2014年11月3日月曜日

県内高校ギター・マンドリン演奏会

文化の日に相応しく,静岡県高等学校文化祭として県内の高校生によるマンドリン演奏会が行われました.来年2月の東海大会への出場校選考も兼ねているようです.会場は清水マリナート大ホール(1513席)です.静高は13名と少人数で「レナータ」に挑戦しましたが,やはり少々迫力不足なのは否めません.少人数に相応しい曲を選んだほうが良いとは思うのですが,やはり選考となればそれなりの曲を選ばざるを得ないのかもしれません.浜松市立は41名を擁し,ドビュッシーの「小組曲」より3曲を演奏.こちらは逆に人数が多いことによる音の強さがドビュッシーのフランスの薫りを少々損ねたような感じです.いま少し,柔らかい音色を出せたらそれらしくなるような気がします.西遠女子学園(43名)は東京で行われる合奏コンクールでの金賞の常連.曲は「幻想曲第1番」(久保田孝)でしたが,さすがの演奏でした.pからfへのクレシェンドの繰り返し部分,頭のpをしっかり落としていましたし,fへの盛り上げもみごとです.モットーである「感動を与える演奏」通りの素晴らしい演奏を聴かせてくれました.やはり中学から鍛えられているだけのことはありますね.昼の休憩を挟み,午後は東高の演奏からです.人数が26名と例年に比べ減ってしまいましたが,今年の新入生が7名と少なかったためです.曲は「メリアの平原にて」(マネンテ)ですので,とても楽しみにしていたのですが・・・結果としてはやはり迫力に欠けた演奏になってしまいました.26名の全員がもっとしっかり弾けばより迫力は出せたように感じます.というのも,演奏中に調弦をする奏者が多すぎます.演奏中必ず誰かしら調弦をしているような演奏では集中した音楽はできません.講評者も指摘しておりましたが,体の動きが故意にそろい過ぎているのもどうかなと思います.まるで学芸会のような動きにはむしろ違和感を覚えます.もう少し自由に動かせた方が音楽が生き生きしてくるような気がいたします.母校だけに辛口の感想を述べてしまいましたが,1年生を早期に育て上げ,2年生には是非頑張ってほしいところです.市高は29名で「プレリュード2」(吉水秀徳)です.fの音色は東高よりきれいに響きました.なんでも作曲者の吉水氏を招いて練習に取り組んだほどの入れ込みようとのことで,気迫が感じられました.本日の審査結果で上位6チームが2月の東海大会に進出し,そこで厳選されたチームが7月の大阪全国大会への出場権が得られます.静高,東高,市高の3校がそろって出場できれば言う事無しですね.
静高
浜松市立
西遠女子
東高
市高

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