2016年8月8日月曜日
音楽の広場2016
昨年に引き続き2回目の「GRANSHIP音楽の広場2016」です.このイベント自体は第9回の開催のようです.それにしてもきょうは暑かったですね!会場のグランシップは恐らく駐車場は満車だろうし,自宅から遠くはないので電車と徒歩で行くことにしたのですが,着ていた肌着は汗だくでした. 今回も指揮者は広上淳一さん.小柄な体型ながらその熱くダイナミックな指揮ぶりは奏者にしろ観客にしろまことに分かりやすく音楽に入りやすいですね.まさに真夏のコンサートにぴったりです.今回のプログラムに盛り込まれたテーマは数多く,没後400年となる劇作家シェークスピアの作品から「ロミオとジュリエット」,9回目なので9番目の交響曲「新世界より」,デビュー50周年を迎えるヴァイオリニスト徳永二男さん,没後20年の作曲家武満徹,開催中のリオ五輪にちなんだ?スペシャルゲストの五輪真弓さん等々です.
恒例のホワイエでのフラッシュモブでは昨年同様扮装した広上さんやサンバ音楽隊の出現が来場者を楽しませてくれます.
1部ステージのゲスト奏者は昨年に続き徳永二男さん.オペラ歌手では静岡縁のソプラノ大岩千穂さんと,男性はテノール福井敬さん.2部ではスペシャルゲスト五輪真弓さんの登場です.
MCの堀尾正明さんと彼女とのやりとりが絶妙でした.「五輪(真弓)さんはゴリンさんとも読めますが,4年に1度訪れるこのオリンピックの時期になると何か感じるところがありますか?」「私,実は先祖にギリシャ人がおりますの」「ほんとですか?!」「ジョーダンだよ・・・(と笑ってほしい)」これには観客一同爆笑です.ストイックなイメージの強い五輪さんですが,さすがに上手いですよね.
本日泣けたのは2回.「死んだ男の残したものは」(作詞:谷川俊太郎,作曲:武満徹)と五輪真弓さんが歌う「恋人よ」でした.「死んだ男・・」は詩の重み,テノール福井さんの歌唱力も勿論ですが,武満徹の繊細な旋律は心揺さぶるものでした.広上さんの言う通り,武満さんの作品は難解な現代曲だけでなくこうしたシンプルな旋律にこそその真価があるのではとの解説が身にしみます.「恋人よ」は1980年の作品ですが,丁度カミさんとの結婚前の微妙な時期でありましたのでとりわけ心の奥底に響いてまいります.
今年のイベントも演出がよく練られておりとても良かったです.奏者はほとんどがアマチュアなので演奏の出来はともかくですが,やはり大人数(オケ230名+合唱350名)による生の演奏会を聴く醍醐味を味わうことができました.来年の催しが楽しみです.
真夏のグランシップ静岡
フラッシュモブ 堀尾さんと広上さんが
フラッシュモブ サンバ!ブラジル!
開演直前
終演!
中央に広上さん,徳永さんたち
帰りの景色(東静岡駅から)
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