2019年4月26日金曜日

マークX生産終了


トヨタのミドルクラスセダンであるマークXが今年の12月で生産終了とのことです.マークⅡからマークXにわたるシリーズ50年の歴史に幕が下ろされることになります.

私が岐阜県に赴任して1年後の2006年頃に,当時マークⅡの10代目のフルモデルチェンジ版として誕生した初代マークXがとても気に入り,それまでのレガシーB4から乗り換えました.丸みを帯びた無駄のない優美なフォルム,V型6気筒2.Lに新開発の6段ミッションなどデザイン,スペックともに実に魅力的なセダンでした.日々,仕事にドライブにと大切に乗っていたのですが,2年後に東京本社転勤となり,泣く泣く手放すこととなりました.当時の東京(新居住先での)の駐車料金が月額35,000円でしたので諦めざるを得ませんでした.             

初代コロナマークⅡは大衆車コロナと高級車クラウンの中間的位置づけとして1968年に発売.当時は平社員はカローラ,課長クラスはコロナ,部長クラスはクラウンとの位置づけがされており,「いつかはクラウン」との言葉通り,サラリーマンにとってクルマは役職の昇格とともにヒエラルキーの象徴でもありました.そうした中登場したマークⅡは80年代に入ると景気の上昇に伴い,ハイソカーブームに乗り人気を博しました.その後は景気の低迷につれ人気はミニバンに移っていきます.

現在のマークXは2代目(通算11代目)となりますが,デザイン的には今一つでした.私の購入した初代マークXはデザインに無駄がなく,洗練されたものでしたが,現行モデルは角ばったデザインで所々に破綻箇所が見られます.クラウンクラスのサイズのデザインを無理やり押し込んだような印象です.

マークⅡはその初代から現行モデルのマークXに至るまで,デザイン的には一貫してアメリカンイメージであったように思いますが,初代マークXだけは異質で,私の目に留まったわけです.たった2年間の短い間でしたが,私のドライビングライフを楽しませてくれたマークXの退場はやはり心なしか寂しさを覚えます.

 初代コロナマークⅡ 1968年

 3代目コロナマークⅡ 1976年

 5代目マークⅡ 1984年

 マークⅡ最後の9代目 2000年

 初代マークX 2004年

 最後のマークX 2009年

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