつろいだ雰囲気の中で過ごすことができました.私も多くの方々と情報交換ができました.中にはミニコンサートの延長で,独奏を始めたり,講師を引き連れ二重奏を弾き始めたりで,いかにも音楽好き仲間達の懇親会です.愛好会メンバーはいち早く石村先生を捕まえ,一ヶ月後の演奏会用の難関2曲を弾いていただきました.さすがにその曲の編曲者でもあり,難所をスラスラと弾いてしまい,メンバーは呆気にとられるばかりです.しかしながら,演奏するうえで参考となる示唆がいくつかありました.しばらくして,私が5月の愛好会サロンコンサートで弾いたゲルバシオの二重奏曲が聞えてきましたので,演奏していたドイツ製マンドリン(クノール作?)をお持ちの女性と一緒に弾くことができました.ドイツの渋さとイタリアの煌びやかな音色の掛け合いはそれはそれで楽しめました.そのうち,何人かが明日の合奏レッスン課題曲「海の組曲」を合わせ始めましたので加わりました.私はセカンドパートは弾いたことがなく,意外に難しく感じました.こうして二晩目の夜も更けてまいります.
清泉寮
レッスン風景
集合写真
受講生コンサート
石村先生は難所を難無くスラスラと

マンドリンサマーセミナー2014(1日目)

土曜日朝8時にKネーサン宅に集合.愛好会メンバー6名は2台の車に分乗し,静岡から清里の清泉寮めざしていざ出発です. 昼前に清里「萌木の村」に到着.清里初の喫茶店としてオープンしたカフェレストラン「ROCK」で,当店定番のビーフカレーをいただき腹ごしらえです.すでに8月も月末ですが,セミナー会場の清泉寮には多くの観光客が訪れていました. 午後1時から清泉寮本館ホールにて,主催者井口さん挨拶によりセミナー開講式がスタートです.講師陣は石村,中野,竹間,柴田の4名の先生方です.受講生は埼玉2,千葉4,東京1,神奈川1,山梨1,静岡5,愛知3,京都3,兵庫1,広島3,鳥取1の合計25名で,関東エリア,中部エリア,関西以西で8名ずつとバランスよく集まっていました.個人レッスンは受講生1人が弾きたい1曲を1人の講師に,またもう1曲,別の弾きたい曲を別の講師に見ていただくといった形です.また,個人レッスンを受けない時間帯は他の受講生のレッスンを好きなだけ見ることができますし,次の受講のために控室で個人練習をすることも自由です.私は聴講生として参加しましたので,興味ある曲のレッスン内容をできるだけ多く見られるようにレッスン室を回りました. 夕食後は4名の講師によるミニコンサートです.独奏から始まって,二重奏,三重奏と実に多彩かつ上質な音楽を楽しむことができました.これだけでも清里に来た甲斐があったというものです.そういやここは甲斐の国でした.1時間半の濃密な時間を過ごした後は,参加者全員での懇親会です.まだ1晩目でしたので,多くの方々とはお話できないままで終わってしまいました.
セミナー開講式 講師陣の4名
レッスン風景
新館レストランでの夕食
講師ミニコンサート①
講師ミニコンサート②
講師ミニコンサート③