2014年1月30日木曜日

マンドリン三昧

時間の使い方にまったく制限が無い,自分で自由気ままに使える時間はもはや余暇とは言えませんが,そのほとんどの時間を趣味のマンドリン活動に充てています.これは在職時に提出した通信教育「セカンドライフについて」のレポート内容をそのまま実行しているに過ぎません.まだまだ,この趣味の世界でやりたいことは多々あり,施設へのボランティア演奏訪問もその一つです.先日は所属する愛好会の総会が開催され,新執行部が承認されましたが,一部の役割は未定のまま継続調整となっており,その役割の一つに私が推薦されているようです.復帰とはいえ,15年ぶりに再入会したばかりの身として大変光栄で有り難いことです.地方のマンドリン演奏団体としては,オリジナル曲にこだわり,難曲にも果敢に挑戦する愛好会は現役学生から70歳代まで実に幅広い年齢層をかかえ,会員の思考,価値観も極めて多様となります.そうした中で,皆の要望を取り入れつつ,その年のメインイベントである定期演奏会を形作っていくその役割は,一定程度の技量と知識が必要となるため,なかなか手を挙げる人がいないようです.時には批判を受けかねないような大変な役割ですが,マンドリン音楽をより知るための勉強になりますし,やり甲斐があります.これからのセカンドライフを充実させるためにも,前向きに取り組んでいこうと考えています.

2014年1月29日水曜日

冬の近景

冬の朝は空気が澄み渡り,実に清々しい気分にさせてくれますね.家の裏手から見える富士はますますその麗しくも凛とした姿を見せつけてくれます.毎朝,新聞を取りに行ったあとは必ず富士を眺めるのが日課となっています.このところの好天に促され,久しぶりに近くの風景を収めてまいりました.
家から見える霊峰富士
静岡駅北口前
静岡駅南口側
静岡駅北口前の家康公像
静岡駅北口横のAOI ここが愛好会定演会場

2014年1月21日火曜日

クラウディオ・アバド逝く

名指揮者の一人クラウディオ・アバドが亡くなりました.胃がんを患い,闘病の末の旅立ちです.私の所有するCDは基本的にカラヤンなので,アバドのはほとんどありませんが,わずかに2枚,ウィーンフィルとのブラ1とチャイ6がありました.したがってアバドに対する知識はほとんど無いのですが,1989年に帝王カラヤンから引き継いだベルリンフィルを統率するのはさぞかし大変だっただろうなとの印象が残ります.ここ数年のアバドの画像を見れば頬はこけ落ち,痩せ細った一老人の痛々しい姿です.勿論,病状が進んだ結果でしょうが,ベルリンフィルの,カラヤンの後任という重責がのしかかっていたのではないかと思われてなりません.アバドはカラヤンとは打って変わって明るく,柔軟に団員との関係を築いていったようです.私のごとく素人でも画像からうかがえるのは,団員と対等の立場で音楽を作り上げる姿勢です.カラヤンの専制君主的統治から脱した団員の解放感もあったと思われます.とはいえ,ベルリンフィルが世界一のオケに登りつめた背景にカラヤンの存在は欠かせません.音響ばかりでなく映像でも完璧主義のカラヤンは,自らの理想実現のためにオケを徹底的に鍛え上げ,他の追随を許さない高みを目指し続けました.これが,ベルリンフィルたる位置づけであり,世界のファンを魅了する所以であると私は思っています.しかしながら,ゲルマン本流の楽団にラテンの流れを注いだアバドの功績として,ベルリンフィルの新たなファンを創出したことも事実です.合掌.

2014年1月15日水曜日

ブルックナーでも

どんよりと垂れ込める鉛色の雲に覆われた外の景色を見ているうちにブルックナー9番を聴きたくなり,カラヤン指揮ベルリンフィル演奏版を取り出してきました.ゆったりと流れる重厚な音の流れは気分を落ち着かせてくれます.標題音楽とちがい,こうした絶対音楽はむしろ想像力をかき立ててくれるような気がいたします.きょうは東京でも雪がちらつくとの予報.寒い一日となりそうです.

2014年1月13日月曜日

愛好会有志宅飲み会

昨日は愛好会有志を我が家に招いての飲み会でした.なにせマンション住まいで狭いため,声かけは一部の方々にしぼりました.基本メンバーは15年前に集まった宅飲み会の顔ぶれです.まだ陽が高い午後3時頃からスタート.シャンパンで乾杯して,その後はビールや焼酎,日本酒にワインなど好き好きに飲みます.飲み物は私の方で用意し,食べ物はお客さんに持ち寄り依頼です.今年は40回記念演奏会を控えていることもあり,前記念演奏会である30回演奏会のDVDを見ながら,あれこれと意見が出ていたようです.私は早くからビールが進み,ほどよい酔いが回っていたため,自分なりの意見を早めに出しておきましたが,ほかの方々の意見はあまり覚えていません.というより,ホスト役として飲み物を出したり,映像や音楽のリクエストに応えたりで,お客さんの居心地を気にかけていました.おかげさまでなんとか皆さんのコミュニケーションの場として楽しんでいただけたかなと思います.きょうは次回企画への期待メールもいただきましたので,この夏頃の開催を考えています.となると,高校マンクラ同期会と同時期になるかも...

