昭和の日

一昨日はポール・マッカートニーが４９年ぶりとなる武道館コンサートを行いました．ビートルズとして初来日したのが１９６６年といいますから，私などは中学生になりたての頃です．当時の私はどちらかというとベンチャーズやその後TV放送が始まったモンキーズをよく聴いていました．私より２つ上の従兄がビートルズにはまっていたようで，時々シングルレコードを見せてもらった覚えがあります．ストーンズもそうですが，７０歳過ぎてもロックステージで歌いきるバイタリティーには脱帽です．初来日当時，ビートルズに熱狂した多くの団塊の世代が武道館に駆け付けたようです．激動の昭和を駆け抜けたオジサン，オバサン達は目前で熱唱するポールに当時の自分の姿を重ね，思い切り懐かしんだことでしょう．前夜の興奮は昨日の「昭和の日」まで冷めやらず続いたのではないでしょうか． さて，朝刊一面のコラム「折々のことば」より・・・「身長が伸びなくなってようやく大人になるわけです」．解説には・・・「成長をめざすのはまだ青いとき，成長のあとにやってくるのは実りのとき，いいかえれば成熟と洗練のときだという．この国の現在を考えるとき，心に銘じておきたいことばである」とあります．まさに「昭和の日」に相応しい，すっと収まることばでした．日本は昭和という大いなる成長期を経て，すでに平成も四半世紀が過ぎました．世界が混迷にある今こそ，日本が成熟と洗練を示さねばなりませんね．