2015年5月31日日曜日

サロンコンサート2015

2回目の参加となる愛好会サロンコンサートは昨年同様,AOI講堂にて開催されました.今回は会員以外からの参加もあり,過去最高の16組のエントリーとなり,好天も幸いし来場者は昨年を大幅に上回る130名を数えることとなりました.私は前回同様,ゲルバシオのマンドリン二重奏曲でエントリーしました.力むと指がつってしまう悪癖がありますので,リハーサルは加減しながら流し,本番に備えました.それでもやはり本番ではあがってしまい,練習通りに演奏できていない部分も多々ありました.技巧的には難所はありませんので,いかに良い音色で演奏するかがポイントとなりますが,まだまだ余裕がない演奏で終わってしまっています.さて,今回のサロコンはエントリーも多く盛況だったのですが,内容的には小編成グループが増えたのが背景です.サロコンの本来的意義としては,独奏を中心とした会員各人の演奏を数多く発表する場,聴く事ができる機会としての催しであると考えますので,小編成グループは最小限に抑えたいものです.そうした中でもとりわけ印象に残った演奏は若手マンドラ奏者T君のマンドラ独奏「eve」(丸本大悟),同じく若手マンドロンチェロ奏者Mさんのチェロ独奏「Allegro Appasionato Op.43」(Saint-Saens)および,ベテランのマンドリン1st奏者Mさんのマンドリン独奏「ポロネーズ」(R.Calace)でした.いずれも素晴らしい演奏で,観客席からも賞賛の声が聞こえてまいりました.人を感動させる演奏は会員同士にも大いなる刺激となり,よりレベルの高い演奏団体を目指すうえで好影響を与えるものと確信いたします.会員にとりましても収穫の多いサロンコンサートではなかったかと思います.

2015年5月17日日曜日

ナーシャムジカ演奏会

午後はAOIにて,静岡市の社会人団体ナーシャムジカのマンドリン演奏会がありました.これまで当演奏会は聴いたことがありませんでしたが,今回は25回記念演奏会で,川口雅行さん率いるカヴァサントリオがゲスト出演するというので行くことにしました.カヴァサントリオは川口さんのマンドリンを中心にチェロ(クラシックのチェロ),ギターによるトリオ楽団です.CD「カヴァサントリオ・パラダイス!!」は私の愛聴盤のひとつですが,本日の演奏会ではCD収録曲の「ニューシネマパラダイス」や「踊り明かそう」,「ディアハンター」,「パリの空の下」が演奏されました.とりわけ「ニューシネマパラダイス」は今年の愛好会定演2部に私が推挙した曲ですので,興味深く聴かせていただきましたが,これぞ大人のアンサンブルといった大変素晴らしい演奏でした.もちろんプロのマンドリンアンサンブルとして30年余も演奏活動をしているようですのでお互いの掛け合いは絶妙なのですが,感心したのはその脱力感です.キャリアの長さもあるのでしょうが,気負いの無い演奏というのはなんとも爽快なものです.まさに私のような素人の年配マンドリン弾きが憧れる演奏の姿であります.本日の演奏会ではゲスト出演となっておりますので,演奏は第2部のステージだけだと思っていたのですが,なんと第1部,第3部の合奏ステージでも参加され,川口さんは終始1stトップ席にて演奏されました.とりわけ第3部の「ディベルティメントニ長調」(モーツァルト)や「トリプティーク」(芥川也寸志)での1stマンドリンとしての見事なリード役には大いに感心させられました.若手奏者に見られるようなエネルギッシュにリードするのとは別次元.絶妙な音量コントロールとテンポ感はまさにベテラン奏者だからこそが醸し出す音楽といえるでしょう.今更ながら川口さんのマンドリン演奏に魅了されたわけですが,カヴァサントリオの参加していないナーシャムジカの演奏とはどのようなものであったのかはちょっと想像がつきません.

