2024年7月31日水曜日

パリ五輪雑感

いかにもフランスらしい型にはまらない開会式に目を奪われました.激しい雨に見舞われたのは残念でしたが,演出は素晴らしかったです.各種のダンスパフォーマンスが多様性を表し,一貫性を示していました.マリー・アントワネットの生首などはおよそ日本では考えられない演出でした.

フランスパリを訪れたのは30年ほど前になりますが,街自体が名所たるヨーロッパ随一の観光地であり,懐かしく思い出します.運営面では五輪旗掲揚や国名アナウンスなど多少のミスがあったようですが,セーヌ川を泳ぐ競技に利用するのは衛生面でどうかと思いますね.

柔道52kg級二回戦で敗退した阿部詩選手(24歳)の号泣は会場を異様な空気にしました.相手勝者も戸惑うだろうし,次の試合に控えている選手の集中にも水を差したでしょう.前回五輪で兄弟同日金に囃され,今回もと当然のごとく期待されている中で,自分を見失っていたのかもしれません.この52kg級では以前,急成長の阿部詩選手に敗れ,階級を48kgに落とした角田夏実選手(31歳)が奇しくも金メダルに輝きました.勝ちを告げられても表情を変えず畳を降りた姿は柔道家としての精神性が感じられました.

体操団体やスケートボードの日本人選手の逆転金メダルには感動しました.馬術の銅メダルも素晴らしい!自分にはおよそ及ばない世界で活躍するアスリートたちに毎日,感動をもらっています.

0 件のコメント:

コメントを投稿