2015年8月3日月曜日

GRANSHIP音楽の広場2015

きょうは興味ある演奏会が3つ(クラシック,マンドリン,クラシックギター)重なり,数日前まで迷っていましたが,結局クラシックを選びました.「GRANSHIP音楽の広場」は毎年この時期に県立複合文化施設グランシップで行われる,静岡県ゆかりの管弦楽団と合唱団による真夏の大音楽祭です.戦後70年という節目の年のテーマは「未来へ」.豪華ゲストとダンス・クルーも合わせ総勢700人が生み出す壮大な音楽フェスティバルです.大ホール客席数は4600もありますが,ほぼ満席状態.私は数日前にネットで予約をとったのですが,丁度まずまずのS席が一つ空いていたのでゲット,しかも直前予約でしたので2割引きとラッキーでした. オケの指揮は有名な広上淳一さん.背丈は小柄ですが,実にダイナミックなタクトによりオケのパワーを引き出すのが上手い指揮者です.前半の「展覧会の絵より“バーバ・ヤガーの小屋”,“キエフの大門”」は迫力がありました.「ツィゴイネルワイゼン」(サラサーテ),「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」(メンデルスゾーン)を弾いたヴァイオリニストの大谷康子さんはTVでもよく見かける東京交響楽団のソロ・コンサートマスターです.この方も小柄ですが華がありますね.演奏会終了後,写真をお願いしたら快く応じてくれました. 後半はオペラ作品の抜粋で「ジャンニ・スキッキより“私のいとしいお父さん”」(プッチーニ),「トスカより“星は光りぬ”」(同),「運命の力より“神よ,平和を与えたまえ”」(ヴェルディ)等,ソプラノの腰越満美さん,テノールの佐野成宏さんの歌唱には大いに感動しました.人の声の持つ力とオペラの楽しさが伝わってまいりました. 続くヴァイオリン曲の「ツィガーヌ」(ラヴェル)では長年N響コンマスを務めた徳永二男さんが登場.確かなテクニックを披露してくれました.続く「G線上のアリア」(バッハ)では戦後70年に想いを馳せるかのような名演を繰り広げました.私の隣席の女性(見知らぬ他人)は涙して聴き入っておりました. ラストのスペシャルゲストはジェリー藤尾さんです.「遠くへ行きたい」(永六輔・中村八大)は老境からくる枯れた歌唱ですが,胸を打つ素晴らしいステージでした.一流のエンターテイナーとはかくありなん!でしょうか. とにかく感動的な演奏会でした.勿論,規模の大きさもあるのでしょうけど,演奏会にかける奏者も含めたスタッフ全員の想いが伝わってまいります.そういえば,出演者の中でオケに2人,合唱団に1人知り合いがいました.いずれも終演後の達成感溢れる笑顔が印象的でした.おつかれさまでした!
グランシップ大ホール「海」
終演後のセレモニー

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