2016年1月25日月曜日
寒波
この冬一番の寒波に見舞われている日本列島ですが,ここ静岡でも珍しく氷点下を記録しました.昨夜は-3.2℃とのことで,駿府城公園のお堀の水が凍ったようです.私が子供の頃は池に氷が張ったり,道端には霜柱が見られたりごく自然な光景だったのですが,このところはまったく見ることがありません.数十年単位で温暖化は確実に進んできています.明日も同様の寒さが続くようです.最近まで風邪をひき,体調を崩しておりましたので気をつけなくちゃ.
冷気に映える朝の富士山
冷たさ続く昼の富士山
いつもの風景
2016年1月18日月曜日
ARTE TOKYO静岡公演
ARTE TOKYOとしては京都のARTE MANDOLINISTICAとの共演や東日本大震災後に仙台にて慰問演奏を行ったようですが,昨日の静岡公演は初の地方公演とのことです.
昨年9月の愛好会定演打上げ時に,B団のHさん(ARTE TOKYO団員でもある)からチケットを買わされ,長いこと楽しみにしていた演奏会です.当日はきっと素晴らしい演奏を繰り広げ,コンサート終了後には愛好会酒飲み隊の良き肴となり盛り上がること請け合いと思っていたのですが,なんとここ数年かかったこともない風邪をひいてしまいまして,当日はとても酒を味わえる体調ではありませんでした.演奏だけはなんとしても聴こうと,厚着してマスクして完全防備で出かけました.インフルエンザ症状は無いので,なるべく他人に迷惑をかけないよう心がけました.座席は1階の最後列ど真ん中で丁度両側が空席でした.
ARTE TOKYOの演奏はこれまで何回か聴きましたが,I氏の堂々たる指揮の下,若手奏者達のエネルギッシュな演奏が持ち味です.
プログラム冒頭のスッペの序曲はマンドロンチェロの名手,Kさんの独奏が印象的でした.彼女特有の澄んだ音色と微妙なニュアンスを弾きこなすテクニックにはいつもながら唸らせられます.
2曲目は藤井敬吾氏の作曲,ギター独奏による「地中海協奏曲」です.初めて聴く作品ですが,ギターの音色が実にまろやかで,技巧的にもギターの特性が活かされた佳曲でした.独奏ギターはマイクでピックアップされた音で,わずかにエコーも感じられましたが,音量レベルは上限ぎりぎりといったところでしょうか.むしろこれくらいのほうがギターたる音色が発揮できているような気がします.
前半最後の曲は「夢の魅惑」(ボッタキアリ).当曲は昨年初旬に愛好会主催の合奏セミナーにて課題曲として取り上げた作品ですが,指揮者,奏者ともに演奏にのめり込ませる魅力を持ち合わせる大曲です.セミナーではプロの指揮者による“日本一遅い「夢の魅惑」”を演奏しましたが,奏者の皆が音響に身を委ねる感覚を共有したことを思い出しました.ARTEの奏者も同じ感覚を味わっているのだろうなということが体の動きで分かります.とりわけギターパートにとりましては酷な運指が要求される難曲だけに,その入れ込みようはよく伝わってまいりました.
後半は丸本大悟氏の作品ステージで,1曲目はI氏のマンドリン独奏による「Mandolin Concerto」.相変わらずの演奏技巧と豊かな音量をほこる氏の演奏はリズミカルな重音の流れを難なくこなし,堂々たるコンチェルトを聴かせてくれました.まさにマンドリン・ヴィルトーゾの一人ですね.
プログラム最後は組曲「杜の鼓動」第1~3楽章.数年前に東京の団体にて1~3を通しで演奏したことがありますし,2は昨年,愛好会で取り上げたばかりですので,ARTE TOKYOがどのような演奏を聴かせてくれるのか興味深いところです.全体を通しての感想は当楽団の特徴通りの若々しさあふれるフレッシュな演奏でした.もともと作曲者丸本大悟氏自身が大学生の頃?に瑞々しい感性をもって書き上げた作品ですので,まさに作品の意にそった演奏といえるのかもしれません.タイトルの杜とは杜の都仙台からとったものですが,奇しくもこの演奏会当日が阪神淡路大震災から丁度21年目に当たりました.各地で追悼行事が催されましたが,同時に東日本大震災の遺族の方々もともに祈りを捧げたとのことです.私は10年ほど前までの6年間は仙台支店に所属し,毎月1度は仙台市内の定禅寺通りの欅並木を目にしておりましたので,「杜の鼓動」をそんな思いで聴いておりました.
アンコール曲は「桜の風景」で,「杜の鼓動」の第4楽章とも云われる作品です.当曲も数年前に演奏経験がありますので,すぐ分かりました.
それにしても フルート2本とハープのマンドリンオーケストラにおける効果は絶大ですね.とりわけハープの高貴な音色はオーケストレーションに彩りを添えます.
さてさて,この日の愛好会酒飲み隊は大いに盛り上がったことでしょう.風邪で体調不良の私はそそくさと家路につきました.
