2016年2月24日水曜日

富士山の日

2月23日は語呂合わせで「富士山の日」です.昨年のこの日は県酒販組合の企画で,静岡県産の酒造好適米「誉富士」を盛り上げるイベントに参加し,多種の県内産の日本酒を味わいましたが,今年は企画が無かったようです.そこで今回は丁度,グランシップで開催中の「高松宮妃のおひなさま展」に行くことにしました.同時開催として「答礼人形“富士山美保子(ふじやまみほこ)”里帰り展」が行われていたからです. おひなさま展の方は,昭和5年に徳川慶喜公の孫にあたられる高松宮妃喜久子さまがご成婚の際にお持ちになった京雛が展示されており,幅6m,高さ3.6mの雛壇に飾られた雛人形や調度品の数々は雅な世界を醸し出しておりました. 答礼人形展の方は,昭和2年,日米友好の証としてアメリカから12,739体の西洋人形「青い目の人形」が日本に贈られ,静岡県にも253体が届きました.その返礼として,日本全国から58体の人形が贈られましたが,静岡県から贈られた1体がこの「富士山美保子」です.戦争という不幸な歴史を乗り越え,大切に保管されてきた「富士山美保子」が89年ぶりに静岡へ里帰りしたという訳です.今回の展示では県内に現存する「青い目の人形」5体も展示されていました.これら5体は多少の損傷が見られ歴史を感じさせますが,「富士山美保子」はほとんど痛みも無く,アメリカでの保存状態の良さが伺えます.その穏やかな表情には歴史を超えた重みと人の温かさが伝わってまいります.
おひなさま展チラシ(当展は撮影禁止)
青い目の人形「メリーちゃん」
「ネリーちゃん」
「フローレンスちゃん」
「メリーちゃん」
「ミルドレッドちゃん」
富士山美保子
(正面)
(お顔)

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