2015年3月31日火曜日
駿府城公園の桜
世間では年度最終日を迎え,多忙な一日であったかと思いますが,暇人としては近くの公園の桜でも見に出かけることにしました.家康公没後400年となる静岡では各種イベント企画が盛りだくさんですが,ここ駿府城公園でも因んだイベントが計画されているようです.公園内の桜はまだ7~8分咲きといったところですが,晴天はきょうまでの予報でしたので,お年寄りや家族連れの花見客が数多く訪れていました.
駿府城外堀からの静岡県庁
外堀(南面)の桜は8分咲き
南西角にある坤櫓(ひつじさるやぐら)
西門橋の桜①
②
③
駿府城本丸跡に立つ家康像
南東角にある東御門と巽櫓(たつみやぐら)
櫓門①
②
巽櫓近くの桜①
②
③
東御門の鯱ほこ 青銅製
外堀 北東角より①
②
外堀 東面より
再び東御門
再び巽櫓
2015年3月18日水曜日
東高定演練習会
昨年4月に静岡東高のマンドリン部定期演奏会に初めてOB参加したのですが,またその時期がやってまいりました.先週の土日は現役・OB合同練習日でしたので2日間にわたり練習に参加しました.今年の合同ステージの曲目は①「トランペット吹きの休日」(アンダーソン),②「亡き王女のためのパヴァーヌ」(ラベル),③「新世界より第4楽章」(ドボルザーク)の3曲.①はアンダーソンらしい軽快で楽しい曲,②はLentで流れる優雅な小品,③は馴染みのシンフォニーのマンドリン合奏編曲版(遠藤秀安編)です.③は他の編曲版にて演奏したことがありますが,作品自体に力のある曲だけに弾きがいがあり,聴いても楽しい演奏になりそうです.相変わらず現役生はガンガン弾きまくっているようで頼もしい限りですが,今年は新2年生部員の数がかなり少なく,来年の演奏会が少し心配です.静高は毎年少人数ではありますが,アンサンブルでもりっぱな演奏を聴かせてくれておりますので,東高もなんとか継続して頑張ってほしいものです.
昨年はOB参加者が例年より多かったようですが,今年はさらに増え30名以上となり,現役生を上回ったとのことです.高校生による合奏コンクールは現役生が頑張るしかありませんが,定期演奏会では今後も数多くのOBが参加し盛り上げてくれるのではないかと思います.私の同期連中も何人か聴きに来てくれるようなので頑張って弾かなくちゃ!
2015年3月12日木曜日
マンドリン門下生発表会
先週末は東京代々木にて開催された井上泰信さんのマンドリン門下生による発表会を聴きに行ってまいりました.プログラムには難曲が並び,奏者のうち何人かは知人です.ヒビキさんは「マンドリン協奏曲ニ長調より第1・2楽章」(ラニエリ)に挑戦されましたが,汗をかきながらの熱演に感動しました.スマちゃんは「アルペジォーネソナタより第1楽章」(シューベルト),「華麗なるポロネーズ第2番」(ヴィニャフスキー)の2曲.ソロコン自由曲でも聴かれる難曲ですが,エンベルガー・コンサートモデルの高音域を存分に響かせた好演でした.若い女性が弾く「第2幻想曲」(中野二郎)も丁寧な演奏で好感が持てました.門下生最後はマンドロンチェロ名手のカオルさん.この日はカラーチェのマンドリュートを携え「マンドリンとリュートの為の大二重奏曲」(カラーチェ)を講師の井上さんのマンドリンとともに奏でます.華奢なカオルさんがごついマンドリュートを,大柄の井上さんが小さなマンドリンで構える図はなんともミスマッチにも映るのですが,そんなことなどおかまいなしに,文字通り大二重奏曲が展開されました.当曲は5年前,井上さんがマンドリンリサイタル(HAKUJUホール)にて,石村隆行さんのリュート・モデルノと共演されておりましたが,その時と比べるとカオルさんの奏するマンドリュートには女性らしい繊細さが感じられました.井上さんの縦横無尽なマンドリンに的確にからむカオルさんのテクニックにはいつもながら感心させられます.ラストは井上さんのマンドリュートによる講師演奏.広大なダイナミックレンジと豊かな表現力には言葉もありません.まさに圧巻の演奏でした.休憩後はARTE TOKYOのメンバーによるアンサンブルコンサートです.マンドロンチェロ組とギター組の何組かの演奏が続きましたが,いずれも荒削りな部分は残るものの若手奏者のエネルギーを感じさせる瑞々しい演奏でした.指導者,マエストロとしてオーラを発し続ける井上さんと,それに続かんとする若手奏者とが繰り出す新世代のマンドリン音楽に今後とも目が離せません.
