フルート協奏曲の伴奏部分は楽譜を配布された時からその弾き方が問われました.随所にトリルあり,ターンありで実際の音取りをどのようにしたらよいのか奏者各自にはわかりません.コンマスからの細かい指示は出ているのですが,確実に全員がそろえて弾いているか,その弾き方で良いのかどうかまでは今一つでした.そこでBFでも久しぶりの1stMパート練習となった次第です.集まったのはパート員の半分ほどだったのですが,今日はソリストと指揮者も同席し,数小節ごと楽譜を区切り確認していきました.ほとんどはソリストの弾き方を参考にして指揮者が音符分解しました.こうして全てを音符にすると頭ではわかるのですが直ちに手や指が思った通りには動いてくれません.最初の内はテンポを落として合わせ始め,次第に速めてインテンポにもっていきます.全員が合うまで何回も繰り返します.時には二人づつ弾かされたり冷汗ものですが,ごまかしができない確実な練習方法です.これを4時間ほど1曲のみ続けましたので大変疲れました.でもこれまであいまいに弾いていた箇所が確実にそろった弾き方で統一できたので,あとは各自が個人練習で克服するだけです.本日の練習は繊細なBFサウンドの真髄を垣間見た思いです.
2012年4月30日月曜日
2012年4月28日土曜日
LA FOLLE JOURNEE au JAPON
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012「熱狂の日」音楽祭が丸ノ内エリアで開催されていましたので出かけてみました.今年は特にLe Sacre Russe サクル・リュスと名打ってロシア音楽家特集です.
大手町駅から東京駅に向って歩いたのですが,初夏を思わせる陽光に木々の緑が光り輝き気分爽快です.まずは修復工事終了間近の東京駅の赤レンガが姿を現しました.これまでシートで覆われた殺風景な東京駅でしたが,ようやく昔の姿を見せてくれました.しかも戦争で焼失した以前の建物としてです.
駅正面右手にある新丸ビルから入ってみます.玄関ホールでは弦楽カルテットが演奏をしていました.当ビルは建物自体の巨大さとともにアトリウムが広大で余裕の造りとなっています.シックさとモダンを兼ね備えた落ち着いた空間の中で弦楽のしっとりした音色が心地良く響きます.3階ではストラヴィンスキー,プロコフィエフの資料展を覗いてみました.ストラヴィンスキーの3大バレー組曲「火の鳥」,「ペトリューシカ」,「春の祭典」は一時期よく聴きましたので興味深く見入りました.東京駅を上から望むため6階まで上がり,テラスに出てみました.一部に工事箇所が残っていますが,やはり東京駅は赤レンガが似合います.八重洲側のグラントーキョーなどのモダンなタワービルとの対比も駅舎のシックな装いを一層引き立てます.
次にとなりの丸ビルに入ります.ここではグランドピアノ1台で女性ピアニストがラフマニノフを弾いていました.リハーサル中だったのですが見事な演奏です.さきほどの新丸ビルのほうが丸ビルより後年に建造されたのですがよりシックな感じがします.
丸ビルを後にして丸ノ内仲通りを歩きました.いつもながらパリのシャンゼリゼ通り辺りを思わせる街並みです.
2年ぶりにブリックスクエアに来ました.三菱一号館美術館と辺りの緑との調和が実に見事です.ここの風景を描こうとキャンバスに筆を走らせている人達が何人かいました.久しぶりの丸ノ内を視覚と聴覚ともに楽しめました.
帰りには途中下車で渋谷で開店したてのヒカリエに寄ってみました.渋谷は相変わらず若者ばかりたむろする街でしたが,ヒカリエは東急が企画した渋谷に大人の女性を呼び込む戦略施設です.私が玄関をくぐって感じる第一印象は「中途半端」でした.扱いテナントや商品はともかく,インテリアの雰囲気や格調は丸ノ内の丸ビル等と比較にもなりません.渋谷界隈を支配する若い女性層を無視しきれない曖昧さを感じます.もっとも客層の富裕度には格差があるので仕方ありません.それにしてもなぜ渋谷に若者がこれほど集まるのでしょうか.こう思うのも私が年をくったからこそに他なりません.
