2017年3月9日木曜日

登呂遺跡

実は芹沢銈介美術館は登呂遺跡に隣接して建てられています.それにしても登呂遺跡を見て回るなんて,小学生の見学会以来ですから50数年ぶりにもなるのでしょうか.当時からすればかなり整備が進んだようです.  資料によれば,特別史跡登呂遺跡は昭和18年に太平洋戦争に伴う軍需工場建設の際に発見され,その後の調査により弥生時代の稲作農耕集落遺跡であることが判明しました.昭和27年には特別史跡に指定され,その後の再発掘調査(平成11~15年),再整備工事(平成18年~23年)により,弥生時代後期の登呂遺跡の集落景観により近い歴史公園として整備公開されました.  芹沢銈介美術館の出入り口を出た正面に,再整備以前に復元された住居と高床倉庫があります.そこから歩みを進めますと再整備された「東側居住域」が見えてきます.ここには4棟の住居と2棟の高床倉庫,1棟の祭殿跡が復元されています.  弥生時代の水田跡を通り抜け美術館方面に戻りますと,登呂博物館(昭和47年開館)に着きます.1階は体験展示室として土器や石器づくり,火起こしの体験ができます.2階常設展示室には遺跡から出土した実物の遺物が展示されています.小学生当時には無かった建物ですが,子供から大人まで楽しめる展示施設となっています. 久しぶりにこの地に身を置き,悠久の時の流れを感じながら,古代へのロマンに浸ることができました. 
再整備前の住居と高床倉庫
再整備後の住居と高床倉庫
住居正面
住居内部
祭殿跡
静岡市立登呂博物館
木製農具等
土器類
住居群と水田跡

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