2018年12月3日月曜日

祝!KAWAI

夕方のニュースで,先月開催された第10回浜松国際ピアノコンクールにおける調律師の活躍が報道されていました.最終本選にて第1位となったジャン・チャクムルさん(トルコ20歳)が選んだKAWAI SKEX(河合楽器のフルコンサートピアノのフラッグシップモデル)の調律師です.本選では6名が残り,各奏者は演奏前に会場で用意された3台のピアノから自分の好みのピアノを選ぶことができます.1台は外国製で2台は国産とのことなので恐らくスタインウェイ,YAMAHAKAWAIの3台だと思います.本選の6名の内3名がKAWAIを選んだようです.

私のごとくピアノに関してまったくの素人にしてみれば,スタインウェイを選ぶ奏者が多いのではないかと思ってしまうのですが,実際はそうではありませんでした.本選はオーケストラとの共演で協奏曲の演奏となりますから,オケに負けない音量が必要となります.これまでのイメージだとスタインウェイが優位なのかなと思い込んでおりました.それに国産楽器メーカーとしてはヤマハが圧倒的首位でしょうから,そんな中でも今回3台も選ばれたKAWAIに驚いたものです.

その背景には楽器自体の品質は勿論のことですが,調律師の腕によるところが大であることが分かりました.世界的に活躍するピアニストともなると,数ミリ単位で微調整ができる技術力と確かな耳を持った調律師の存在が必要不可欠なのです.ピアノの製造とともに一流の調律師を育てているKAWAIに拍手です.

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