2019年7月27日土曜日

企業戦略の妙


2020年はマツダ創業100周年を迎える記念の年になるようです.直近の営業利益の不調はともかく,このところのマツダ車のデザイン進化は素晴らしい!の一言です.国内では敵無しでしょう.100周年に向けての社員の頑張りが伝わってきます.

カーデザインのみならず,大都市をメインにショールームのイメージチェンジを図っており,高級ブランドへの脱皮を目指しているようです.ブラック基調に木の素材を生かしたショールームデザインは高級感を醸しつつも気軽に出入りできる敷居の低さを併せ持つ店舗をイメージしているようです.

このところのマツダ車はどれも同じイメージで車種ごとの個性がないともいわれますが,一目でマツダ車と分かるデザインはブランドアイデンティティを高めるための戦略ともいえます.

マツダの仮想ライバルはもはや国内になく,ドイツ勢などの欧州メーカーを想定しています.その先鋒として投入されたマツダ3はそれらと互角以上に渡り合える品質と性能を兼ね備えた大人の実力車であろうと感じます.日本国内ではマツダへの評価を低く見る向きもありますが,独自の技術力と車造りへのこだわりは往年のマツダファンを喜ばせるだけでなく,新たな共感を呼び起こすキッカケにもなりそうです.

まったく話は変わるのですが,アサヒビールでは居酒屋などで使用されるジョッキを大型化して555mlのジョッキを市場に投入するようです.調査によると居酒屋などで1杯目はビールジョッキで乾杯スタートしても2杯目は酎ハイやハイボールなどビール以外の飲み物に代わってしまい,ビールの消費量頭打ちの原因となっていると.そこで1杯目のジョッキを大型化すればビール消費量アップにつながるとの戦略です.

業界は変われど,各企業は売り上げアップ,イメージアップのため様々な戦略を練っているのだとつくづく感心した次第です.

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