2012年8月19日日曜日

東京ジュニアオーケストラソサエティ演奏会

昨日のマンドリンコンクールでは高校生の発する若さと情熱,エネルギーを痛感させられたばかりでしたが,きょうはジュニアによるクラシックオーケストラ演奏を聴きに行ってまいりました.文京シビックホールは東京ドームのすぐ隣にあり,初めて訪れる会場です.
友人の息子さんがティンパニー担当とのことでチケットを用意してくれました.曲目のメインはブラームスの1番だし,指揮者がこのところTVでもよく見かける広上淳一さんだし,大いに楽しみな演奏会です.当楽団は芸術監督としてN響の第一コンサートマスター篠崎史紀さんが指導しており,各楽器の講師も一流の指導者がついています.演奏レベルも期待通りの素晴らしいものでした.
1曲目「禿げ山の一夜」(ムソルグスキー/リムスキー・コルサコフ編曲)はその出だしの音だけで当楽団のレベルの高さ,音量のエネルギーを感じ取れました.広上さんの指揮パフォーマンスも素晴らしいものです.
2曲目の劇音楽「ペール・ギュント」(グリーグ)では「オーゼの死」や「ソルヴェイグの歌」での悲しみのp,ppが感動的に奏でられておりました.とても小学生,中学生,高校生らの演奏とは思えないほどの内省的な音楽を繰り広げていました.広上さんの指導の賜物でしょう.
そして最後の「交響曲第一番 ハ短調作品68」(ブラームス).第1楽章の重厚な出だしも堂々としたものです.2楽章のコンマスソロも小柄な男の子が見事弾き切りました.3楽章も各楽器が平和に奏でます.そして最終楽章も高らかに謳い上げ,実に感動的な演奏を聴かせてくれました.
ティンパニー担当の息子さんは数日前まで夏風邪で高熱が続いており,やっと回復したばかりでの出演で大変だったと思いますが,よく重責を果たしたものです.拍手!
連日で若者の音楽パワーを見せつけられたのですが,年配者もそれなりに頑張らなきゃと思う夏休みの締めくくりとなりました.

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