2015年3月4日水曜日
雛人形
先月半ばに我が家の玄関口に飾られた雛人形ですが,飾り付けをした当のカミさんは東京の娘のところにいて,飾られたままになっています.私は3日が過ぎたら仕舞うものと思っていたのですが,3月中ところによっては4月初旬まで飾っておいても良いようです.ここ1週間ほどは私一人しかおりませんので,雛人形も心なしか寂しそうですが,普段殺風景な玄関を華やいだ雰囲気にしてくれています.雛人形は女性にとりましてはいくつになっても特別なものなのでしょうね.
2015年3月2日月曜日
合奏セミナー
2月28日(土)~3月1日(日)の2日間にわたる合奏セミナーに参加しました.会場は静岡市七間町通り沿いにあるコミュニティホール七間町MIRAIE.この七間町界隈は私が子供の頃は映画館が何軒か隣接し,ボーリング場やスケートリンクまで備わった市内随一のレジャースポットでした.近年,ほとんどの映画館が新装された静鉄静岡駅ビル内のシネコンに移ってしまい,人通りも途絶え,廃れてしまいましたが,当時の面影が偲ばれる店舗や,街路のモニュメントが散見されます.当会場も映画館の跡だったようです.
セミナー参加者は70名ほどで,東京のBFからも8名が来場されていました.講師を務めていただくのは第2回バルトーク国際オペラ指揮者コンクール優勝(2007年)の橘直貴氏です.課題曲である「夢の魅惑」(ボッタキアリ),「妖精組曲より“Sylphe”」(二橋潤一)は,これまで3回の合奏セミナー練習会にて愛好会指揮者による解釈で合奏練習をしてきましたが,プロの指揮者はこれら課題曲をどのように展開していくのか興味津々といったところです.
2日間にわたりトータルで8時間をかけ,和声に基ずく各パート音の意味あい,継続音のニュアンス等を深く掘り下げて解説いただけました.和声学を始めとする音楽理論にはまったく疎い私でも,なんとなく解ったような気分です.結果として,例えば「夢の魅惑」を奏すると,まさしく夢の世界に身をゆだねるが如く魅惑されている自分がいます.「世界一遅い魅惑を演奏しましょう」との講師の意図が,こうした音と音の行間に潜む響きやゆらぎといったものをより奏者に感受させやすくしているのではないかと思われます.「Sylphe」では作曲者の作品に漂うフランス風の薫りを風の妖精が運んで来るかのような気分にさせられました.
日頃,素人同士の楽団仲間で作り上げている音楽はそれなりに楽しいものではありますが,楽曲に含まれる微妙なニュアンスを奏者全員に認識させ,共有されることにより初めてその作品の持つ輝きが生まれるものなのでしょう.それには指揮者にそれなりの音楽理論が備わっていることが必要となるわけで,プロとアマの違いはそのあたりではないかと思われます.勿論,奏者側としての技量もある程度の水準が必要となるのですが,素人のマンドリン楽団においても指揮者の違いで,思いのほか音色や音量が変わってくることを度々経験しています.
さて,初日の夜はセミナー終了後,橘氏を囲んで飲み会となりましたが,氏の謙虚で穏やかな物腰は私ども素人にとりましても大変親しみを感じるもので,気さくにお話させていただくことができました.セミナー全体を通してもそのお人柄通り,穏やかで気品漂う音楽時間を楽しめたような気がいたします.今回のセミナー参加者はそれぞれが,現状の合奏クオリティをより高めたいとの志を持って集まった方々ですので,素人としての演奏技量は水準を満たしているはずですし,だからこそ,指示に対するレスポンスが的確で速いとの講師からお褒めいただいた所以でありましょう.これを機に,今後のマンドリン合奏に立ち向かうスタンスが一段高まっている自分を常に意識していきたいと思います.
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