2019年12月14日
12月も半ばだというのに射し込む陽の温もりが気分をリラックスさせてくれます.久しぶりにクラシックでも聴こうかと思い,取り出したのが先月末に亡くなったマリス・ヤンソンス指揮の録画です.管弦楽バイエルン放送交響楽団によるベートーベン交響曲第9番で,2012年12月1日サントリーホールにて録画されたものです.このところはジャズばかり聴いておりましたので,アンプの音質をクラシック向きに調整します.ヤンソンスの指揮は師事したムラビンスキーやカラヤンといった圧倒的なカリスマとは異なり,個々の奏者の自主性を重んじ,存分に己の歌を歌わせる上で調整をはかるスタイルです.本録画でもそうしたヤンソンスらしさがうかがえました.第9のテンポもほどよく,まさに感動的な演奏でした.
第9を聴くと,ブラームスの1番を聴きたくなります.録画はありませんのでCDの中から,クルト・ザンデルリンク指揮,管弦楽ドレスデン・シュターツカペレの演奏です.1971年ドレスデンのルカ教会での録音ですが,適度な残響がとても心地良い演奏です.
締めはチャイ5の最終楽章です.1990年6月3日サントリーホールにてエフゲニ・スヴェトラーノフ指揮,ソビエト国立交響楽団によるライブ録音です.圧倒的迫力で興奮します.
久しぶりにクラシックの豊かな響きからパワーをもらい,愛好会の忘年会に出かけるとしますか.
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