2021年6月10日木曜日

県知事選挙期日前投票

リニア問題で揺れる静岡県の知事選挙を十日後に控え,きょう期日前投票をしてきました.

リニア工事にともなう大井川水系への悪影響を阻止すべく4選目に立候補した現職に対し,リニア推進派の大元の一つである国交省から副大臣が職を辞し,刺客として送り込まれました.現職は12年の長きにわたり知事として静岡県の発展に貢献してまいりましたが,ことリニア問題に関しては国やJR東海などの巨大組織,リニア計画関連府県などから猛烈な批判,圧力をかけられ,県内でも自民党が多数派を占める県議会や自民系の市長とも手を組み刺客の大応援団を結成し,まさに四面楚歌の様相を呈しています.

学者出身の現職はときに過激な発言で物議をかもす場合がありますが,背景には豊富な知識と正義のためならどんな強大な相手にも屈しない強い精神力があり,県民が真に頼れるリーダーだといえます.

刺客候補者は街頭演説では耳当たり良い言葉を並べ,聴衆の関心をそそりますが,大元は現政権です.その手法はこれまでの悪行の数々を見せつけられた通り,金にものを言わせ(広島県選挙),都合通り公文書改ざんを行う(財務省),異を唱えるものは排除する(学術会議や感染症対策分科会),国民の声など聞く耳もたず(沖縄県辺野古,五輪開催)など,信頼に値するものなど微塵もありません.

刺客候補者は県のコロナワクチン接種の遅れを批判していますが,その原因の大半は静岡市の対応の遅れ,すなわち自民系市長の対応のまずさが一因です.

政治家はしゃべることが仕事なので実に美味しそうな言葉を並べまくります.有権者はそんな言葉だけに惑わされることなく,その出自,実績など候補者を正しく見る眼が今まさに必要なときです.

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