ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012「熱狂の日」音楽祭が丸ノ内エリアで開催されていましたので出かけてみました.今年は特にLe Sacre Russe サクル・リュスと名打ってロシア音楽家特集です.
大手町駅から東京駅に向って歩いたのですが,初夏を思わせる陽光に木々の緑が光り輝き気分爽快です.まずは修復工事終了間近の東京駅の赤レンガが姿を現しました.これまでシートで覆われた殺風景な東京駅でしたが,ようやく昔の姿を見せてくれました.しかも戦争で焼失した以前の建物としてです.
駅正面右手にある新丸ビルから入ってみます.玄関ホールでは弦楽カルテットが演奏をしていました.当ビルは建物自体の巨大さとともにアトリウムが広大で余裕の造りとなっています.シックさとモダンを兼ね備えた落ち着いた空間の中で弦楽のしっとりした音色が心地良く響きます.3階ではストラヴィンスキー,プロコフィエフの資料展を覗いてみました.ストラヴィンスキーの3大バレー組曲「火の鳥」,「ペトリューシカ」,「春の祭典」は一時期よく聴きましたので興味深く見入りました.東京駅を上から望むため6階まで上がり,テラスに出てみました.一部に工事箇所が残っていますが,やはり東京駅は赤レンガが似合います.八重洲側のグラントーキョーなどのモダンなタワービルとの対比も駅舎のシックな装いを一層引き立てます.
次にとなりの丸ビルに入ります.ここではグランドピアノ1台で女性ピアニストがラフマニノフを弾いていました.リハーサル中だったのですが見事な演奏です.さきほどの新丸ビルのほうが丸ビルより後年に建造されたのですがよりシックな感じがします.
丸ビルを後にして丸ノ内仲通りを歩きました.いつもながらパリのシャンゼリゼ通り辺りを思わせる街並みです.
2年ぶりにブリックスクエアに来ました.三菱一号館美術館と辺りの緑との調和が実に見事です.ここの風景を描こうとキャンバスに筆を走らせている人達が何人かいました.久しぶりの丸ノ内を視覚と聴覚ともに楽しめました.
帰りには途中下車で渋谷で開店したてのヒカリエに寄ってみました.渋谷は相変わらず若者ばかりたむろする街でしたが,ヒカリエは東急が企画した渋谷に大人の女性を呼び込む戦略施設です.私が玄関をくぐって感じる第一印象は「中途半端」でした.扱いテナントや商品はともかく,インテリアの雰囲気や格調は丸ノ内の丸ビル等と比較にもなりません.渋谷界隈を支配する若い女性層を無視しきれない曖昧さを感じます.もっとも客層の富裕度には格差があるので仕方ありません.それにしてもなぜ渋谷に若者がこれほど集まるのでしょうか.こう思うのも私が年をくったからこそに他なりません.
東京駅の赤レンガが見えてきました
新丸ビル
弦楽カルテット
後方はグラントーキョー
右手のビルは旧郵便局と建築中の新郵便局
突き当たりは皇居
ラフマニノフ演奏リハーサル
三菱一号館美術館
東京駅全景
建築中のモダンな新郵便局
渋谷ヒカリエ
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