東京駅の赤レンガが見えてきました
新丸ビル
弦楽カルテット
後方はグラントーキョー
右手のビルは旧郵便局と建築中の新郵便局
突き当たりは皇居
ラフマニノフ演奏リハーサル
三菱一号館美術館
東京駅全景
建築中のモダンな新郵便局
渋谷ヒカリエ
2012年4月27日金曜日
30周年
先日は結婚30周年の記念日でした.特別なにか企画したわけでもなく,贈り物を用意したわけでもないのですが,夜景でも見ながら夕食を食べようかと,その日の午前に予約を入れました.場所は台場のイタリアンレストランでレインボーブリッジを眺めながら食事ができます.店内には熱帯魚が泳ぐ大きな水槽を備えたアクアバーみたいな店です.これまでを振り返った話はあまりせず,定年後の暮らしをどうしようかなどと漠然としたことを話しているうちに夜が更けてまいりました.
レインボウブリッジの先に東京タワー
チョコレートの文字がちとはずかしい
お台場からの夜景
2012年4月22日日曜日
BF第10回練習
いよいよ第21回定期演奏会のチラシが出来上がり配布されました.
これまでの演奏会と異なる点は有料で1,000円となったことです.
BFの趣旨としては不本意なのですが,ホールと集客数との兼ね合いで有料にせざるを得ないためです.
昨年は20回記念演奏会でもあり,例年以上の集客数となりましたが,今回は有料化による影響がどの程度になるのか予測できません.たとえば,昨年初めてBFのメンバーとしてステージで演奏できた私はもう一つ所属しているマンドリンクラブの友人にBF記念演奏会を案内し,遠路はるばる10名ほどが会場に足を運んでくれました.でも有料となったらどうでしょうか.電車賃だけでも往復で1,000円以上かかる上でのチケット代です.しかも今年はそのクラブの練習日と重なってしまっています.BFメンバーは50名程おりますので各自が5名づつ減少しただけで250名の集客減となります.まあ集客の心配ばかりしていても仕方ないのですが・・・
さて今回のプログラムですが,チラシが配布となりましたので概略を記してみますと・・・
イタリアオリジナル曲ではファルボ「序曲二短調」,「田園写景」,アマディ「海の組曲」等王道の選曲です.BFでの「海の組曲」は初めてとのこと.意外ではありますが,BFらしいといえばそれもありです.ドヴィエンヌ「フルート協奏曲第7番」ではBFの名人技が聴けます.カルリーニ叙景的幻想曲「イル・トルネーオ」は石村隆行氏編曲による本邦初演の大曲です.特にこのところ当曲の練習も本格化し,テンポアップした部分は個人練習が今以上に必要となります.先のオリジナル曲も細かい詰めがまだまだです.BFとしての曲の完成に向け自身のレベルアップも同調させねばなりません.
2012年4月18日水曜日
日本橋風景4.18
昨夜の雨があがり今朝は快晴です.日本橋辺りの風景も輝いて見えます.
桜は花弁がすっかり散り,葉桜に変身しています.
日本橋川を覆う首都高速道路の隙間からは陽光が差し込み川面を照らします.
この道路を取り去り,昔の日本橋本来の姿を取り戻そうとする動きがあるようですが,どのような風景になるのでしょうか.いつ実現するのかもわかりませんが.
2012年4月13日金曜日
2012年4月8日日曜日
桜2012
この週末は義兄の一周忌のため山梨へ向いました.宿泊はかねてより利用してみたかったグリーンヒル八ヶ岳.いわゆる新宿村と呼ばれる新宿区立区民健康村です.食事は利用料金からすれば期待以上の内容でした.スタッフの応対も丁寧で心地良い夕食をいただくことができました.食後の充実感をさらに増してくれたのが室内弦楽アンサンブルによるミニコンサートです.当日の夜はかなりの冷え込みとなり外気温は0℃ほどでしたが大浴場の温泉につかり体を温めて休むことができました.
夕食会場
先付,前菜,造り
弦楽アンサンブルによる憩いのひととき
翌朝は快晴となり,建物屋上より澄みわたる南アルプス連峰を望むことができました.その右手には普段なかなか全景を見せてくれない八ヶ岳の姿もくっきりと捉えることができ感激でした.
南アルプス連峰
八ヶ岳
山高神代桜
さて今回の移動には東京に移り住んで以来初めてレンタカーを使ったのですが,なにせ公道にてハンドルを握るのは4年半ぶり.走り出しから高速道路にのるまで緊張の連続でした.昨日から300km程走破し,無事レンタカー店に車を返した後,寄り道をして神田川沿いの桜並木を歩いて見てまいりました.この週末の東京はまさに桜満開で絶好の花見日和.神田川の桜ソメイヨシノも見事な咲きっぷりでした.昨年は桜花見の自粛があっただけに今年の開花に寄せる人々の期待は例年以上のものであったと思われます.来週の今頃は山高神代桜も精一杯花を咲かせ,悠久の歳月を重ね続ける姿に多くの人々が感動を味わっていることでしょう.
