2012年10月8日月曜日

東京駅復元

私が東京本社に転勤して5年になりますが,丁度その年に東京駅復元工事がスタートしました.東京駅舎の格調高い赤レンガの建物はそれ以来,青色のビニールに覆われてしまうこととなります.それがこの10月ようやく修復が完成し,覆っていたビニールシートが取り除かれ,その威容を現しました.三連休の最終日のきょうは天候もまずまずとのことで家族で出掛けることにしました.5年ぶりにお披露目となった東京駅舎は戦前の原型として甦り,その威厳さと醸しだす格調はまさに感動的です.
復元工事には5年間の時間と膨大な工事費を費やすこととなりますが,駅舎の容積率を他エリアに売ることにより費用削減を図ったようです.また,幅300m余の割に高さは抑えた駅舎により,皇居へと続く風の通り道を確保し,ヒートアイランド化を防ぐこととなります.なによりも,都心に構える歴史建造物である皇居前に位置する駅舎として,東京駅はモダンな高層ビルでは似合いません.モダンは八重洲側にゆずり,丸の内側はレトロを醸すことがポイントです.丸の内エリアは郵便局や銀行の建て替えにあたり,旧舎を一部前面に残しつつモダンとのコラボを図っています.
日本への玄関口としての役割を担う東京駅は海外からの訪問者にも誇りをもってお迎えできる衣替えとなりました.

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