2016年6月9日木曜日

アナログレコード試聴会

静岡駅前のデパートで中古オーディオによるLPレコードの試聴会がありました.昨日が初日だったのですが,フォークソング特集でしたのでパス.2日目のきょうがクラシック特集で1部がピアノ曲,2部がヴァイオリン曲でしたので出かけることにしました.  会場はオーディオを聴くためのフロアではなく,単にテナント店舗の並ぶ一角で行われました.ですので他の店舗からは集客用の音楽が聞こえてきたり,通行人のおしゃべりなど,とてもオーディオをじっくり楽しむ環境ではなかったのですが,オーディオファンにとっては往年の銘機がどんな音を聴かせるのか興味津々といったところです.  展示スペースは広くなく,並べる機器も限られたものでしたが,山水のプリメインアンプAU-D707が展示されていたことは嬉しかったですね.なにせ私が入社2年目にしてやっと買えるだけの賞与を手にし,名古屋大須のアメ横まで行き,藤ヶ丘の寮まで約20kgの重量をえっちらおっちら持ち運んだアンプですので思い入れはひとしおです.  LPレコードの試聴用機器はプレーヤー,プリアンプ,パワーアンプ,スピーカーのいずれもYAMAHA製品で統一してありました.カートリッジはSHURE社製ですが製品名は聞き逃しました.本社のある静岡での開催ということや,ピアノ曲ですので,ピアノ製造メーカーたるYAMAHA製品が相応しいとのことでそろえたのかと想像が膨らみます.  アナログレコードだけに盤の劣化による音飛びはつきものです.にもかかわらずこのところ見直されている背景には,デジタルCDにない音の温かみや深み,針を落とす作業の手間等が音楽を聴く気にさせるといったニュアンス的な部分が多分に趣味性をくすぐるといったことがあるようです.またレコードジャケットに描かれた様々なアートが,当時を視覚的にも懐かしむ重要な要素であったことも見逃せません.  CDが世に出た時はその雑味の無い音質や,手間のかからない便利さに皆が飛びつき,アナログ盤はあっという間に駆逐されてしまいました.そのCDでさえ,音楽のデータ配信により窮地に追いやられています.そんな中,アナログレコードが老若を問わず再び注目されつつある現象は,人間のつかみどころのない面白さがあるような気がします.わざわざ不便な物にこそこだわる.趣味の世界の奥深さかもしれません.  試聴は1時間ほどでしたが,フリードリヒ・グルダや宮沢明子,サンソン・フランソワ,マルタ・アルゲリッチ等の聴き比べは興味深いものでした.NS‐1000 Monitorはその名のごとく,各ソースを忠実に再現していたかのようです.でもこれを自宅の狭い部屋で鳴らしてもその特性は半分も活かされないだろうなとも感じます.高級機にはそれに相応しい環境も必要となるわけです.  さて,そういえばきょう6月9日はロックの日でした.明日の時の記念日に,時の経つのを忘れるほどガンガン聴くことにします.
試聴用機器はYAMAHAで統一
プレーヤー GT‐1000
プリアンプ C‐2a
パワーアンプ B‐2X
スピーカー NS‐1000 Monitor
プリメインアンプ SANSUI AU‐D707
三菱のモニタースピーカーとの組み合わせ
スピーカー TANNOY AUTOGRAPH
スピーカー JBL PARAGON 248万円!
JBL PARAGON まさに家具
PARAGONをコントロールするプリアンプ McIntosh C‐29

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