2016年9月8日木曜日

Suicide

新聞記事より.自殺願望が若年層で高いとのこと.以前は中間管理職の自殺が多いと思っていた(実際の自殺数はその通り)ので20代~30代が高率とは意外でした.その原因は何なのだろう.私が思うのはITの著しい進歩に人のリズムがついていけないことではないかということです.スマホに代表されるITツールの普及はSNSといわれる各種情報の渦に多くの若者を巻き込みました.大半はその利点を活用する反面,情報に翻弄される一部の精神的弱者が負の世界に突き落とされたかのようです.若年者は人生経験が浅い分,こうした目先の情報に溺れがちなのだと思います.人間の欲望は果てしなく抑制もなく突き進みます.こうした文明の利器も果てしなく進歩を続けます.その進歩の行き着く先は時間の短縮化であり合理化です.人は機械ではなく,ひたすら合理化を目指すものではないはずです.時に無駄な時が必要なのです.そのうちかなりの作業,仕事がAIにより取って代わる時代となるでしょう.それこそ人は大いなる無駄なことに時間を費やす時代が来るかもしれません.でもその時代に生き続けられるのは自分のアイデンティティを持ち続けることができる人に限られるのも確かでしょう.でもその前にもっと切実な問題が横たわっています.地球上の人類の欲望の果ては地球温暖化という喫緊の課題として突きつけられています.今世紀末には日本の平均気温が40度以上になるとの予測は,現状の環境対策を考慮しても避けられ難い未来を示します.まさしく地球上の人類全体による自殺行為なのです.

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