2014年5月25日日曜日

ギター教室発表会

今回の教室発表会はギタリスト柴田杏里さん指導による静岡教室生徒さんの発表会です.会場はAOI8階ホールで,600余席に観客は数十人しかいません.演奏会前に出演者の一人であるNさんに訊いたところ,チラシは作成したけどほとんど拡宣はしていないとのこと.出演者の家族すら呼んでないとか.愛好会ギターパートのメンバーとしてNさんともう一人Sさんが出演されていますが,愛好会メンバーの観客もまばら.マンドリン合奏におけるギターパートのメンバーがどのような独奏曲に挑戦しているかを伺える貴重な機会なのにちと寂しいですね.それにしてもこのような少ない観客でも当ホールを会場としている意味が,演奏を聴いているうちに理解できました.先般の愛好会サロンコンサートは当ホールのひとつ下の7階講堂にて行われたのですが,Nさんがその時と同じ曲を演奏し,その響きの違いが歴然としていました.天井が圧倒的に高く,観客もほとんど少ないため音が吸収されず,ホール全体に響くのです.奏者のそれぞれはキャリアや技量の差はありましたが,どのギターもいい音を響かせていました.これだけのホールでただ一人独奏をするのはかなりのプレッシャーもあるでしょうが,むしろホールを独り占めしているがごとく,自分の音を楽しめればそれだけで発表会の出演者としては満足できるのではないでしょうか.さて,愛好会メンバーのお二人とも素晴らしい演奏を披露してくれました.些細なミスタッチなど気にさせない音楽を奏でていました.拍手!その他,アマチュアギタリストとして上手いなあと思わせる奏者が2~3人おりました.でも最後に講師演奏された杏里さんの演奏には圧倒されました.スティーブ・ハウ作の現代曲からバッハのVnパルティータ2番よりアルマンド,ジーク,スペインものでエスパニアカーニとさすがはプロ!ぐぅの音も出ない圧巻の演奏でした.講師だけに生徒が上手い演奏するほどプレッシャーがあるのでしょうが,この差は歴然ですね.それを生業としているのだから当たり前と言ってしまえばそれまでですが,プロとアマの違いを見せつけてくれたような気がいたします.杏里さんとはある演奏会打上会で共に飲んだ仲ではあるのですが,還暦を過ぎてなお,これだけのバイタリティ溢れる演奏を聴かせていただけるなんて感激ものです.今宵も泡盛が進んでいることでしょう.

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