トレインフェスタ2015

今年もトレインフェスタがグランシップで開催されました.展示内容は昨年とほとんど同じですが,北陸新幹線やリニア新幹線の新車輌が加わっていました.鉄道好きの親子が目前を走行する車輌についてあれこれ話をしている様子は実に微笑ましいものです.
会場のグランシップ
蒸気機関車に乗って
旧静岡駅

2015年5月15日金曜日

ニッカおまえもか

先月サントリーの一部高級ウィスキーが値上げとなりましたが,ニッカには追随してほしくないとの願いもむなしく,9月より値上げとなります.竹鶴17年や21年といった高級品はともかく,竹鶴ピュアモルトやスーパーニッカなどは美味しくてリーズナブルなウィスキーとしてファンも多いと思われ,ちょっとばかり苦味が増すこととなるかもしれません.ニッカの場合は従来の価格設定が低かったとの指摘もあり,むしろ相応の価格になるとも云われます.せっかくウィスキー熱が高まったところでの値上げで,水をさすことにならなければいいのですが.

2015年5月13日水曜日

Hotひといきコンサート

静岡市役所新館1階ラウンジにて毎月昼時に行われるHotひといきコンサート.今月は静岡市の姉妹都市であるカンヌの国際映画祭に合わせて企画されたプログラムで,本日は「フランスと映画特集」と題したフレンチジャズの演奏がありました.会場は年配者で立ち見がでるほどの満席状態でしたが,タイミング良く,前席に座ることができました.演奏はバイオリン2本とピアノ,エレアコギターの4人組で,代表的なフランス映画音楽をジャズ風アレンジで聴かせてくれました.フランス風のちょっとアンニュイな雰囲気はフレットの無いバイオリンにピッタリです.パリ・セーヌ川を謳った「パリの空の下」では珍しい楽器「アコーディナ」が登場.この曲はなんといってもアコーディオンで奏されるのが一般的なのですが,本日使われるアコーディナという楽器はアコーディオンの左手で奏するボタンキーの部分をハーモニカのように吹いて音をだす小型の楽器です.アコーディオンほどの音量は出ませんが,これまたアンニュイな雰囲気を醸すのに一役かっているような気がいたします.フランス香漂うお洒落なジャズを聴き終え,ラウンジの外に出れば,初夏を思われる陽射しに遊歩道の新緑が映え,心浮き立つ昼下がりです.
演奏後のステージ
珍楽器アコーディナ
青葉公園通り

ベルリンフィルのコンクラーベ

世界に冠たるベルリンフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督サイモン・ラトル(イギリス出身60歳)が2018年で任期切れとなるのに伴い,16年ぶりに後継者を選出する楽団員会議がベルリンで行われました.これは「音楽界のコンクラーベ(ローマ法王選出会議)」とも呼ばれ,世界のオーケストラ指揮者人事にも多大なる影響を及ぼすと云われます.楽団員が自ら首席指揮者を選ぶのはベルリンフィル独特のもので,帝王カラヤンの後任を選ぶ1989年から導入されました.以降,クラウディオ・アバド(イタリア出身)が1990年~2002年,サイモン・ラトルが2002年~2018年(見込み)在籍し,次期後任者は3人目の選出となります.候補者としてはクリスティアン・ティーレマン(ドイツ出身56歳),アンドリス・ネルソンス(ラトビア出身36歳),グスターボ・ドゥダメル(ベネズエラ出身34歳)らが上がっているようです.会議は厳重な非公開の下,正団員124名が出席し,11時間以上にわたり行われましたが,結局,大多数の支持を受ける1人にまで絞り込めなかったとのことです.傑出したマエストロが不在なのか,他楽団との契約等のためなのか理由はあれこれ推測されますが,今後1年以内に再投票を行うようです.熱心なベルリンフィルファンにとっては次期後任者が決まるまでの根競べとなりそうですね.

