2015年2月26日木曜日

おこぼれ

先日の「しずカパ」の会場では入場券番号にて抽選が行われ,当選者には誉富士醸造酒が賞品として贈呈されました.当日参加者は90名程でしたが,そのうち1割ほどの9名に賞品が手渡されました.私の番号をはさんだ前後の方が大当たりで賞品ゲット!くじ運の無さは今に始まったことではないのですが,それでも帰りには会場に残った4合瓶の飲み残しを頂いてまいりました.で,持ち帰ったのが「臥龍梅“鳳雛”生酒(がりゅうばい”ほうすう”なまざけ)」でした.これは純米吟醸生酒ですので,冷やして美味しく,生酒としてのしっかりした味わいを楽しめました. それにしても今朝の朝刊に当日参加者の写真として載ってしまったのにはちとビックリ!

2015年2月25日水曜日

お酒の話題 その2

2月23日は語呂合わせで「富士山の日」でした.静岡県の条例として認定されたのが今から6年程前のことだそうです.その富士山の御威光にあやかり,静岡県産オリジナル酒造好適米である「誉富士(ほまれふじ)」で醸造された地酒を盛り上げようとのイベント「しずカパ」が,その富士山の日に行われました.主催は静岡小売酒販組合連合会,会場はJR静岡駅南口に程近い居酒屋です.酒米「誉富士」は2005年(平成17年)に登場して以降,県をあげて育成に力を注いでいる酒造好適米の品種です.さてイベントのスタートは県下各地でこの催しに参加している約3,000人の酒好きが18:30に一斉に乾杯して,富士山の日を,誉富士の発展を祝います.会場には誉富士で造られた醸造酒が数多く並びましたが,まずはこのところの雑誌にもよく掲載されている「白隠正宗 特別純米酒」(高嶋酒造)から味わいます.静岡の酒らしくサラッとした味わいです.あとは手当たり次第に飲んでいきました.銘柄により微妙に味の違いがありますが,なかなか覚えるのは大変です.全国的には酒米といえば「山田錦」が横綱ですが,各地方で新種の酒米を開発したり,古くからの品種を見直したりで,日本酒の新しいムーブメントを創出しているようです.
誉富士の各種銘柄が並ぶ
手前は「白隠正宗 特別純米酒」(高嶋酒造)
乾杯用の誉富士
主催関係者の後ろには「静岡おでん」

2015年2月12日木曜日

お酒の話題

これも数日前の新聞ネタです.「達観の酒」と題されたそのコラムには,歳とともに変遷する酒の嗜好について述べられています.いわく,「ビールは青春の酒で20代が似合う,ワインは恋愛の酒で30代,ウィスキーは男同士がふさわしい40代,日本酒は人の情がわかってきた50代の酒か.その伝でゆくと焼酎は年齢60代『達観の酒』と言いたい.社会のいろいろを経験して得た人生観が,あまり主張をせず,懐深くゆったり引き受けるような焼酎に合う」とのことです.なにせ,旨い酒と肴を求め日本全国の居酒屋を巡り歩く筆者の言ですので,まさに酒飲みの境地といったものでしょうが,未熟な私にもなんとなく解るような気がいたします.私はこの年になってもビールが大好きで,二次会,三次会でもビールを飲み続けています.ビールは他の酒と違い,値段のピンキリがさほど無いこと,アルコール度数が比較的低いことが気楽に飲めるポイントとなります.ただし,自宅で音楽でも聴きながら飲むときは,その日の気分で酒を選びます.最近はもっぱらジャズを聴きながらウィスキーを味わうことが多いですね. さてさて,未だに焼酎が少し苦手な私はまだまだ60代としては酒云々を語れませんが,そんな達観の域に達するのはいつのことやら.

2015年2月9日月曜日

久々の映画鑑賞

数日前に読んだ新聞コラムに,まさしく我が意を得たりの内容がありましたのでご紹介してみます.「人生の哀歓を繊細に温雅に滋味豊かに描いた作品は無論すばらしい.しかし,雄大で絢爛豪華で力感あふれる大作の魅力はまた格別だ.例えば,このスペクタクル史劇のような.」ここでいう大作とは映画作品のことであり,このスペクタクル史劇とは今公開中の「エクソダス 神と王」のことです. 当映画が上映されていることは知っていたのですが,例によってCGを駆使した,よくある大仰な作品なのだろうと思い気にも留めていなかったのですが,本コラムを読み,にわかに映画館にて観てみたいとの思いに駆られ,本日観てまいりました.内容はいわば「モーゼの十戒」の現代版なのですが,地理的,歴史的背景を絡めてみますと,現代の中東問題もにつながる深い歴史観が横たわっていることに気付かされます.ヨーロッパにせよ,中東諸国にせよ陸続きであるが故の,人種や宗教の違いによる勢力争いが何世紀にもわたり繰り返されてきました.それにくらべ日本は東洋の果ての島国が幸いし,これといった外敵にもさらされず,長いこと平和が保たれてまいりました.これが現代にも通じる日本人の平和思想の源泉であり,特定の宗教に偏ることなく,どの宗教にも寛容になりえた所以ではないかと思われます.日本では日常生活に親しまれている仏教の寺社や神道の神社はそれぞれが互いを認め,相容れる寛容さがあります.農耕民族の日本に生まれて本当に良かった! さて,本題に戻りますが,本作品はこうした重い歴史観を認識させるとともに,大スペクタクル映画本来の醍醐味を存分に味わうことができます.「これほどの贅を尽くした作品はめったにあるものではないのだから.」と当コラムは締めくくっています.