2016年1月10日日曜日
マンドリンのニューイヤーコンサート
昨年は東京に出向くたびに,神楽坂の娘宅に泊めてもらっていたのですが,ある晩に酔っぱらって帰り,安眠妨害の罪で出入り禁止を食らってしまいました.今年初の東京でのマンドリン演奏会はイグチ主催によるマンドリンアンサンブルのためのNew Year Concert 2016です.演奏会終了後は必ず飲み会となりますので,行こうか行くまいかさんざん迷ったのですが,その日の朝に行くことに決め,新幹線に乗り込みました.せっかくなので,闘争中ではありますが,娘とカミさんを呼び出して神楽坂で昼食をともにしました.店はカミさんが聞きつけた,和牛丼が手頃にいただけるという「和牛贅沢重専門店・神楽坂 翔山亭」です.カウンター10席ほどしかない小さな店ですが,10分ほど待たされて入りました.初めてでしたので2,000円の「松」を頼みましたが,1,000円の「梅」でも十分和牛丼を楽しめそうです.腹ごしらえしてコンサート会場のルーテル市ヶ谷に向います.どうも開演時間を1時間間違えていたようで,すでに2組目が演奏中でした.3組目からが友人たちのグループによる演奏でしたのでなんとか間に合いました.まずはビアンカでの飲み仲間だったKさんのグループ.中央大の当時のコンマス連中が集まり,アンサンブルを結成し今回の企画に出演したようです.Kさんが数年前から温めていた計画をこうして具現化し,ステージに立つことがなんとも素晴らしく,羨ましくもあります.同じくビアンカ最長老のOさんも代表のYさんとともに同志社系アンサンブルとしてステージに立ちました.平均年齢70歳のベテラン組ですが,マンドリンを愛してやまない心意気には敬意を表したい気持ちです.さて私の所属する愛好会からはカルテット1組がエントリーしていました.私には意外に思える顔ぶれでしたが,よく練習したことが伺える演奏でした.本コンサートのトリはビアンカの精鋭メンバーによるカルテットで,その演奏はそれまでのグループのものとは次元を異にする高度な音楽性とテクニックを披露してくれました.プロを思わせる表現力とダイナミズムはまさに圧巻でした.素晴らしい!の一言です.さて,コンサート終了後はお決まりの打上げ会ですが,今回私はなんとなく気が進まず,イグチさんにも丁重にお断りして会場を後にしました.帰りは有楽町駅から東京駅に向かい歩いてみましたが,夕刻の都会もいいものです.久しぶりに丸の内ブリックスクエアを覗いてみると多くの人がイルミネーションや三菱一号館の夜景を楽しんでいました.こうしたところに身をおきますとなんとなく気分の高揚を覚えます.都会がもたらす魔力なのでしょうか.静岡に戻ったらしばらくケースに入れっぱなしのマンドリンを取り出してみようか.
和牛贅沢重専門店・神楽坂 翔山亭
先付け 和牛にぎりと味噌仕立て
和牛丼 始めはそのままいただく
残りは茶漬けにして
コンサート会場
ブリックスクエアの夜景
三菱一号館
東京駅前
2016年1月8日金曜日
New Year Concert
新年恒例のニューイヤーコンサートがここ静岡でも行われました.会場はグランシップ中ホールで演奏は静岡交響楽団(静響)です.実は当コンサートのチケットは抽選でしたが,通知ハガキは見事落選.とはいえ落選組でも当日のキャンセル用の枠があるようでして,だめもとでハガキを持って会場に赴きました.すでにキャンセル待ちの客が20~30人ほど受付前に並んでいましたが,その中に,なんと愛好会の女性メンバーが2人,着物姿で並んでおりました.聞けば,一度着物着てコンサートに来たかったそう.正月ならではですね.結局キャンセル待ちの客は全員入場できました.ラッキー!座ったのは2階席の最後列ですがこれが正解で,音は良く通りますし,ステージは見渡せるで,コンサートを存分に楽しめました.
指揮者は昨年9月に静響常任指揮者に就任した篠崎靖男さん.若々しくエネルギッシュなタクトで静響をダイナミックに導きます.
第1部のリムスキー・コルサコフとニールセンはアンサンブルの技量が問われる作品かと思われましたが,静響の各奏者は立派に応えていたと思います.
第2部ではソプラノの中丸三千繪さんを加え,一層華やかなステージが繰り広げられました.ドヴォルザークの歌曲は抒情的で,バックの弦がしっとりと支えていたのが印象的です.「ジャンニ・スキッキ“私のお父さん”」(プッチーニ)も素晴らしく,この頃から涙腺が緩み始めます.人の声ってのはどうしてこうも心を揺り動かすものなのでしょうか.アンコールに至っては涙腺は緩みっぱなしです.アンコール1曲目「ニュー・シネマ・パラダイス“愛のテーマ”」(モリコーネ)から「椿姫“さらば過ぎ去りし日々よ”」(ヴェルディ),圧巻は「鳥の歌」(カザルス)です.この時は鼻水まで加わる始末.感動!
ほんとのラストはニューイヤーコンサートのお決まり「ラデツキー行進曲」(シュトラウスⅠ)で締めです.ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの如く手拍子で楽しみました.
そういえば,静響といえば,昨年11月に理事長の西さんが急逝され,大変な年の瀬を迎えることになりました.篠崎さんを新常任指揮者として迎えたばかりで,これから日本オーケストラ連盟の正会員入りを目指そうとしていた矢先の事でした.さぞかし西さんも無念であったことでしょう.静響の発展を熱く語っておられた西さんが偲ばれます.
コンサート会場
2016年1月1日金曜日
初日の出
穏やかな晴天で元旦を迎えました.今年は静岡県庁別館21階展望室からの初日の出です.当館に入るのは初めてですが,市内では数少ない高層ビルの一つで,初日の出を拝む名所の一つとなっているようです.本日の陽気のごとく穏やかな一年になりますように.
富士山方面(6:49頃)
富士山 通りの灯は高校時代に自転車で通った北街道
だいぶ明るくなってきた(7:08頃)
富士山頂も輝きだした
手前は駿府城公園(7:14頃)右下は東御門と巽櫓
富士山も輝く(7:17頃)
初日の出
市街を照らす
北方角には南アルプス
県庁別館は静岡県警察本部が入る
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