2019年2月11日月曜日

七ぶらシネマ通り

早いもので2月如月です.「きさらぎ」の語源は「衣更着」と書いて,厳しい寒さで重ね着をする頃を表したようです.

さて,静岡市の繁華街の一つである七間町通りは,私が子供だった頃は映画館が軒を連ね,たいそう賑わっていました.ところが2011年に開業したセノバ(旧新静岡センター)の施設内にシネコンが誕生し,七間町通りにあったほとんどの映画館がシネコンに移動してしまいました.以来,人の動きが変わり,賑わいは失われ,通りは廃れてしまいました.

それが数年前からタワーマンションが建ったり,市の水道局が移ってきたりで通りの景色がすっかり変わってきました.「七ぶらシネマ通り」として生まれ変わりつつある七間町通りを散策しました.

七間町通りと昭和通りの交差点にできた静岡市水道局(2016年1月竣工)は元は映画館のオリオン座があった場所で,壁面がスーラ―の点描画「ラ・グランド・ジャット」になっており,とても思い出深い建物として目に焼き付いています.そこで使われていたタイルの一部が水道局入口付近の外階段の途中に見ることができます.

この日は水道局の建物内にある静岡市文化・クリエイティブ産業振興センターにて「七間町を彩った懐かしの映画ポスター展」が開催されていて,当時街角を彩った数々の名作映画のポスターが展示されていました.1階では邦画作品,2階では洋画作品のポスターが並べられ,七間町に映画館が建ち並びはじめた昭和初期の頃の貴重な写真の展示コーナーもあり,往時がしのばれます.

 七間町通り

 「七ぶらシネマ通り」とも

 映画撮影機(ミッシェル社BNCカメラ)35mm映画 1秒間24コマ

 キセノン・アークランプ



 マイクロフォン

 サンライト

 マシンヘッド(富士セントラル社)映写機の心臓部

 水銀整流器(通称タコ) 交流を直流に変換する真空管

 各種映画用機材が通り沿いに展示

 静岡市上下水道局

 玄関口


 点描画のタイルの一部


 映画ポスター展


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