2018年7月16日月曜日

酷暑の熱演

東京は連日35℃以上の猛暑日となっていますが,東京駅前は広大な敷地が整備され,丸の内高層ビル群の隙間を風が流れるよう工夫されており,結果としてヒートアイランド現象を和らげることとなっているようです.丸の内仲通り界隈は連休でもあり人通りも少なく,街路樹の緑とそよぐ風で落ち着いた雰囲気を醸し出しています.友人と新丸ビルでランチを済ませた後,トリトンスクエアへと向かいます.

ビアンカ第27回定演会場は例年通り,第一生命ホールです.早めに並べたので2階席の前列に席をとりました.

第1部は邦人によるマンドリンオリジナル作品が3曲です.1曲目の「バーレスク」は友人が学生時代トップの時に演奏した曲で,たいそう懐かしがっていました.作曲者の大栗裕氏は今年が生誕100年にあたるようで,明日のコンコルディア演奏会でも他の作品が取り上げられています.2曲目「即興詩」(菅原明朗)はソロマンドリンとアンサンブルによる小協奏曲でしたが,瑞々しい曲想が新鮮でした.3曲目「マンドリンアンサンブルの為のカバティーナとロンドカプリチオーソ」(二橋潤一)は二部形式の曲で,後半部分は技巧的に難しそうでしたが疾走感がよく出ていました.

第2部はイタリア人によるオリジナル作品が2曲です.1曲目の「マンドリンオーケストラのための組曲」(カッペㇽレッティ)は4楽章からなる20分を越える大曲ですが,じっくり聴くことができました.友人はこの曲弾きたいと申しておりましたが私も同感です.ただし私どもの楽団で同様の表現ができるかどうかは定かではありませんが.ラストは「夢の魅惑」(ボッタッキアーリ).本曲は3年前の第3回合奏セミナーにて課題曲として演奏したことがあります.その時の指揮指導者の橘さんは入魂の日本一遅い「魅惑」を演奏しようとの意気込みで指揮をされたのですが,今回のビアンカはそれを上まわる遅い演奏を繰り広げたように思います.ただし決してだれることは無く,フレーズごとに瞑想の世界が広がっていくような,まさに夢見心地の演奏でした.久々の感動を味わうことができました.アンコールは「シンフォニエッタニ短調」(ゼッピ)で堂々のビアンカサウンドで締めくくられました.

今回の演奏はビアンカらしい広大なダイナミックレンジ,流れるようなフレーズ感,精緻な躍動感をたっぷり味わうことができました.奏者は勿論ですが,指揮者の方々が素晴らしいですね.きけば体調をこわされて指揮台に上がられた方もいたようで,まさに酷暑の熱演ではなかったかと思います.お疲れ様でした!

帰りがけに友人が申しておりました「指揮者の背中で音楽を堪能できる」と!



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