2011年8月28日日曜日

バッカス20年目の夜

かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールにてバッカス第21回定期演奏会が開催されました.
昨年は第20回記念でたいそう盛り上がった印象があります.たしか,パストラルファンタジーや舞踊風組曲第1番,しめは新世界の全楽章.さすが若い奏者揃いだからこそ成し得たプログラムなのだろうななどと感心していたものです.中間のアトラクションステージも文句無しに楽しめました.全体を通してバイタリティ溢れるまさに観客を満足させるステージでした.対して今年は・・・
回数としては21回ですが年数としては20周年となる訳で,Anniversary!と名打っておりました.目玉はマリオネットとの共演です.マンドリンと関わる者にとってマリオネットを知らない者はまずおりませんし,演奏会プログラムでもその作品がフィーチャーされる機会が多い人気グループです.バッカスとマリオネットとの共演も何回か行われているようで,お互いにこなれていたステージかと思います.で,私なりのバッカス20周年記念演奏会の印象総括としては今一つ物足りない・・・です.
今回の演奏会で気になった細かい点は,全休止で音が残る(特にパーカッション),ギターの主旋律でのミスタッチ,休止部分での譜めくり音等です.昨年は入魂の度合いというか,全体としてのパワフルさにより細かなミスは気になりませんでした.今回は選曲や編曲も影響したかもしれませんが細かなミスが気になりました.
スペシャルゲストというのは記念イベントには有効ですが,本来の特色を出す演奏にはプラスになるとは限りません.バッカスの記念演奏はやはり昨年で燃え尽きたと思われます.今回はマリオネットのステージに意識し過ぎたのではと勝手に想像いたします.
バッカスは若手奏者が多く,それを束ねるMさんはその人柄と豊富な音楽知識を兼ね備えた優れた指揮者だろうと推察いたします.今後とも楽団としての特性をより発揮し,パワフルなステージを期待しているものです.

2 件のコメント:

  1. takeさん、お久しぶりです。
    こちらに引っ越ししてから初めてコメントいたします。
    たくさんのマンドリンコンサート楽しんでいて
    いいですね~。
    鈴木静一展は行きたかったですが時間が
    作れませんでした。
    もうこのようなチャンスはないだろうと悔しい思いを
    しています。

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  2. dorinさん,こんばんは.
    当ブログ初のコメント返信ができてうれしいです!
    鈴木静一展参加メンバーの中には次は何を弾こうか
    なんて話も出ているとか・・・それにしても「都」は
    圧巻でした.オペラシティコンサートホールも初め
    てでしたが素晴らしいホールですね!こんなステー
    ジで演奏できた連中がうらやましい!!です.

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