先月末に静岡市郊外にある芹沢銈介美術館に行ってまいりました.かねてより訪れてみたかった当館ですが,このたび開館35周年記念として「パリのセリザワ」展が開催されておりましたので丁度良い機会でした.
静岡市で生まれた美術工芸家芹沢銈介は,フランスの画家バルテュスに見出され,その後美術評論家レマリーの尽力により,1976年パリのフランス国立グラン・パレでのSerizawa展開催につながります.当時のパリ市民にはまったくの無名作家でしたが,市内各所に数多くの「風の字」のポスターが貼られ,地元紙にも高評価が掲載されて一躍評判となり,多くの入場者を集めることとなりました.
今回の「パリのセリザワ」展では当時展示された作品80点が再び集まりました.のれん,屏風,着物,染絵額,肉筆手控帖,装幀本などの代表作の他,グラン・パレでの展示計画のための模型や展示什器,スナップ写真,新聞記事などパリ展関連の資料も多数公開されました.
展示作品はいずれも素材の持ち味を生かした色彩感あふれるものばかりで,当時のパリ市民が異国の芸術品の美しさに感動した様子が浮かんでまいります.
芹沢銈介は出生地が私とごく近所でもあり,親しみを感じるとともに,同郷の誇りでもあります.
静岡市立芹沢銈介美術館
入口手前
中庭の噴水
入口 館内は写真撮影禁止
パンフ表紙
パンフP1
パンフP2
パンフ裏表紙
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