還暦記念高校同期会

一昨日は還暦記念の高校同期会がありました.会場は静岡市内の地元の老舗ホテルで,その重役が同期生にいました.私達は7期生という当時としては新設校出身ではありますが,60歳ともなれば地元企業のいくつかで重責を負う立場に就いているようです.卒業生330名ほどの内,当日の出席者は110名ほど.昨年10月に行われた中学校同期会時に比べ高い出席率となりました.幹事長のМ君が奔走していただいた結果ですが,彼とは小学校,中学校とも同じだったおかげで,転勤族で長い間静岡を離れていた私にも同窓会の案内をくれるようになったことは本当に幸運でした.マンドリンクラブ員は10名参加していましたが,内半分は42年ぶりの再会です.当時,お人形さんのように可愛かったSさんはやはりきれいな大人の女性としてお会いできました.子供の頃からまるで女子に対し奥手だった私は,クラブで同じパートにいながらも,話しかけることすらできませんでした.そんな私がSさんを愛称で話しかけているのが何とも不思議な気分です.これが時間の経過というものなのでしょう.今回マンクラОBの全員に愛好会の40回記念演奏会実行委員としての名刺を配り,10月の演奏会へのお誘いをしました.静岡大学マンドリンクラブでコンミスをしていたSさんは大学卒業以来マンドリンを弾いていないようですが,愛好会演奏会には来ていただけるようです.2次会ではクラブ副部長だったAさんとギターパートだったU君が盛り上がり,マンクラ7期生だけでまた集まろうということになり,私が幹事役をやる羽目になってしまいました.コンマスをやっていたО君も乗り気だし,なんといってもSさんが同調してくれましたのでやるしかありませんね.楽しみができました.

2014年1月7日火曜日

鑑定士と顔のない依頼人

これまでにないペースで映画鑑賞をしています.本日の映画は「ニュー・シネマ・パラダイス」で有名なトルナトーレ監督の新作です.先月,あるテレビ番組でこの映画の予告編を観て,そのミステリックな展開と,好きな映画の一つである「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督ということもあり,はずせないなとマークしていた映画です.このところ利用している映画館は静岡市唯一のシネコンなのですが,今回の映画は別の小さな映画館で上映されていました.以前はコンサート用として使われていた200席ほどの小ホールですので,映画館としては小さな会場です.客も三分の一程度しかおらず,むしろ落ち着いた心持ちでミステリー作品を堪能できました.有名な画家の女性肖像画の数々やメカニカルな骨董品に,特異な人物設定等々が複雑に絡み合い,最後のどんでん返しには驚きました.高貴なプライドで覆われた名鑑定士のほんの心の隙間をついた作品に仕上げたトルナトーレ監督に拍手!

ゼロ・グラビティ

一昨日,先月に続きゼロが題名につく映画を観てまいりました.ゼロ・グラビティとは無重力のことですが,本題は「GRAVITY」のみ.ここにこの映画が単なるスペース娯楽映画でないことが示されているようです.出演がサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの大物俳優二人のみで,冒頭から観客を全く異次元の世界へと引き込んでいきます.3D映画は初めてでしたが,VFX技術との相乗効果により,まさに観客が宇宙空間に放り出されたかのような錯覚に陥ります.90分という上映時間は決して長くないのですが,観終わった後は過度の緊張感と疲労で体がぐったりしてしまいました.とにかくスリルに満ちた場面展開が早過ぎて頭がついていかないことも疲労感につながっているようです. この映画で連想されるのは45年前に観た「2001年宇宙の旅」(S.キューブリック監督)です.当時,映画館で受けた衝撃は鮮烈で,使われていた音楽とともに脳裏に焼き付きました.今回も強烈な印象を残しましたが,音楽としてのイメージはありませんでした.後々に蘇る記憶としては「2001年」の方が上回るような気がいたします.さて,本題の「GRAVITY」を感じさせるのはラストに地上で立ち上がろうとするシーンです.物理的な重力とともに生きることの重みに負けそうになりつつも人は立ち上がる.これが本作品のテーマだと感じました.

2014年1月3日金曜日

初詣

信心深くない私でも,新年に限っては新たな気持ちで詣でるしきたりは悪くないなと思います.昨日はカミさんと浅間神社に,本日は愛好会の有志と久能山東照宮に初詣に行ってまいりました.おかげさまで両日とも好天に恵まれ,穏やかな心持ちで参拝できました.願い事は多々ありますが,あまり欲張ってはいけませんね.
※浅間(せんげん)さんへの赤鳥居
※浅間神社楼門
※少彦名(すくなひこな)神社:医薬の神で,技芸上達・知恵の神
※浅間さん本殿
※久能山東照宮楼門
※鳥居
※久能山東照宮音楽芸能の神々詣で
※絢爛な拝殿①
※絢爛な拝殿②
※家康公廟前にて
※久能海岸と石垣苺畑
※バス通り沿いの石垣苺販売所500円也

2014年1月1日水曜日

一年の計

新年を迎えるにあたっては,年末に配られる社内報のトップによる年頭所感に目を通すことが習慣となっていました.自分の勤める会社が新しい年をどのように位置付けているのか,具体的にどのような戦略,施策が展開されるのか等々,興味深く頁をめくっていたものです.自分自身も勤続年数を重ねるにつれ,それなりの責任を負う立場になれば,それに準じた自分なりの年頭所感を据えていたものです.定年退職後となりますと,そういった指標はありません.自分なりの目標を掲げ,自分なりの方針を練らなければなりません.家族のことや親のこと,自身の健康管理,趣味や地域社会との関わり等,対象とすべきは多々あります.目標や方針を設定するときに肝要なことは5W1Hを明確にすることですが,とりわけ「いつまでに」との時間軸を意識することです.第4コーナーからの残された時間は限られています.本日は「一年の計は元旦にあり」のまさにその日です. 余談ですが,友人のひとりが昨年の年間映画鑑賞目標を50回と設定していて,数日前に残りわずかとのことでした.今頃は達成感を味わいつつ,新たな目標設定をしていることでしょう.目標達成への取り組みが継続するために大切なこととして,目標値が過大にならないことを付け加えておきます.
※自宅からの初日の出