昨年の3.11は週末の金曜日で,多くの方は職場で休日前の業務に追われていた頃であろうと思います.私はその時,その1週間前の週末に娘の計らいで箱根のクラシックホテルでの非日常的な時間を過ごしており,その余韻に浸っていたように思います.それが一転,まさかの最悪の非日常にさらされることとなりました.それでも東京では激しい揺れに襲われたものの,建物が崩れ落ちたり,津波に襲われることは無く,地震発生からしばらくして徒歩帰宅者の大行列ができました.私も12km程歩き続けましたが,私の近くにいた若い社員風の人達はむしろ,突然舞い込んだ非日常を楽しんでいたかのように見えました.大きな揺れがとりあえず過ぎ去った安堵感もあったのでしょう.大きな揺れの後の余震がもしさらなる大きな揺れであればビルからの窓ガラス破片は群衆に降り注ぎ,計り知れない犠牲が出てしまいます.後で考えても随分危険な行為を皆がこぞってしていたのだなと思います.やがて家にたどり着き,眼に飛び込むニュース画面で本当の深刻さに震撼させられることとなりました.
明日は大震災から丸一年を迎えます.これまで経験したことのない非日常の一年を振り返り,人は自然と人造物の関わり合いを改めて見つめ直した貴重な時間でした.人と人との関わりもできれば人造物を介さず自然な本来の姿を取り戻したいものです.
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