2011年8月17日水曜日

帰省2011

このところ久しくかみさんの実家を訪れていなかったのですが,今年は特別な思いで向うこととしました.実家のすぐ近くに住み,義母らの面倒を見てもらっていた義兄が今年癌で亡くなりました.しかもその日が3月11日大震災の日だったのです.そんなわけで葬儀へ参列もできず,先に実家に帰っていたかみさんに任せるしかありませんでした.
新盆のこの夏,やっと弔問し焼香することができました.高齢の義母は耳が遠くなり,視力もかなり衰えていました.かみさんの兄弟達も皆高齢になりつつあり,こうした機会でも集まりは少なくなりました.そんな中,義姉の娘夫婦が一組顔を出していて,酒を飲みながら若い家族と世間話をできたことはうれしい出来事でした.かみさんは末娘でしたので兄弟夫婦の中で一番若輩組だった当時のことと重なり,懐かしく思い起こしていました.
義兄の死と重なった大震災は以前,赴任地でもあった福島の友人達を苦しめ続けています.今年の盆はとりわけ特別な思いで帰省する方が多いことでしょう.普段は気にもとめない親兄弟や友人との絆を再確認する旅となったのではないでしょうか.
実家近くの道祖神

実家近くで咲く向日葵

34年ぶりに乗る身延線

2011年8月5日金曜日

BF創立20周年記念定期演奏会(続)

意を決して入団したBFですが,期せずして記念演奏会に参加できて本当に幸運でした.
当楽団の魅力はその奏者のレベルの高さとともに,ため息の出るような貴重なオールド楽器達の存在があります.ヴィナッチャ,エンベルガー,エジルド,ストリデンテ,カラーチェ,ジェラetc.これらは年代物だけに表面版は褐色を帯び,音色は乾いた澄んだ音色を発します.オールドは現代物と比べ一回り小型でネックも細いタイプが多いようです.したがって音量は若干落ちるのですが,BFの求める音は音量ではなくひたすら良い音です.音量は調整されたピッキングと第一生命ホールという響きの良い空間によるところが大きいと思われます.リハーサル時にはピアニシモの鳴り過ぎに神経を使っていた指揮者もいました.マンドリンのフォルテシモはたかが知れているので,ピアニシモをとことん落とさないと,よく鳴るホールでは結果としてダイナミックレンジが狭い演奏になってしまうのです.BFサウンドは枯れた音色のオールド楽器群とそれらの特性を導き出す奏者達と弱音をよく響かせるホールの特性によって成り立っていると言えます.
通常は実にフォーマルな演奏スタイルのBFですが,20回記念にかけるメンバーの意気込みは従来の殻を破る画期的なものでした.とはいえそこはBF,あくまでイタリアオリジナル曲で最大の演出効果を狙ったのが「四旬節」の選択であったと思います.視覚的にはベニスの仮面カーニバルです.一部メンバーは道化役としてステージを駆け巡ります.こうした演出をしながらも演奏自体はけして手を抜きません.
練習時にも皆が感じたことですが,マスクを着けたままの演奏は通常時と勝手がちがうことです.視界が制限されることがこれほど演奏しにくくなるとは意外でした.そこでマスク着用練習となるわけです.
演出効果がお客さんに受けている様子は確実に伝わってまいりました.最後の曲で疲れもきていたのですが,自然と力が湧き出てきました.しかもアンコールにはメリアが控えているのです.ラスト曲が終えて客席からは割れんばかりの拍手が沸きあがり,再びパワーがみなぎってまいります.あとはメリアを思い切り楽しみながら弾き終えることができました.久々に味わう至福のひとときであります.
BFの門をたたいておいて良かったと演奏会後1週間が過ぎてもなお感じているところです.

2011年8月4日木曜日

マカオの夢

楽器店イグチでマリオネットのミニコンサートが行われました.
と言っても目的は「マカオ世界遺産マンドリン大合奏ツアー」の広報活動.
東洋と西洋の交差する街,旧ポルトガル領マカオにて300人でマンドリン
合奏をしようという試みです.集まった客は10数名ほど.
以前,中野薫さんのDuoSanksコンサートの打上会でも感じたことですが,
吉田さんはマンドリンの普及にそれはそれは熱心です.季刊誌「奏でる」も
その一環です.今回の企画も全国のマンドリン好きに声掛けし,一大イベン
トで盛り上げようという趣旨のようです.このように熱く語られますと参加して
みようかなどと思ってしまいます.
さて,今宵のマリオネットの演奏曲は「南蛮渡来」,「唐街雨情」,「RURU」,
「マンドリン酒場の夜」でした.1.5mほどの目の前で奏でられるポルトガル
ギターの切ない音色はなんともいえない異国情緒豊かなものです.湯浅さん
の演奏も情熱的でプロらしさを感じます.ポルトガルギターは8台所有されて
おられるとのことでした.吉田さんのジェラのマンドリュートも心地良く響きま
す.ジェラのマンドリンは製作年を聞けなかったのですが,相当年季が入っ
ているようでした.枯れた独特の音色と絶妙な指のタッチで繊細な音楽を繰
り広げておりました.
今宵は無料でマリオネット音楽を楽しめた上,ポルトガルワインまで味わうこ
とができたマカオの夢のひとときでした.