2015年5月6日水曜日

BBQ

今年も愛好会BBQは好天に恵まれました.場所は静岡市中心部から20km余離れた安倍川上流の川沿いにあるBBQ用の施設です.今回は当会新代表となったN君が調理師としての腕を振るい,フレンチトーストやフルーツポンチを調理してくれました.手際の良さはさすがです.料理に関してまったく不得手の私からすれば羨望の眼差しで眺めるしかありません.一方,元代表のKさんはこれまた土鍋を用意しての「骨酒」や「ヒレ酒」を振舞ってくれ,さすが酒飲隊の面目躍如です.こうした人材の活躍で場は盛り上がるものですね.ただ,今回は飲酒者とドライバーの調整でタクシーが1台必要となったことや,代表のN君はドライバー役となり,好きな飲酒を控えざるをえなかったことがありました.N君には調整も含め苦労をかけましたので酒飲隊で慰労会でもしましょうかね.
フレンチトースト
ヒレ酒
みんなで食べて飲んで

2015年5月3日日曜日

ギター教室発表会

安倍首相の訪米中での発言等もあり,憲法についての議論が声高に叫ばれている中,憲法記念日たる本日こそは憲法について再認識すべき日であろうと思います.とはいえ憲法の条文すべてを読み通したことのない者が憲法を論ずるのはおかしなものです.やはりここは一度すべての条文を読み通してみてから,後日憲法を自分なりに考えてみたいと思います. さて,きょうは静岡市でギター教室を開いている柴田杏里さんの教室発表会を聴いてまいりました.今回もスペインものからバッハ作品までバラエティに富んだ曲が並び,生徒さんたちは難曲に果敢に挑戦しておりました.生徒さんの演奏終了後は講師の杏里さんによるミニコンサートです.今回は数あるギターのためのエチュード(練習曲)からカルカッシ,ソル,ナポレオン・コスト,アグアドの作品4曲です.昨年もそうだったのですが,こうして生徒さんと講師の演奏を比べてみますと,そこには歴然とした差を感じます.簡単に申せば,プロは多少のミスタッチがあろうとも決して音楽を止めません.したがって聴く側は音楽の流れに入り込めますし,演奏が終わればミスタッチなど忘れてしまいます.もう一つはギターは旋律と伴奏を同時に演奏できますが,プロは聴かせどころが旋律なのか,伴奏部分なのかのツボをおさえ,まさに印象に残る演奏を聴かせてくれます.本日の講師演奏は奇しくも生徒さんが誰も取り上げていないエチュード集でしたが,いずれも聴かせる演奏でした.とりわけ最後の曲はアグアドらしい技巧的華やかさを感じさせる印象的な作品でした.ラストに追加演奏してくれた「悲しみのサンバ」(バーデン・パウエル)はまさに杏里さんの真骨頂でした.さすがプロ!

2015年5月2日土曜日

お茶の郷

きょうは夏も近づく八十八夜です.お茶処静岡に生まれながら,茶畑を間近に見たことがないのは静岡県人としての名が廃りますので,県内随一の茶の産地牧之原にある「お茶の郷」を訪ねてみました.GWでもあり多くの観光客が訪れておりました.この時期の茶の新芽は冬季に蓄えた養分をたっぷり含み,旨味を兼ね備えた新茶として大変珍重されるものです.薬学にも通じていた家康公も大変好まれたようです.八十八夜とは立春の日から数えて八十八日目となる日で,春から夏への季節の変わり目として種まき等の農作業の大切な節目の日とされています.八十八は米の字につながり,一年の豊作を祈る大切な日でもあります.唱歌「茶摘み」の「あかねだすき」とは止血剤の茜を塗り込んだタスキにより手作業中での傷を保護したと云われています. 唱歌「茶摘み」(作詞・作曲:不詳)“夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘みぢやないか あかねだすきに菅(すげ)の笠”
新芽
茶娘
新茶まつり
新茶販売
お茶の郷
茶室と庭園
茶畑と遠くに大井川
茶畑