2012年4月5日木曜日
2012年4月3日火曜日
春の嵐
朝の通勤時には穏やかな陽気でしたが,午後は予報通りの荒天となりました.
台風並みに発達した低気圧が日本海を通り過ぎるのに伴い,列島に暴風雨をもたらしたものです.
都心では地下鉄を始め交通機関の運休を見越し,多くの企業が社員の早退を促しました.うちの会社でも15:30過ぎに指示が出て社員が帰宅し始めました.私も16:00頃地下鉄日本橋駅に来たのですが,構内は帰宅者でごったがえしていました.ダイヤは乱れていたようですがなんとか無事家にたどり着きました.テレビに映る京都市内での低くたちこめた黒雲が雷と豪雨を伴った前線とともに迫ってくる映像はこれまた映画のCGのようで恐ろしさを覚えます.
それにしても地震や津波,暴風雨など人知を超えた自然の威力は人の営みなどいとも簡単に破壊してしまいますね.
春の嵐到来が桜の満開前だったことが一縷の救いだったでしょうか.
2012年4月2日月曜日
山水
山水とは音響機器メーカーの山水電気のことですが,その山水が2.5億円の負債で民事再生法適用を申請し受理されたとのこと.つまり経営破綻に至ったわけです.
今我が家のステレオは山水のアンプとスピーカーがメインとなっています.特にスピーカーSP-150は学生時代に必死にバイトして稼いだ金で求めたものです.性能としては決して高級とは言えないのですが,その木目調の佇まいになんとも言えない思い入れがあり手放せません.スピーカーは楽器と通じるところがあって,長い期間鳴らし続けることが良い響きにつながると云われ長期間使っている理由でもあります.
就職して最初のボーナスで手に入れたのは山水のプリメインアンプAU-D707でした.重さ20kgもの買い物を会社の寮まで持ち帰ったものです.さすがにアンプは何年か使っているとスイッチ類が接触不良となり買い替えとなるのですが,次も山水のアンプAU-α507NRAを買い求めました.これの重さも半端じゃなかったのですが,当時アンプは重くなくっちゃといったことが通説でして,なんとなく音の安定感につながっているような感じがしたものです.
愛用していた音響機器のメーカーがつぶれる話は寂しいことですが時代の流れなのでしょう.機械ですのでいつかは壊れるものであり,その時は他メーカーの品を求めるしかありません.
2012年4月1日日曜日
BF第8回練習
昨日は発達した低気圧の通過に伴い,風速30mの強風雨に見舞われた関東地区ですが,熱心なBFメンバーは雨が降ろうが風が吹こうが電車が止まろうがおかまいなしに集まってきます.
前回は欠席したのでできなかった「○イリング・○イ」から手慣らしで始めます.BF指揮者独特の練習法で曲の基本骨格を形作っていきます.当曲はmarchなのでリズム感が命となりますが,マンドリンという楽器の特性を考えた上手いやり方です.BFでは練習方法にしろ音楽解釈にしろ感心させられることが多々あります.
次に急遽取り上げられることとなった「序曲○○」.この曲はイタリアオリジナル作品でも珠玉の名作として弾かれる機会の多い曲です.私が大学定演役員時代に選曲した曲でもあり思い出深い曲のひとつです.当時私は日本女子大の演奏を手本としていて,フルートやティンパニーも入った絢爛な演奏はオリジナルとは少し異なっていたかも知れませんが演奏は素晴らしいものでした.今回BFでのテンポは全般的に早目にすっきり進み,最後のpiu mossoも文字通り早目で突っ込みます.昔関西ではこの箇所はテンポを落として入るのが通説なのかなと思い込んでいましたので,BFではどうするのかと興味津津でしたが,やはり関東風のようです.いやいやクボタカのは関東でもかなり遅めですし,今では東も西も無いようです.いずれにせよ,BFでこの曲が弾けるとはなんとも嬉しい限りです.
残る協奏曲と叙景的幻想曲はまだまだ弾けてないところが多く個人練習が必要です.
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