2016年1月8日金曜日

New Year Concert

新年恒例のニューイヤーコンサートがここ静岡でも行われました.会場はグランシップ中ホールで演奏は静岡交響楽団(静響)です.実は当コンサートのチケットは抽選でしたが,通知ハガキは見事落選.とはいえ落選組でも当日のキャンセル用の枠があるようでして,だめもとでハガキを持って会場に赴きました.すでにキャンセル待ちの客が20~30人ほど受付前に並んでいましたが,その中に,なんと愛好会の女性メンバーが2人,着物姿で並んでおりました.聞けば,一度着物着てコンサートに来たかったそう.正月ならではですね.結局キャンセル待ちの客は全員入場できました.ラッキー!座ったのは2階席の最後列ですがこれが正解で,音は良く通りますし,ステージは見渡せるで,コンサートを存分に楽しめました. 指揮者は昨年9月に静響常任指揮者に就任した篠崎靖男さん.若々しくエネルギッシュなタクトで静響をダイナミックに導きます. 第1部のリムスキー・コルサコフとニールセンはアンサンブルの技量が問われる作品かと思われましたが,静響の各奏者は立派に応えていたと思います. 第2部ではソプラノの中丸三千繪さんを加え,一層華やかなステージが繰り広げられました.ドヴォルザークの歌曲は抒情的で,バックの弦がしっとりと支えていたのが印象的です.「ジャンニ・スキッキ“私のお父さん”」(プッチーニ)も素晴らしく,この頃から涙腺が緩み始めます.人の声ってのはどうしてこうも心を揺り動かすものなのでしょうか.アンコールに至っては涙腺は緩みっぱなしです.アンコール1曲目「ニュー・シネマ・パラダイス“愛のテーマ”」(モリコーネ)から「椿姫“さらば過ぎ去りし日々よ”」(ヴェルディ),圧巻は「鳥の歌」(カザルス)です.この時は鼻水まで加わる始末.感動! ほんとのラストはニューイヤーコンサートのお決まり「ラデツキー行進曲」(シュトラウスⅠ)で締めです.ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの如く手拍子で楽しみました. そういえば,静響といえば,昨年11月に理事長の西さんが急逝され,大変な年の瀬を迎えることになりました.篠崎さんを新常任指揮者として迎えたばかりで,これから日本オーケストラ連盟の正会員入りを目指そうとしていた矢先の事でした.さぞかし西さんも無念であったことでしょう.静響の発展を熱く語っておられた西さんが偲ばれます.
コンサート会場

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