2016年3月27日日曜日

サプライズ企画

愛好会員で私と同じパート,高校マンドリン部の後輩,酒飲み隊隊員の女の子がこのたび結婚の運びとなり,来月末には挙式となります.彼女は昨年,定演第2部ステージでコンマスの重責を果たし,愛好会員として大活躍してくれました.毎春の高校マンドリン部定演へのOB・OG参加や,酒飲み隊への参加も実に精力的に関わってくれました.そんな彼女への祝福のサプライズ企画を思いついたのは,昨年末に結婚話を聞いたときからです.その企画というのは,本人に内緒で,練習最中に「華燭の祭典 第2楽章“教会にて”」(G.マネンテ)を突然演奏し始めるといった趣向です.本曲はマンドリン好きの仲間が結婚を祝福するのにまさに相応しい曲です.当企画をいつ会員の皆さんへ依頼するか悩んでいたのですが,いつの間にか3月の後半になってしまっていました.急遽,パートリーダーに趣向を説明し,即実施したい旨を配信しました.幸い異論も無く,昨日の実行に至りました.なにせ愛好会では初の試みですし,練習無しのぶっつけ本番ですので,途中で破綻しないか不安はあったのですが,なんとか演奏できました.出来はともかく,弾きながらも心に響くものがありました.彼女が当曲を知っていたかどうか分かりませんが,なにかしら彼女の心に響くものがあれば,それは大成功です.  実は当企画は私が東京勤務時に所属していたマンドリンアンサンブルBFにて経験したことをそのままパクった訳ですが,イタリアのマンドリンオリジナル作品をこよなく愛する団体に相応しい洒落た企画であること,来年は本曲の作曲者,マネンテの生誕150周年にあたること等を愛好会員の皆と共有できたのではと勝手に嬉しく思っています.

2016年3月25日金曜日

新酒利き酒会

数日前にふと目にした静岡県新酒利き酒会情報,ただってのがいいですね. 会場は静岡駅前の葵タワービル4階.思ったより広い会場広間にはすでに数十人の酒好き達がお目当ての新酒目指して集まっておりました.後で気がついたのですが,向って左が吟醸酒15品,右に純米吟醸酒20品が県の東部,中部,西部の順に並べてありました.なんの事前情報も得ず,とにかく順に飲んでいったのですが,途中で東高の同期A君に出くわし,同じく同期で彼の知り合いの2人とも話す機会となり,いろんな情報が得られました. 吟醸酒,純米吟醸酒とも県の清酒鑑評会入賞銘柄であり,今年の1位はそれぞれ,「英君」と「富士錦」とのことです.全国的に有名な「磯自慢」は意外と低位置でした.同期のA君はそうでもなさそうですが,他の2人は日本酒にはめっぽう詳しく,当利き酒会も毎回訪れているという強者です. このところの鑑評会の傾向としては,以前のような辛口が鳴りを潜め,甘口の酒が増えてきており,鑑評会で票を取る酒造りを各蔵元が競っている結果,個性が似通ってきているとの感想でした.本日の会場内には女性の数も多く,清酒の女性ファンが増えていることが伺え,それが甘い味わいへの傾向を示しているのかもしれません.勿論,どの酒も美味いのですが,私にはこれだっ!という1品を探り当てるまでにはいきませんでした. それにしても,これだけの貴重な新酒をただで,しかも帰りには利き酒用猪口までもらえてラッキーなイベントでした.
新静岡駅には新型車両が
会場広間
味わう分を自分の猪口にスポイトで注ぐ ちと風情に欠ける?
富士錦 大吟醸
志太泉 吟醸播州山田錦
出世城 吟醸酒
開運 祝酒
吟醸 磯自慢
純米大吟醸 國香
純米大吟醸 喜久酔
利き酒用猪口

