2019年9月25日水曜日

ヴィスコンティの世界

とはいえ作品としては「ベニスに死す」しか見たことがありません.しかもTV録画したもの.奇しくも今週末の愛好会定期演奏会のテーマはイタリア紀行で,プログラムのパート員紹介ではもう一度ヴェネツィアに行きヴィスコンティの世界に浸ってみたいなどと書いてしまったのでした.
そんな時,市内にある映画館のひとつ東宝会館では「午前十時の映画祭10」というイベントが開催されていて,なんと丁度いま,「ベニスに死す」がデジタル復刻版として上映されているではありませんか.こりゃ劇場で観るしかないってことで本日行ってまいりました.
主役ダーク・ボガードの迫真の演技,ヴェネツィアの風景など引き込まれずにはいられませんでした.バックにながれるマーラーのアダージェットは否応にも情感を昂らせます.マーラーが主役に設定されているのです.芸術家の繊細さ,潔癖さ,葛藤などが観光都市ヴェネツィアが抱える課題と微妙に絡み合い複雑な印象を残します.

ヴェネツィアは近年,海水による浸水が頻発し,数十年後には町全体が水没の危機にさらされています.私が13年ほど前訪れた時はそうした問題はそれほど取り沙汰されておりませんでしたので,急速に地球温暖化の影響が現れ始めたのかもしれません.国連では一人のスウェーデン少女による悲痛な叫びが大人たちに警告を発しています.こんな世界をヴィスコンティが想像していたのかは知る由もありません.

ところで本作品の中で,ホテルの客相手に民謡などを演奏する楽団が登場しますが,一人の女性が弾いていたマンドリンはルイジ・エンベルガー5bisのように見えます.マンドリンのストラディヴァリと呼ばれるほどの最高級品です.思わず見入ってしまいました.


 静岡東宝会館

 午前十時の映画祭10

 秋晴れの七間町通り




2019年9月2日月曜日

清見寺


ちょい乗りで清見寺に寄ってみました.当寺は今川家や徳川家と縁ある由緒ある寺院です.今回はほんの立ち寄りでしたので,一度ゆっくり庭園なども見て回りたいと思います.

境内にある「臥龍梅」は,後に天下人となる家康が幼少期に接木した梅が成長し,龍のごとく枝を伸ばした姿を臥龍(寝ている龍)に喩えたものです.清水区にある三和酒造の銘酒「臥龍梅」はこの伝説から命名されました.

「龍臥して法の教えを聞くほどに梅花開く身となりにけり」(与謝野晶子 昭和12年当寺にて詠歌)

 総門

 JR東海道本線を渡り

 山門

 境内へ

 大方丈

 境内









 鐘楼

 臥龍梅