2013年2月27日水曜日

初九州

この土日月の3日間は家族で温泉旅行に行ってきました.行先は九州大分別府温泉,由布院温泉です.娘が私の還暦祝いにと企画してくれました.
別府では「鉄輪(かんなわ)温泉」の地獄巡り,夜は別府歓楽街の一角にある「竹瓦(たけがわら)温泉」,硫黄臭の強い高酸性度の「明礬(みょうばん)温泉」,美肌湯で評判の「ひょうたん温泉」等,代表的な温泉をたっぷり堪能しました.食事では豊後牛やだんご汁,とり天うどんなどの名物を味わいました.
二日目夕方からは由布院温泉です.温泉名,JR駅名は由布院,高速道路のICは湯布院,平成7年に旧由布院町と湯平町が合併して誕生したのは湯布院町とちとややこしい.地理的には狭い温泉地ですが眺めの良い由布岳や幻想的な金鱗湖を備え,観光地として整備された街並みは人気の高さを裏付けるものです.観光客も年配者から若者まで幅広く,韓国人も多く訪れていました.
こうした有名な温泉地を数多く抱える大分県は源泉数や湧出量は日本一で,昨年,観光キャッチコピーとして「おんせん県」を特許庁に商標登録申請したと昨日の朝刊に載っていました.
私にとって初めての九州の地は連日抜けるような快晴で迎えてくれました.浸かる湯に癒されるとともに,娘の温かい心遣いが身に染みわたる冬の休日でした.

2013年2月11日月曜日

冬の新宿御苑

立春過ぎとはいえ2月寒中真っただ中ですが,穏やかな陽の光に誘われて散歩に出かけました.目的は新宿御苑で見頃だというロウバイです.
ここへ来るのも3年半ぶりとなります.前回は夏の盛りを過ぎた頃でしたので,青々とした芝生におおわれていた公園も今は一面冬らしい麦藁色です.冬の朝の公園は訪れる人もまばらで,冷気につつまれた凛とした空気がなんとも爽やかです.
そんな公園の一角にロウバイが数本並んで花をつけていました.ここにあるロウバイはソシンロウバイ(素心蝋梅)といって中国原産の落葉低木のロウバイの園芸品種で,花の中心部分まで黄色く,ほのかな芳香があるのが特徴です.思ったよりずっと小さな可憐な花でした.下方から眺めてみますと澄んだ青空に黄色い天使達が舞っているかのようです.
次に目に入ってきたのはカンツバキの並木です.カンツバキ(寒椿)はサザンカとツバキの交配種で,寒に咲くツバキが名前の由来です.花弁が1枚ずつ落ちる点はサザンカに,花弁と雄しべが合着する点はツバキに似ているとのことです.冬に咲く紅色は寒中に映えます.
しばらく歩を進めますと白い花の群生が見えてきました.ペーパーホワイトというスイセンの一種です.ニホンズイセンは花の中心部が黄色ですが,こちらはすべて白色.より小型で花弁も細めなので,よりいっそう繊細さを感じさせます.この白い花達の足元の合間にくっきりとした黄色を放ち咲く花はフクジュソウです.地面から顔を出し,しっかりと花弁を開く黄色い花はまさに春を呼ぶにふさわしい面持ちです.
さて,こうした花達を求めてやってくるアマチュアカメラマンも多く,老若男女を問いません.しかもほとんどの方が立派なデジタル1眼を携えています.レンズも広角から望遠まで多種です.私みたいにオモチャみたいなコンパクトデジカメの方はごく少数でちょっとみじめだったりします.でもゴツくて重たそうだし・・・私みたいなめんどくさがりにはミラーレス一眼カメラあたりが合うかもしれません.その内欲しくなりそうです.
次回ここに来る時はフランス式整形庭園のプラタナス並木,バラ花壇を写真に収めようと思います.ミラーレスを携えて.