2016年3月24日木曜日

合宿見学

母校東高のマンドリン部が10日後に控えた第16回定期演奏会にむけて,仕上げのための合宿を行っておりましたので差し入れを兼ねて見学に訪れました.場所は例年通りの油山温泉バッハハウスです.この施設は以前,市内3高校OBOG演奏会のための合宿を行った会場で,1年半ぶりとなります. ドアを開けると,威勢の良いリズムと音が耳に飛び込んできました.第3部でOBOGと共に演奏する「マンドリンの為の4章 Ⅳ.アレグロ」の練習の真っ最中でした.難度は決して高くはありませんが,弾いていて楽しい曲です.いかにも高校生らしいのはフォルテでバリバリ弾くところははつらつとして気持ち良いのですが,ピアノに落とすところが今一つ物足りない感じです.弱音でのフレーズの表現や他パートとの掛け合いにもう一工夫欲しいところですね.これらの表現方法については顧問のK先生に任せるとして,気になることが一つあります.それは演奏中に調弦をする生徒が多いことです.これは他校と比べても東高が目立ちます.極端なケースでは,1曲の演奏中に常に誰かしら調弦をしているような有様.弦の装着の仕方が悪いのか,楽器自体が悪いのか分かりませんが,演奏中は極力調弦をしないこと,せざるを得ない場合でも最小限の音量で最短時間で済ませる.こうした技術も身に着けて欲しいものです. 今年の現役生は肝心の2年生の人員が圧倒的に足りなくて力不足なのは否めませんが,あきらめず続けてくれたことや,人数の多い1年生達をよく指導してくれたこと等,大変有り難く,感謝の念に堪えません.1年生もよく頑張って,2年生に追いつこうと努力している様子が伺えます. 定演本番まであとわずか.悔いのない東高マンドリン部活動を経験して,将来に活かしていただきたいと願う一時でした.
バッハハウス
練習風景

2016年3月18日金曜日

なんとなく臥龍梅

花粉症で鼻がいかれたら,とても酒を味わうどこではないのですが,幸い外出を最小限にとどめ,日々の食料と酒の買い出しのみとしているせいか,春を感じつつ酒をちびちび味わっています.今話題の「白隠正宗特別純米誉富士」は御用達のスーパーに1本残っていて,つい手が伸びましたが,買物籠に収まったのは隣にあった「臥龍梅純米吟醸」でした.しかも飲み切りの300ml.四合瓶(720ml)と比べむしろ安かったのでした.白隠のあのさらさら感がどうも私には合いません.かと言って,福島会津のコクの有り過ぎるのも今一つなのですが.でも郡山勤務時によく飲んだ「飛露喜」(会津坂下)はやはり旨かったですね. さて,明日は東高の練習だし,明後日は県フェスの合同練習だし,暇人のわりには忙しい日々を送っております.諸葛孔明を模した臥龍の如き心境で臨むとしますか.

2016年3月14日月曜日

原発崩壊の恐怖

昨夜のNHK番組「原発メルトダウン」は福島原発事故の模様を吉田所長の証言記録をもとに製作された実録ドラマでしたが,迫りくる危機感と俳優らによる迫真の演技についつい引き込まれて見続けてしまいました.津波による電源破壊により,コントロール不能となった原子炉が目前で刻々と崩壊していく様は,まさによくあるSF映画のシナリオ通りです.職員や部下の命はおろか,日本の国土の東半分が人の住めない廃墟と化すかもしれない恐怖が現場責任者にのしかかります.時間の経過とともに絶望の際へ追い込まれますが,それでも何らかの指示,決定を下さねばならない酷な状況が克明に描かれていました.フィクションでないことの重み,メルトダウンした原子炉の状態すら把握できない現況.科学技術への過信に対する警鐘をあらためて聞く思いです.

2016年3月11日金曜日

あれから5年

東日本大震災から5年経ちました.当時私は別のブログにてその日の様子を綴りましたが,その原稿が残っていますので,今回はそのまま再掲します.多くの御霊に合掌. ***   「地震×津波」2011.3.12  2011年3月11日14:46激しい地震の揺れに見舞われました.いつになく大きな揺れにただ事ではないと感じましたが,次第に本格的な揺れとなり,急いでヘルメットをかぶり仕事場の3階フロアから非常階段をつたって降り,表通りに出ました.幸いビルからのガラス落下は無いようでした.数分後,大揺れが落ち着いたようなので再びフロアに戻り,TVニュースで状況確認をしたところ,宮城震度7,東京でも震度5強等驚くべき画面にうろたえるばかりでした.私のフロアは管理部署なので全国の支店の被災状況,社員や家族の安否確認に追われました.都内の公私交通機関はすべてストップしましたので徒歩で帰宅できる社員は早々に帰るよう指示が出ました.私は会社のある日本橋から自宅の新宿区の西端まで約12km徒歩で帰ることにしました.会社の安全部会で習ったこともあり,一度は徒歩帰宅をしてみる必要があるかなと思っていたのですが,現実に実行せざるを得ない状況となりました.徒歩での帰宅が不可能な社員は会社に留まることにしたようです.結局自宅まで3時間かかりました.普段の運動不足がたたって家に着いたときは足が棒のようになってしまいました.途中家の近くのコンビニで食糧を買いましたがパン類は売り切れでした.家の中は棚や家具の上の置物等が落下しており,ガス栓が自動遮断されていましたが思っていたほどの被害はありませんでした.家族とは地震発生後直ちに携帯で連絡を取ったのですがまったくだめでした.当時家内はたまたま用事で浅草に出向いており,帰宅手段が無いため近くのホテルを確保しました.娘は仕事現場だった品川からタクシーで丸ノ内の会社までたどり着き,会社泊となりました.家族とメール連絡がついたのは徒歩帰宅途中の19:00頃だったと思います.災害時における家族内リスクマネジメントの見直しを迫られた思いです. TVに映る津波の画像はあたかも映画でのCGの世界のようで,これが現実に起きている事象とはにわかに信じられませんでした.福島県は13年前から6年余赴任した思い出深いところであり,画面で被災状況が映されるたびに心が痛みます.県東部の海岸地域は「浜通り」と呼ばれ,東北にしては冬でも暖かく,新鮮な魚やウニなどが舌を楽しませてくれました.これらなじみの街並みが津波に呑まれていく様子は見るに耐えられません.一刻も早い人命救助と復旧をただただ祈るばかりです.

