2012年5月3日木曜日

LA FOLLE JOURNEE au JAPON (続)

GW後半初日のきょうはあいにくの雨ですが,ラ・フォル・ジュルネに再び行くことにしました.家から1分の地下鉄駅に入ってしまえば,あとは外に出ないまま会場を回れますし,何と言っても先日はチャイコの展示を見逃してしまっておりましたので,これを見ずしてLe Sacre Russe サクル・リュスではないのです.
きょうは大手町駅から地下道を歩き丸ビルに向いました.東京駅前地下広場では木管五重奏による演奏が行われていました.フルート,オーボエ,ホルン,ファゴット,クラリネットそれぞれが個性豊かな音色を響かせていました.通りすがりにこうした音楽が流れてくるとなんともほっとした気分になります.
丸ビルの玄関ホール「MARUCUBE」では弦楽四重奏の演奏が始まりました.広いアトリウムに響かせるためPAを通してはいますが,素直で聴きやすい演奏でした.チェロ弾きの女性が終始ニコニコしながら演奏を楽しんでおり印象的でした.
その次はいよいよ本日のお目当て,7階で開催中のチャイコフスキー展です.生誕の地や当時のロシア音楽界の状況等さまざまな背景をもとに,友人にあてた直筆書簡や直筆の楽譜等が展示されており,時代の流れとともに一人の作曲家の心の動きが見てとれます.チャイコファンの一人としてはこれら資料の一つ一つをくまなく見て回りました.ロシア語など解る訳ないのですが,筆跡や楽譜の書き方等食い入るように見ました.大変興味深かったのは悲愴交響曲4楽章の自筆譜をモニターが音楽とともに映していく展示でした.癖のある自筆の上,スコアを見慣れていないため追っていくのは大変だったのですが,ついつい楽章最後まで見てしまいました.こうした経験は彼の音楽を聴くにあたり,これまで以上に親近感がわいたような気がいたします.
彼が同性愛者であったとは長いこと云い伝えられていますが,文書上では事実のようです.ただ「悲愴交響曲」の自演後数日でコレラ感染により死亡したとの説は,毒による自殺説もあるようで定かではありません.いずれにせよ,彼のメランコリックでドラマティックな旋律が世界の音楽ファンを魅了し続けていることだけは事実でしょう.
チャイコの次は35階で展示されているショスタコです.私が知っているのは交響曲5番のみですが,よく聴く曲のひとつです.次には交響曲の10番あたりを買ってみようかと思います.私が生まれた年に作曲された曲なので.
最後は東京フォーラムまで足を伸ばしてみました.ここでは半オープンスペースの会場で雨が心配だったのですが,ラフマニノフのピアノ演奏が行われていました.洒落た小ステージセットに東京藝大の女性ピアニストがお似合いでした.
さて,きょうは家に帰ってからもロシア音楽三昧といきますか.

丸の内地下は広い!

木管アンサンブル

弦楽四重奏

お洒落なステージ

雨に煙る東京フォーラム

地下から三菱一号館美術館へ

雨に煙る美術館

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