2013年2月10日日曜日

レ・ミゼラブル(続)

感動的な映画でしたので,Webで映画情報を探ってみましたら,評判の作品だったんですね.
文豪ビクトル・ユーゴーの小説「ああ無情」は世界各国でミュージカルとしてロングラン上演されています.今回のミュージカル映画化にあたってはオスカー受賞監督であるトム・フーバー監督がヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン役),アン・ハサウェイ(ファンテーヌ役),ラッセル・クロウ(警官ジャベール役)らの豪華俳優陣を相手にメガホンをとっています.ミュージカル映画というと録音を先取りし,映像は口パクといった方法がとられるのが一般的らしいのですが,今回は実際に歌唱している映像を使っているとのことです.したがって映像としてのダイレクト感があり,感情の伝わりが違います.いずれの俳優の歌唱とも素晴らしく,特に歌唱が重なるところなど否が応でも感情を昂ぶらせてくれます.個々の場面ではファンテーヌの歌う「夢やぶれて」は涙無しでは見れません.また,片想いに終わるエボニーヌ役のサマンサ・バークスの絶唱も同様です.しかしなんといっても素晴らしいのはほぼ全編にわたり歌い続けるヒュー・ジャックマンの表現力豊かな歌唱力と演技力でしょう.演技力といえばファンテーヌが極貧の女工から売春婦に堕ちていく姿,髪を無残に切られていく様はまさにアン・ハサウェイ迫真の演技でした.一方,警官ジャベール役のラッセル・クロウは演技として犯人を執拗に追うといった一途な面は充分ですが,歌唱としては一本調子な感じを受けました.でもそれがかえって役柄を引き立てる効果があったかもしれません.
当作品は19世紀の革命後のフランスを舞台背景にしたミュージカルがベースですが,そこに一貫しているのはキリスト教的宗教観です.罪深き人間が神に召されることによりすべてから解脱するといった概念ですが,もっと単純に「他人への慈しみ」がメッセージとして込められているのだろうと思います.ポスターのサブタイトルには「愛とは生きる力」とあります.
世界経済混迷の中,日本も景気低迷が長く続き人心は荒んでいるような気がいたします.今後の社会の仕組みを大きく変えるであろう選挙にも盛り上がらない国民に対し,「レ・ミゼラブル」の上映は何かしらの問いかけをしているように感じました.
昨年12月21日の公開以降,すでに41億円超の興業収入を記録し,これまでトップだった「オペラ座の怪人」を抜き,国内ミュージカル映画として堂々の1位となりました.今月末に控える第85回アカデミー賞でも主要8部門でノミネートされるほどの注目作品です.
映画「レ・ミゼラブル」は堅いこと抜きにミュージカルの壮大さを味わえる,これこそ映画館で観るべきミュージカル映画であることは間違いありません.

レ・ミゼラブル

この3連休はまったく予定無しで,土曜日はカミさんもフリーとのことで映画でも行こうかということになりました.映画館は有楽町マリオンにあるTOHOシネマ.丁度,昨年の3月にも同館で「鉄の女」を鑑賞しましたのでほぼ1年ぶりの入館となります.昼食も前回と同じ,有楽町ガード下の「まんぷく食堂」でまんぷくスペシャルランチ@980円です.店は満員で,皆さん昼からビールやら焼酎,日本酒を楽しんでいます.熱燗でも一杯といきたいところを我慢,我慢.
本日はビクトル・ユーゴーの作品で有名な「レ・ミゼラブル」のミュージカル映画です.大まかなストーリーは分かっていたのですが,ミュージカル効果のせいか,悲哀の場面がより増長され,ひたすら涙腺を緩ませます.年を重ねるにつれ涙もろくなっているところでもあり,もうどうしようもありません.当作品は監督から俳優陣にいたるまで豪華キャストであり,作品として見応えがありました.何気なく出掛けた映画鑑賞でしたが存分に楽しむことができました.

2013年2月3日日曜日

BF練習曲

今年度のBF練習曲はまっこと難しい!
その最たる曲はミケーリ.4楽章からなる大曲ですが,メロディーといい,リズムといい,和音といいいわゆる音楽の3要素すべてが実にマンドリンで弾き辛い作品です.やりがいとしては申し分無しと言いたいところですが,とにかく個人練習で弾き込んで頭に叩き込むしかないですね.でも出来上がりを想像するといつの間にか入れ込んでしまっている自分が見えてきそうです.曲名通りのイメージが出せれば成功です.
その他のオリジナル曲,クラシック編曲作品もこなしていくには相当のエネルギーが必要となります.ただでさえ集中力低下が気になるこの頃ですが,じっくり取り組んでいきたいと思います.