2014年5月24日土曜日

静響コンサート

静岡交響楽団(静響)は1988年に静岡県内初のプロ・オーケストラとしてスタートした楽団です.もうひとつ静岡フィルハーモニー管弦楽団(静フィル)というのがあり,こちらは1977年静岡市を中心とする音楽愛好家が集まり創立されとありますので,いわゆるアマチュアによる市民オケ的存在かと思います.現在はいずれも特定非営利活動法人として演奏活動を展開しているようです.本日のコンサートは静響によるユーフォニア・シリーズvol.1「青島広志の軽妙なトークによる~聞いておきたい名曲ばかり!~」です. 会場の「しずぎんホール ユーフォニア」は静岡銀行呉服町支店の8階にある462席の小ホールで,マンドリン合奏団の演奏会でも使われる身近なコンサートホールです.青島広志さんはテレビ等でもお馴染みのクラシック音楽家で,指揮とともに語られるトークが面白いとの評判です.文字通り名曲ばかりのプログラムだし,ユーモア溢れるトークが客を飽きさせません.クラシック演奏会では寝てしまいがちなカミさんも楽しげに聞き入っておりました.水上の音楽~アラ・ホーンパイプやG線上のアリア,ハンガリー舞曲6番,威風堂々などはマンドリン合奏でも演奏経験があるので大いに楽しめました.演奏では奏者の気が入ると体にも動きとして表れてくるものですが,ラストの威風堂々での1stバイオリン奏者が弓を上に弾き切る姿はなんともカッコいいですね.マンドリン演奏でも弾き切る時は多くがダウンストロークなので腕を下方に振り下ろすのですが,反動で腕を上に振り上げます.これが自然にでると,客席からもいかにも弾き切ったように見え(と思うのでが)気分のいいものです.昨年まで在籍していたBFでは多くの奏者が自然な動きで腕を振り上げていました.本日のアンコールはラデツキー行進曲.青島さんが客席の手拍子を導き盛り上げてくれました.一瞬,ウィーンフィルのニューイヤーコンサート会場にいるかのような気分になりました.演奏終了後はロビーにて楽団員や青島さんとの語らいの場が持たれましたが,クラシック音楽をより身近に感じてもらえたらといった趣旨のようです.私は興味があったのですが,時間の関係で少ししかおれませんでしたし,寄られた観客も少なかったようでした.企画側としては残念だったでしょうが,試みとしては面白いと思います.とにかくクラシック音楽を気楽に楽しめた一夜でした.

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