2013年8月18日日曜日

郡山のギター仲間

郡山のギター仲間に会うため,9年ぶりに東北新幹線やまびこ号に乗車しました.15年前,静岡から郡山に転勤となり,家族を残して東北での単身赴任生活が始まりました.当時は郡山での環境に馴染めず,頻繁に静岡に帰っていました.東京駅で東海道新幹線から,郡山に向かう東北新幹線やまびこ号に乗るたびに陰鬱な心持ちでいました.仕事にも慣れた頃,マンドリンクラブを探し始めたのがきっかけでクラシックギタークラブに入ることとなり,結局マンドリンクラブとの二股かけての音楽活動がスタートしました.とりわけクラシックギター合奏では初めて本格的なギターを購入して取り組み,飲み会企画や機関紙発行など精力的に活動させていただきました.私がやりたいことをメンバーの皆さんが大らかな気持ちで受け入れてくれました.そんなわけで郡山での6年余のプライベートタイムはほとんどマンドリンとギターで費やしましたが,楽しい思い出がいっぱい詰まっています. 東日本大震災後はいち早くお見舞いに伺おうと思ってはいたのですが,機を逸していました.他県と違い,福島は原発の放射能汚染が震災被害以上に暗い影を落としました.皆にどのような言葉をかけたらよいのかわからないまま時間が過ぎていました.今年は私が東京を離れることになり,このままでは郡山の皆に会う機会はないだろうと思い,意を決して訪れることにした次第です.飲み会ではクラブメンバーの近況等で盛り上がっていましたが,原発の話題になれば,潜んでいた不満が噴出してきます.私としては頷くしかありません.当事者でなければ理解できない感情なのでしょう.とはいえ,日々放射能汚染にさらされている生活環境にもかかわらず,音楽を続けている仲間に敬意とともにたくましさを感じました.音楽は荒んだ心を癒す力があることを真に感じることとなりました.私も近々新たな環境で音楽に取り組むこととなりますが,気力の限り続けたいと思います.

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