2016年5月5日木曜日

桜えび祭

桜えびで有名な由比町は以前は庵原郡でしたが,2008年11月の合併により静岡市清水区となりました.春と秋の年2回,駿河湾でのみ獲れる桜えび漁は由比港の風物詩となり,全国的にも季節の贈答品として珍重されてきました.毎年5月3日に開催される桜えび祭には今回初めて出かけることにしましたが,どういう風の吹き回しか娘も付き合ってくれました.私としては由比港がどれほどの賑わいなのか写真に収めるのが目的でもあるのですが,娘は単純に桜えびのかき揚げを味わいたい一心のようでした.ところがこの日は大変な人出で,かき揚げを買うだけで長蛇の列に並ばなければならず,しかも材料が品切れとなったようで,列が途中で途絶えていました.渋々諦めるしかありません.それでも桜えびの釜揚げやさつま揚げ,茶漬けなどの土産をいくつか買ってまいりました.たしか昨年はこれまでにない不漁のため,祭さえ開催できなかったと聞いていますが,今年は豊漁のおかげで例年以上の賑わいを見せており,店先の地元の方々の笑顔が印象的でした.自然を相手の商売はなかなか思うようにはいかないようです. さて,この日は憲法記念日でした.1年前のこの頃も憲法論議が盛んであったかと記憶しておりますが,この日を前に日本国憲法に目を通してみました.前文から条文にわたり半時間ほどで読み通せますが,一字一句に込められた思想,考え方はとてつもなく深く,憲法学者でさえその解釈に違いが生じるほどです.一般人にどれほどの理解が得られるかは甚だ疑問ではありますが,読み通して感じるのはとにかく国民が主体であることに揺るぎなく,権力者による抑制を一切排除していることです.これだけの潔さは世界に誇れる敗戦国日本の貴重な財産として守っていかねばならないような気がいたします.
由比港に並ぶ漁船
マンボウがあがっていた
大漁旗を掲げて
網を巻き上げる
路地の店

0 件のコメント:

コメントを投稿