2014年7月8日火曜日

東京マンドリンツアー

この土日は愛好会にとって縁のあるマンドリン演奏会が東京にて開催されたため,愛好会有志数名で東京マンドリンツアーが企画されました.私の場合は娘が東京に住んでいるので他メンバーとは若干行動スケジュールが異なりますが,演奏会鑑賞と打上会には共に参加しました.土曜日はデュオサンクス演奏会で会場は八重洲ホールです.すでに先月の静岡公演を聴いておりましたので,別会場による響きの違いを感じることができました.静岡AOI600席に対し,当ホールは80席程で,本来の音楽用音響設計ではないのかもしれないのですが,マンドリンとギターの最小ユニットにとっては適度な囲まれ感がほどよい響きを醸し出しています.この夜もビーナスヘッドのヴィナッチャは実にいい音色を響かせていました.演奏会後は近くの居酒屋で打上会.薫さんの知り合いの方々やイグチさんスタッフ,愛好会有志,杏里さんのお弟子さんらで円卓を囲みました.立川MCのメンバー2人とも久しぶりに会え,楽しいひと時を過ごしました.その夜は神楽坂の娘宅に宿泊です. 翌日曜日は午後から第一生命ホールにてビアンカフィオーリ定期演奏会です.昨年まで3年間所属していた団体ですし,生演奏を聴くのも4年ぶりとなりますので大いに楽しみでした. Ⅰ部では井上泰信さんをソリストに迎えての「ナポリ狂詩曲」(R.Calace)マンドリンオケ伴奏版が演奏されました.相変わらず井上さんの堂々とした演奏ぶりや放つオーラは多くのマンドリン奏者の憧れでありましょう.ただ今回のマンドリンオケ伴奏は試みとしては興味深いのですが,音量バランス等多少の工夫の余地があったのではと思いました. 「序曲」(吉水秀徳)は作曲者自身が述べられているマンドリンへの想いが強く感じられる作品で,ビアンカの演奏はその想いに真摯に応えた大変素晴らしいものでした.清末さんの指揮にも大いに感動しました. Ⅱ部は田口さん指揮によるコテコテのマンドリンオリジナル作品集.重厚な「ギリシャ風主題に依れる序楽」(N.Lavdas),イタリアトスカーナ地方の伝統的競技祭パリオが題材の「シエナ組曲」(V.Cerrai),そしてラストが悲壮感に満ちた「英雄葬送曲」(C.O.Ratta)と続きます.これら重厚かつ煌めくマンドリン音楽の世界が,時に存分にテンポルバートを効かせる指揮とそれに呼応する技量と圧倒的音量を備えた演奏陣により見事に展開されていきます.ホール全体に広がる豊潤な音響の中で聴き手は大いなる感銘を受けることとなります.すべてのプログラムが終えたあとの爽やかな疲労感は,それだけ音楽に聴き入っていたことの証しです.愛好会もこうした演奏会をお客様にお届けできたらどれほど素晴らしいことでしょう. 打上会は同会場の別フロアにて行われましたが,井口さんからのお声かけで少しだけ参加させていただきました.特に1stのメンバーの方々とは1年ぶりにお話しができて大変嬉しかったです.練習後毎回,反省会をやっていたメンバーも相変わらずお元気そうで,私もパワーをいただきました.愛好会でもがんばらなくっちゃ!ですね.

1 件のコメント:

  1. ご来場ありがとうございました!またご一緒できるといいですね。

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