2016年3月14日月曜日

原発崩壊の恐怖

昨夜のNHK番組「原発メルトダウン」は福島原発事故の模様を吉田所長の証言記録をもとに製作された実録ドラマでしたが,迫りくる危機感と俳優らによる迫真の演技についつい引き込まれて見続けてしまいました.津波による電源破壊により,コントロール不能となった原子炉が目前で刻々と崩壊していく様は,まさによくあるSF映画のシナリオ通りです.職員や部下の命はおろか,日本の国土の東半分が人の住めない廃墟と化すかもしれない恐怖が現場責任者にのしかかります.時間の経過とともに絶望の際へ追い込まれますが,それでも何らかの指示,決定を下さねばならない酷な状況が克明に描かれていました.フィクションでないことの重み,メルトダウンした原子炉の状態すら把握できない現況.科学技術への過信に対する警鐘をあらためて聞く思いです.

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