寅年というのは争いごとの多い年なのかどうかわかりませんが,ロシアによるウクライナ侵攻はまさに今年一番の象徴的な出来事でした.一部その影響を被った円安・物価高など生活上の戦いや,北京五輪・サッカーワールドカップでの白熱した戦いに歓喜した年でもありました.
忘れてならないのはわが国の政府による暴走に対する戦いです.前々首相突然の死去を機に,旧統一教会と政治との癒着といった闇の部分が一気にあぶりだされました.現政権はといえば,こうした癒着にからむなど,相次ぐ大臣の辞任により支持率は現政権最低を記録するに至りました.冷静さを失ったかのように,防衛費の急激な拡大や,それにともなう増税案がにわかに取り沙汰され,国民の声などどこ吹く風といった様相です.東日本大震災により定められた原発の稼働期間も一気に延長へと進めました.これら政策は国会での説明など無く,一方的に閣議決定されたものであり,まさに独裁政治そのものです.
世論を分断した国葬実施の決定など,その兆候はありました.国葬といえば英国女王のそれは国民の皆が尊敬の念をもって臨んでいるようでした.わが国の国葬のあり方が問われる絶好の比較となりました.
さて,来年はうさぎ年.イメージ通りの平穏な年となりますがどうか.
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