2012年5月1日火曜日

東京スカイツリー

いよいよ3週間後にオープンが迫った東京スカイツリーを一度は見ておこうかと浅草に向いました.隅田川に架かる吾妻橋から雷門辺りは平日とはいえゴールデンウィークらしい賑わいでした.観光用人力車も多数出ていました.吾妻橋西詰からは炎のオブジェで有名なアサヒビールのビルと並んでスカイツリーが記念写真に相応しい構図で眼に入ってきます.スカイツリーの姿を追いながら,吾妻橋を渡り北十間川に沿いながら歩いていきました.途中のいくつかの小さな橋を渡るたびにツリーを写真に収めましたが,確かにツリーの形の特徴を確認できました.足場は三角形で上に行くにしたがい円形になる構造のため,見る角度によりツリーが反った形に見えるのです.ツリー設計関係者の一人がそれをあたかも見返り美人のごとく形容していた方がおりましたが,なるほどと得心しました.こうしたところがいかにも日本人による設計らしいところですね.構造的には五重塔を参考としているようです.ツリーのたもとまで来るととにかくその高さには圧倒されるのですが,東京タワーやエッフェル塔の方が高さを感じるのはデザインのせいでしょうか.ツリーは足元がそれほど広がらずすっきりとすまして立っている感じがします.それでも幾重にも組まれた円形パイプ構造はそれなりに頑丈さをも感じさせます.なにせ建造中に震度5強を食らっており,その耐震性は実証済みですからね.日建設計,大林組もすごいもの造ったものです.感心しながら上ばかり向いていたので首が痛くなってしまいました.さて,ふたたび歩いて浅草に戻り,浅草寺に寄ってみました.雷門や仲見世通りでは外人観光客も多く,賑わっておりました.一時は原発事故の影響でかなりの落ち込みと聞いておりましたので少し安心しました.きょうは曇りがちの天候で今にも雨が降りそうだったのですが,丁度本堂に来た時にわか雨に降られてしまいました.折角訪れた外人客にはかわいそうなことでしたが,本堂で30分ほど雨宿りしておりましたら上がってくれました.雨上がりの境内もいいものです.これまで東京での話題といえば山の手方面ばかりが各種建造物により注目されておりましたが,スカイツリーの完成で下町にも多くの人出が集まり活気を取り戻すことでしょう.

吾妻橋西詰から

ツリーたもとの北十間川

複雑な骨組み構造

確かに反っている

きれいな女性の人力車引き

賑わう仲見世

外人観光客も多く


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