2011年8月1日月曜日

BF創立20周年記念定期演奏会

4月に入団したBFの創立20周年記念演奏会が開催されました.
記念演奏会の年にもかかわらず中途半端な時期での入団に,自分としても計り知れない葛藤,躊躇があったのですが,目をつぶって飛び込んだ次第です.創立以来ハイレベルを維持している団体だけに外部からしてみれば限りなく敷居が高いのです.でもどうにかこうにかで練習しているうちに,やはりハイレベルでもまれることは紛れも無く勉強になり,そこに少しづつ歓びを感じられるようになります.あとはその歓びをいかに楽器に託すか,音楽として表すかということでしょう.この年になると技巧では無理(などとのたまえば薫ネーサンさんにしかられそうですが)ですので,気持ちの持ちようでもあります.清水の舞台から飛び降りた気分で臨んだ記念演奏会.久しぶりにステージ上での感動を味わいました.

※写真は当日本番前チューニングのために並んだマンドリンの名器達



2011年7月22日金曜日

神楽坂祭り

今宵は娘が神楽坂祭りで阿波踊りを踊るというのでかみさんと見てまいりました.
思った以上に人出が多くかなりの賑わいでした.
20組ほどの団体がそれぞれ衣装を凝らして阿波踊りを踊りまくるというヨサコイ
の阿波踊り版です.
娘の所属している団体は高円寺で活動しており,同じく高円寺からは他に3組ほ
どの参加がありました.老若男女入り混じって無心に踊りを楽しむ光景はなかな
かいいものです.自分で踊るのはちと恥ずかしい気もするのですが,かみさんは
少しだけ踊りに加わり楽しんでおりました.外国の方々も日本の夏祭りを堪能し
ていたようです.

2011年7月19日火曜日

なでしこジャパンのチーム力

選手個々では体格で勝る欧米勢にはかなわないかも知れません.なでしこジャパンのチームの強さはどこにあるのか.各種報道から私は次の3点がポイントだと思います.
①沢選手のリーダーシップ:「苦しいときは私の背中を見なさい!」これは男社会のリーダーでもそうそう出る言葉ではありません.日本女子サッカーの黎明期からパイオニアとして活動してきたからこその自負がそう言わせたのではないでしょうか.チーム若手選手にしてみれば強いリーダーの存在がどれほどの勇気とパワーを生み出したことか.
②宮間選手のクールさ:この選手は逆境でのシュートを決めても顔に表情を出しません.クールに人差し指を一本立てるだけで次のプレーに移ろうとします.米国を下した決勝戦後のコメントが「PKは運が左右する.優勝はうれしいが,はしゃぎすぎは米国に失礼」です.宮間選手は中堅であり,これからの若手を牽引すべき,沢選手の後継者です.延長戦でのCKでもセット前に相手選手をかく乱させる頭脳的なプレーがあったようです.
③最後は佐々木監督の器量です.選手個々の能力や個性をくみ取り,それらを最大限発揮させるべくリーダー沢選手や中堅選手をまとめ上げました.控えの選手でも先発組と同じベクトルで試合に臨むチーム力の強さが世界一を呼び込んだといえます.
なでしこジャパンが強敵,難敵に食らいつき,苦境を乗り越えていく様が,今の日本の政治家と比較されることは皮肉としか言いようがありません.「首相」と「主将」がかくも違うのかと.日本に活力を与えたなでしこ選手達を称賛することが政治利用などと叩かれるようではあまりに情けない話です.今こそ日本に真のリーダーが待たれます.

2011年7月18日月曜日

祝!女子サッカーW杯なでしこジャパン優勝!

やっぱりこの果報は書かなきゃですね.優勝おめでとう!なでしこジャパン世界一!
震災以来,暗いニュースばかりが日本を覆っていた中,まさに傷心の日本に力を与える,日本の底力を思い起こさせる快挙を成し遂げてくれました.
東洋のちっぽけな島国がワールドカップを制覇するなどと誰が予想したでしょう.当の日本のスポーツ解説者でさえ,まさかここまでやり遂げるとはと驚きを禁じ得ないのではないでしょうか.
明らかに体格で劣る小柄な娘達がここまで走り回り,パスを回し,シュートを繰り出す.この尽きることの無い活力の源泉は東日本大震災で甚大な被害を受けた被災者達への想いと云われます.彼らの置かれた状況を思い起こせばどんな苦境も乗り越えられる.そんな気持ちが体格を超えたパワーを創出したと言えます.今の日本の現状を正しく選手に植え付けた監督のマネジメントはまさに称賛に値するものです.
横断幕に書かれた世界への感謝も爽やか!優勝のみを信じていた米国も日本とのフェアな戦いで敗れたのなら仕方無しも爽やか.酷暑の日本列島に熱い魂と爽快感を同時に届けてくれました.
「決してあきらめない!」の言葉の重みと込められた希望を休み明けの日本中がかみしめることでしょう.