2016年3月10日木曜日

保育園落ちた・・・

のブログがきっかけとなり予想外の反響を呼んでいますね.特に子育て世代の多い都会での保育施設不足が深刻のようです.私などは施設不足の問題よりも,親が子育てに時間が充てられない現代の社会状況を憂います.どうして施設に預けてまで働かねばならないのか.子供にとっては保育士などよりも親がそばにいることがもっとも大切であるはずです,当り前のことですが.為政者はこうした親と子の本来の在り方を社会的に実現させるのがその役割です.単に施設など箱物を作れば解決するものではありません.薄給が原因で保育士が足りないのが現状であり,まずはこうしたことから改善せねばなりません.これは高齢者対策として介護施設を作っても介護士が足りないのと同じことです.少子化による人口減少と急速な高齢化は,今更ながら日本が抱える深刻かつ喫緊の政治課題であります.それにしてもSNSの影響力はつくづく馬鹿にできませんよね.

酒の好み

昨日の新聞に「白隠正宗がANA機内提供酒に」との記事が掲載されておりました.この白隠正宗の酒とは「白隠正宗特別純米誉富士」(高嶋酒造:沼津市)で,昨年12月に当ブログでちょっと皮肉ってしまった静岡産の日本酒です.私の好みからは今ひとつとの感想でしたので,こうして期限付き(アジア便ビジネスクラスは5月まで,国内線プレミアムクラスは8月まで)とはいえ,ANA機内提供酒の唯一の日本酒として選ばれたことは少々意外でした.選定方法は書類選考を経て,専門家らの選定委員が銘柄を示さない利き酒審査を2回実施し決定されたとのことです.いずれにせよ静岡産の日本酒が選ばれたことは喜ばしいことではあります.単にわたしの好みが選定委員の専門家の方々とは少々異なっていただけのことです.たしかに酒の味わいは飲む時季,場所,肴,相手,体調など様々なシチュエーションにより変わりますよね.もう一度味わってみようかな.

2016年3月3日木曜日

花粉症爆発

天気もいいし,久しぶりに日本平までドライブしようかと出かけたはよいのですが,悪い予感が的中し,花粉症が爆発してしまいました.雲一つ無い晴天なのに富士山が少しかすんで見えたのは,春風に舞い上げられたスギ花粉のせいだろうと思ってはいたのですが,これほど一気に来ようとは.ここ数日の静岡の花粉予報は「非常に多い」が続いており,それでも鼻がムズムズ程度で推移しておりましたので,今年はこんな程度で済むのかなとかすかな期待はしていたのですが,やはり来るものは来ました.眼はチクチクした痛みと痒み,鼻は無意識のうちに鼻汁の垂れ流し.みじめなことこの上ないのですが,こうなりますと花粉飛散終了まで耐えるしかありません.数年前は様々な薬の服用による改善を試みたのですが,まったく効果が得られませんでした.ですので,毎年,薬剤の予防投与等は一切行っていません.諦めの境地ですね.一番苦しむのは鼻閉による睡眠障害です.せめてこれだけでも防げれば気は楽なのですが.春先は温暖な陽気が進むにつれ,身も心も浮き立つのですが,同時に憂うつさも伴いますので,実に複雑な心境の時季ではあります.
春かすみの富士山
ロープウェイ乗場のつるし雛
日本平の梅園
散り始めの河津桜