2020年11月11日水曜日

失われる季節感

 気象庁は1953年から続いていた虫や鳥など23種目の季節観測を年内でとりやめることになったとのことです.季節の進み具合にともなう気候の変化をみる目的でしたが,対象となる生き物や植物が見つけにくくなったのが理由のようです.赤とんぼやホタル,ツバメ,トノサマガエルなどの初見日やウグイス,蝉,エンマコオロギなどの初鳴き日などの観測のほか,植物ではチューリップやタンポポなど28種の観測もとりやめとなります.今後は桜の開花・満開,カエデの紅葉・落葉,イチョウの黄葉・落葉,梅と紫陽花,ススキの開花の6種目のみ観測が続けられるとのことです.

四季の移ろいの中で培われた日本人の繊細な感性が失われていくようで寂しい限りです.

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