車好きなら誰しも憧れる一台がフェラーリでしょう.その創始者であるエンツォ・フェラーリの車への異常なほどの情熱とその裏に隠された家族内での確執,葛藤を描いた映画です.
レースの描写は映像,音響とも迫力があり,手に汗握る展開に体が震えました.合間に入る家族とのやりとりのシーンがレース展開を一層,緊迫感溢れる流れにしていたように感じます.エンツォの妻役がペネロペ・クルスでしたが,闇を背負った役をうまく演じていたように思います.
ペネロペといえば思い出してしまうのが「コレリ大尉とマンドリン」でのペラギア役ですね.それともうひとつ思い出す映画が「フォード&フェラーリ」です.4年ほど前,同じ会場で観た映画でしたが,フォードとフェラーリとの激しいル・マンのレースシーンで,その迫力,音響が同じように蘇りました.この時はフェラーリは負け側になってしまいましたが,今回はミッレミリアのレースでマセラティを負かす側となり,栄光の勝者となりますが,一台のフェラーリが起こした事故により多数の死者を出してしまったことの苦難に襲われます.過酷なレースと人間模様を乗り越えてきた歴史の上に,今日のフェラーリ社の栄光があるのでしょう.
0 件のコメント:
コメントを投稿